11月07日豊後高田編

街歩き「豊後高田編」

国東半島は「仏の里」と呼ばれます。
宇佐で生まれた八幡信仰は、やがて仏教と融合。
「神仏習合」と言われる信仰が生まれ、
半島にある六つの郷では、山間に多くの寺院が建てられました。
その中のひとつ、国宝・富貴寺。
阿弥陀堂である富貴寺大堂は、
平安時代末期に建立されたものです。
宇治平等院鳳凰堂、平泉中尊寺金色堂と並ぶ
日本三阿弥陀堂のひとつに数えられ、
現存する九州最古の木造建築物。

富貴寺大堂とその中に収められている本尊の阿弥陀如来像は
一本の榧の巨木から造られた、と伝えられています。
「へぇ、大堂の中に入ることができるのね。
うーん、落ち着いたたたずまいのお堂だわ。
あら、この壁画は・・・極楽浄土の世界かぁ」
大堂のそばには、樹齢500年とも言われるイチョウの木。
美しく色づき、ひらひらと落ちるイチョウの葉で
大堂の周りは黄金の絨毯を敷き詰めたようです。

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江戸時代から明治、大正、そして昭和30年代にかけて、
豊後高田の中心商店街は、国東半島一のにぎわいを見せていました。
そんな元気な町を、平成の世によみがえらせたのが、
豊後高田「昭和の町」。

商店街の35を超える店舗が、
建てられた頃の懐かしい昭和の建物を再生させ、
店の歴史を物語る、昭和のお宝を展示しています。

町の入り口にある「昭和ロマン蔵」は、
駄菓子屋の夢博物館、昭和の夢町3丁目館など、
昭和のなつかしいアイテムを見ることができる施設。

「ふふ、家に上がれるのね。 おじゃましま〜す。
居間に台所 ・ ・ ・ わっ! 五右衛門風呂!!」
家の中には、本当に家庭で使われていた家具。
路地に設置されたジュースの自動販売機は、今も現役です。

「あっ、駄菓子屋さんだわ! なつかしい!
このラムネ、小さい頃食べたなぁ。
ねえ、おじさん、これいくら? じゃあ、こっちの飴は!?」
昔よりずっとたくさんのお小遣いを持っているのに、
何を買おうか、真剣に吟味。
あの頃にタイムスリップです。

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豊後高田は、大分県一の栽培面積を誇る、そばの産地。
そばの栽培が始まったのは、ごく最近のこと。
その取り組みは2003年、平成 15 年に始まり、
2007年、平成19 年には、大分県一のそば産地まで成長しました。

美味しい水と空気が育んだ、無農薬栽培のそば。
手打ちそばでいただきます。
「あら、お店に「手打ちそば認定店」って看板が出てるけど…何かしら?」

豊後高田市では、地場産そばを食べられる店を増やすため、
2005年、平成17 年から三年間、
「そば打ち職人養成講座」、「そば屋開業総合講座」を開催。
そば打ちから接客、店舗経営まで、全ての技術を教え、
三年間で、延べ 56 人が講座を修了しました。

「なるほど、市のお墨付きってワケね。
どれどれ…さわやかな薄緑色をした細めのそば……いただきまーす。
……うん、いい香り。
かみしめると、口いっぱいにうまみが広がるわ!」
このそば、手打ちはもちろん、
乾麺にしても美味しく、お土産にもぴったり。

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若宮八幡秋季大祭は、豊作を感謝する祭り。
岡山の西大寺裸祭り、
山口・防府天満宮の裸祭りと並ぶ、日本三大裸祭りのひとつです。
1084年、永保4年に、荒行のひとつとして始められたといわれ
900年以上の歴史と伝統があります。
冷たい風が吹く中、締め込み姿の若者たちが
神輿を担いで、市内中央を流れる桂川へ。
川の中を練り歩きながら
神輿を対岸の下宮へと渡す、勇壮な行事です。

日が落ちて辺りが暗くなると、川の中に立てられた
長さ16m、重さ5tもの巨大なたいまつに点火されます。

「川面にゆれるたいまつの炎、
その中を勇ましく進む、若者たち。
それに、この力強い太鼓の音!
身がキリリと引き締まる思いだわ」
河川敷でお神酒をいただきながら、
絵巻物のような光景を眺めます。

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<曲紹介>

豊後高田の街歩きと併せてお届けした曲は、

M1‥リタ・クーリッジ、「ウィー・アー・オール・アローン」
M2‥スティーヴィー・ワンダー、「心の愛」
M3‥クインシー・ジョーンズ、「ソウル・ボサ・ノヴァ」
M4‥アシュレイ・ジャッド&テイラー・ハミルトン、「トゥルー・ラブ」
M5‥竹内まりや、「You & Night & Whisky」ストリングスver.
そして、
M6‥ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ、
「愛と青春の旅立ち」でした。



<声の歳時記>

◇まずは、秋田県。
「ニューヒーロー誕生!」
秋田のご当地ヒーローと言えば“超神ネイガー”が有名ですが、ニューヒーローが誕生しました。
それは、忠犬ハチ公をモチーフにした“ガヤルダー・ハチ”。
町内の平和を守ったり、町内の困りごとを手助けする忠実なヒーローで、
名前は「ハチがやるだー!」をひっくり返したもの。
今後の活動は様々なイベントへの出演や、一人暮らしの高齢者のお宅を訪問して、
電球を交換することなども計画中だそうです!

◇続いては、東京都。
「“チーズファン”のアナタは、是非!」
毎年11/11は、「チーズの日」です。
11/11(木)、12(金)の二日間、ベルサール原宿で「チーズフェスタ2010」が行われます。
これは今年で19回目となる、チーズファンのための感謝祭で、輸入・国産を含めて、
およそ250種類のチーズが勢揃いします。
試食に、特別価格での販売、レシピなど、チーズ尽くし! 入場は、無料です。

◇お次は、山梨県。
「秋色に染まっています」
現在、河口湖畔河口梨川周辺で「富士河口湖紅葉まつり」が開催中です! もみじトンネル、古木のもみじが並ぶ“もみじ回廊”、青木ヶ原樹海のもみじなど、
河口湖畔から富士山周辺で紅葉を楽しめます。
また、特産品や農作物の販売、富士山写真展、スタンプラリーなどもあります!
期間は、11/21日まで。 尚、見どころのひとつ、夜のライトアップは、午後10時までです。

◇つづいては、愛知県。
「器の世界を楽しみませんか?」
11/12(金)から17(水)までの六日間、ナゴヤドームで「ドームやきものワールド2010」が
行われます。 日本最大級の暮らしと器のイベントで、全国の有名産地から集まる陶磁器を始め、
テーブルウェアなど、およそ300店舗がドームを埋め尽くします。
また、テーブルコーディネート、料理セミナー、コンサート、オリジナルスイーツなどもあります。入場料は、大人1000円、小学生以下は無料です。


◇そして、兵庫県。
「今年も“うまいもん”が大集合!」
11/12(金)から14(日)までの三日間、姫路市の大手前公園で
「姫路食博2010」が行われます。
来年の「B-1グランプリ」は姫路で開催されますが、それに先駆けて、
姫路城下にご当地グルメが大集合!
また、テント付きの椅子席も1000席用意されます。

◇おしまいは、和歌山県。
「“まっせ”開催!」
14(日)、橋本市の紀ノ川グランド特設会場で
「まっせ・はしもと2010」が行われます。
“橋本商工まつり”と“橋本市農林業まつり”が合同で開催される、秋の一大イベント!
「まっせ」とは、「楽しいことがありまっせ」という意味で名付けられました。
展示即売会、フリーマーケット、キャラクターショーなど、
盛りだくさんの一日です。