06月13日新発田編

街歩き「新発田編」

新発田市のシンボル、新発田城。
政治・経済の中心として、
交通の便を考え平地に造られた平城です。

鉄砲櫓跡に移築された、旧二の丸 隅櫓。
「へえ〜 石垣がすき間なくかみ合うように積まれてるんだぁ」
石垣は「切込はぎ」と呼ばれる美観を重視した技法で作られています。
城壁は、雪にも強い海鼠壁。
四角い瓦が並び、モノトーンの美しい世界を作り出しています。
内堀の右手には表門と辰巳櫓、
お堀の左手は、二の丸跡が 広場となり残っています。

内堀に沿って奥まで進むと見えてくるのが、
2004年(平成16年)に復元された 御三階櫓。
外様大名所以の遠慮から、天守閣を持たない新発田城。
御三階櫓が、その役割を果たしてきました。
屋根はT字形。 しゃちほこも、三基が鎮座します。
日本の城でここだけ、という控えめながらも独自の機能美を誇る、新発田城。
「質実剛健・・・新潟の人から感じる県民性と重なるなぁ‥」

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四季折々の風情は 京の都にも引けをとらない、と言われる「清水園」。
京都から運んだ石を配し、
古い記録と聞き込みに基づき修復した結果、
他に類を見ない名園となりました。

広さ、およそ1万5200平方メートル。
近江八景をとり入れた純京都風で、
中央には 草書体の「水」の字をかたどった池のある、回遊式庭園です。
水面には樹木の色が映え、何ともいえない風情を醸し出しています。

園内にある書院は、庭園より古く、簡素な数寄屋造り。
池の周りには五つの茶室が、景観に溶け込むようにひっそりと佇んでいます。

清水園から川を渡って、足軽長屋へ。
幕末の足軽の生活を今に伝える 貴重な建物は、
木造茅葺き平屋建てで、八軒が同居。
土間、六畳二間、台所 という質素な造りから、
当時の下級武士の暮らしがうかがえます。
「これじゃぁ、新発田の冬は、きつかっただろうなあ‥」
150年も前の日常に、想いが巡ります。

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美人を作る温泉として知られる「月岡温泉」。
大小20近くの旅館が立ち並び、街は ほのかに硫黄の香に包まれています。

私が選んだ宿は、モダンな造りの老舗旅館。
木のぬくもり溢れる部屋は、解放感も抜群。
越後の自然を堪能できる里山の眺めに、心癒されます。
さっそく、全国屈指の硫黄含有量を誇る、美人の湯へ。
「あらぁ、本当ね…お肌がしっとりなめらかになったような気がする」
露天風呂から望む自然豊かな山々、澄み切った空。
鳥や虫のさえずりも聞こえ、
気ままで贅沢時間が、ゆったりと過ぎていきます…
「明日のチェックアウトまでに、あと三回は 入らなくっちゃね!」

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丘陵地を利用した総合公園、「五十公野公園」。
冬には多くのハクチョウが飛来することで知られ、
写真撮影に人気の場所でもある、と聞きました。

緑が美しい森林に囲まれた公園のなか、
池の脇の遊歩道を歩いてゆくと
目の前に広がる一面の「あやめ」。
ここが、日本四大あやめ園の一つに数えられる場所。
およそ300品種、60万本のあやめが咲き誇ります。
白、青、紫の花のじゅうたんを、のんびりと歩きます。
公園には、遊歩道や、芝生広場、木製遊具公園など、
小さな子どもたちが思い切り体を動かせる施設も充実。
色々な鉢植えとならんで、
新発田名物「ぽっぽ焼き」も売られています。

森と泉、川のせせらぎ、陽に焼けた子供たちの笑顔‥
6月の「五十公野公園」には、
気持ちいい初夏の風景がいっぱいです。

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<曲紹介>

新潟県新発田市の街歩きと併せてお届けした曲は‥

M1‥白鳥英美子、「ユア・ソング」
M2‥瀬木貴将、「コンドルは飛んで行く」
M3‥ナンシー・シナトラ、「サタデー・イン・ザ・パーク」
M4‥梶原順、「見上げてごらん夜の星を」
M5‥サンネ・サロモンセン、「スムース・オペレーター」
そして、
M6‥ワイノナ、「チェンジ・ザ・ワールド」でした


<声の歳時記>

◇まずは、北海道。
「歴史ある祭りが開催に!」
6/14(月)から16(水)までの三日間、札幌市の北海道神宮を中心に
「北海道神宮例祭」が行われます。 通称“札幌まつり”と言い、八台の山車と四基の神輿、
およそ1,000人の行列が、市内を練り歩きます。
期間中は北海道神宮のほか、多目的公園である中島公園にも、
たくさんの露店が並びます。

◇続いては、秋田県。
「“朝市の神様”のお祭りです」
6/15(火)、南秋田郡五城目町の、通称“朝市通り”で
「市神祭」が行われます。
これは、500年続く五城目朝市の守り神「市神」のお祭り。
食のコーナーや演奏会、奉納相撲大会などのイベントが繰り広げられます。
また、この時だけに味わえる名物「桶そば」や、「ミズたたき」という山菜料理もお楽しみいただけます!

◇お次は、山梨県。
「ラベンダー色に染まります」
6/18(金)から、河口湖の八木崎公園と大石公園をメインに
「河口湖ハーブフェスティバル」が行われます。 一帯がラベンダーの香りに包まれるなか、
著名人によるステージイベントやグルメ市、朝市などを開催。
また新しい試みとして、湖畔沿いをキャンドルで飾る「七夕イベント」や、
地元の地ビール業者による「ビア・フェス」もあり! 期間は、7/11(日)まで。

 ◇そして、愛知県。
「“ドアラ”も頑張っています!」
今年は、名古屋開府400年。
ゆかりのある著名人がPR活動を行っていますが、中日ドラゴンズのマスコット“ドアラ”も
“お土産部門”で頑張っています。
彼の御茶目な姿をモチーフにした「ドラゴンズのうまい棒」は、
昨シーズン、他球団の同じ商品を抑えて年間売上げ1位を獲得!今シーズンも張り切っています。
味は、ドアラの好物・とうもろこしにちなんで、コーンポタージュ味。

 ◇つづいて、和歌山県。
「お誕生日を祝う祭り、開催」
6/15は、高野山を開いた弘法大師のお誕生日。
毎年、高野山を挙げて生誕を祝う「青葉祭り」が開かれます。
子供の鼓笛隊や、町民による“大師音頭おどり”が盛大に繰り広げられるなか、
花御堂の行列が金剛峰寺まで練り歩きます。
道中では、“青葉娘”による縁起物の絵札撒きもあり!
また前日の前夜祭では、大師の“ねぶた”が登場します。

◇おしまいは、長崎県。
「“ホタルの光”を楽しみませんか?」
南松浦郡新上五島町の相河川は、
周辺で一番のホタルの生息地。
「山が燃える」と表現されるほどの、光りの乱舞が楽しめます。
現在、「ほたるのふるさと相河川まつり」が開催中!上流付近では屋台の出店もあります。
またホタルが舞う夕方までは、五島名物「手延べうどん」で舌鼓とか、
遣唐使船遺跡を訪れるのも良し。