05月16日犬山編

街歩き「犬山編」

日本最古の天守閣を持つ、国宝「犬山城」。
入り口の門をくぐれば、正面には天守閣。
見た目の派手さはありませんが、
今にも 武者が走り出してきそうな雰囲気が漂います。
入り口付近には、落雷に当たり枯れてしまった杉の大木も
今でも犬山城を守っているように思えます。

外観三層、内部四階、地下二階という「犬山城」の内部へ。
「へえ〜お城の中にも石垣があるんだ‥それに、いきなり二階へ上がる階段 !?」
階段は、45度程もある急こう配です。
最上階まで登り切れば、そこは展望台。
木曽御嶽山、濃尾平野、岐阜城、そしてその先の美濃の山々まで、
360度の絶景が楽しめます。
「お城のそばには、渋い味わいの街並も残っているのね」
お城見学の後は、城下町のそぞろ歩きも一興です。

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世界にも数少ないサル専門の動物園、「日本モンキーセンター」。
およそ73種650頭のサルを見ることが出来ます。
最初に目を引くのは、
高さ15mの巨大ウンテイを ぶら下がって移動するテナガザル。
全長100m以上の吊り橋を自由に行きかう
クモザルも、迫力十分です。

「うわぁ、可愛い〜。
お母さんザルのお腹に、あんなに小さい赤ちゃんがしがみついてる!」

人気のサル山では、
エサを構えるだけで、サルが機敏に反応します。
中には高い棒の上に座って、「こっちに投げろ」と要求するサルもいて
どのサルも、うまくエサをキャッチ。
他にも、マダガスカル館、南米館、アジア館、アフリカ館と
生息する地域ごとにわかれたコーナーも。
どのサルも愛嬌たっぷり。 それを見ている人間も、笑顔、笑顔です。

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明治時代の建物等を移築・復元し、
当時の歴史や文化を今に伝える野外博物館、「明治村」。
入鹿池湖畔の豊かな自然を大切に保存しながら、
昭和40年に開村されました。
まず見えてきたのが、帝国ホテルの中央玄関。
石に彫刻を施した手の込んだ装飾は、圧倒的な美しさ。
当時のままのラウンジで飲むコーヒーも、格別です。
白亜の建物は、聖ザビエル天主堂。
クラシカルな内部は、厳かでロマンティックな雰囲気に包まれています。
ここでは、結婚式も挙げられると聞きました。

明治七年にイギリスから輸入されたという、蒸気機関車も現役で走っています。
マッチ箱のような可愛い客室。
最後尾はデッキになっていて、眺めも抜群です。
「『明治は遠くなりにけり』‥かあ‥」
でもここに来れば、明治が身近に感じられるから不思議です。

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犬山に夏の訪れを告げる風物詩、「木曽川うかい」。
遊覧船に乗り、まずは食事を楽しみます。
間近に見上げる犬山城、周囲の山並みや珍しい形をした岩が織り成す造形美。
自然との一体感を感じながら、「その時」を静かに待ちます。
とっぷりと日が暮れ、期待感も最高潮に高まったころ、
闇の中に、かがり火の明かりが‥。
お待ちかね! いよいよ鵜飼の始まりです。

腰に蓑を巻いた鵜匠が、
船上で篝火に薪をくべながら、巧みな手綱さばきで数羽の鵜を操ります。
かがり火にゆらゆらと照らされる川面。 時折り夜空へ舞い上がる火の粉。
そして、水中と鵜匠の手元を何度も行き来する鵜‥
夜空には、国宝・犬山城が浮かび上がります。
1300年もの伝統を誇る、幻想的な時代絵巻。
犬山の街をキャンバスに描いた、巨大なアート作品です。

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<曲紹介>

愛知県犬山市の街歩きと併せてお届けした曲は‥
M1‥キャロル・キング、「So Far Away」
M2‥モンキーズ、「Daydream Believer」
M3‥ニッキー、「For Another Day」
M4‥レイモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラ、「リラの季節」
M5‥テイスト・オブ・ハニー、「スキヤキ」
そして、
M6‥沢田知可子、「川の流れのように」でした

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<声の歳時記>

◇まずは、北海道。
「甘い香りを放つ、札幌名物です」
「札幌の木」といえば、ライラック。
毎年、大通公園周辺におよそ400本のライラックが咲き誇ります。
そんななか、5/19(水)から23(日)までの5日間、
「第52回さっぽろライラックまつり」が行われます。
この祭りは、北海道の長い冬からの解放と、野外散策を楽しむ季節の到来を告げるもの。
期間中は苗木のプレゼントや、音楽イベントなどが繰り広げられます。

◇続いては、秋田県。
「桜の次は、“つつじ”をどうぞ!」
由利本荘市の本荘公園で、「本荘つつじまつり」が始まっています。
昭和43年から59年まで行われた“親子植樹”で植えられた、およそ1万本のつつじが
公園を彩ります。 開花時期の違いによって、花の色が変わり、
公園を染めていくのが見ものですよ。
期間は、23(日)まで。

◇お次は、栃木県。
「春季例大祭です」
5/17(月)と18(火)に、栃木県の日光東照宮で「春季例大祭」が行われます。
初日は、疾走する馬上から鏑矢を射る流鏑馬が奉納され、
二日目は、百物揃千人武者行列で、
徳川家康、豊臣秀吉、源頼朝の神輿を中心に、1200人規模の大行列が往復します。
尚、「馬が興奮しないように厳粛に拝観」とのことですよ。

◇そして、大阪府。
「大阪中心部が、リトルハワイに!?」
5/21(金)から23(日)までの3日間、梅田スカイビルの、ワンダースクエアで
「アロハ・サマーフェスティバルinオオサカ」が開催されます。
女性に人気のフラや、ハワイアンミュージックが登場し、全国からフラショップも出店。
またハワイの食べ物やドリンクも充実の、関西最大級のハワイアンイベントです。
入場料は、無料。 雨天決行で、連日夜9時まで開催します。

◇続いて、和歌山県。
「日本のワイキキで、名物イベントです」
本場と提携を結び、日本のワイキキビーチ…ともいわれる、白良浜海水浴場。
5/23(日)に「第42回 砂まつり大会」が行われます。
北海道の「雪まつり」にヒントを得て、昭和43年から開催されている初夏の名物イベント!
長さ640mに渡るビーチをキャンバスにして、
真っ白な砂で創った造形美を競う芸術コンクールです。 当日参加も可能です。
審査の発表は、午後2時から。

◇おしまいは、福岡県。
「港が舞台の、市民祭りです」
5/22,23の土日、北九州市の門司区一帯で「第67回 門司みなと祭り」が開催されます。
1番の見所は、23(日)に行われる祝賀パレード!
およそ2500人の市民が参加し、音楽隊が奏で、シャギリ隊が踊り、仮装した車や
“ミスポート”が華を添える、盛大なものです。
また門司港が発祥とされる名物の、バナナの叩売りや、太鼓競演など、
ステージイベントも満載です。