05月01日三重・桑名編
「三重・桑名編」
山林王と呼ばれた桑名の実業家
二代目諸戸清六の邸宅として作られた、「六華苑」。
揖斐川・長良川を望む広大な敷地は、およそ18,000�屐�
洋館と和館、蔵などの建造物群と、日本庭園で構成されたこの邸宅は、
明治から大正時代にかけて造られたもの。
創建時の姿を今もほぼそのままにとどめ、
国の重要文化財に指定されています。
特にその洋館部分は、鹿鳴館、ニコライ堂などを設計し
「日本近代建築の父｣と呼ばれた、ジョサイア・コンドルが手がけたもの。
彼が手がけた作品で、唯一地方に残るものとして注目されています。
「うわ〜、一階のベランダは、すっごくモダンなのね。
二階にはサンルームもあるんだぁ。
これがおよそ100年も前に作られたなんて、とても信じられないなあ…」
内部のデザインは、洋間に和風の襖が設けられるなど 和洋折衷。
押入れの中に収納棚を作り付ける、といった細かい工夫もなされています。
1世紀も前のイギリス人建築家の美意識に、脱帽です。
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かつての渡し場、七里の渡し跡。
七里の渡しとは、旧東海道の 熱田の宮宿から桑名までを結んだ 海路のこと。
その距離が、七里、およそ28キロであったことから名付けられました。
当時、このあたりは、
東海道の42番目の宿場町として大変な賑わいだった…と、聞きました。
「うわ〜！ 大きな鳥居。
へえ・・・この大鳥居は、伊勢神宮が社殿を造り変えるたびに、
建て替えられてきたのね。」
大鳥居は、これより伊勢路に入ることから
「伊勢国 一 の鳥居」と、称されています。
七里の渡しの前には、
平成15年に復元された蟠龍櫓も。
かつては、東海道を行き交う人々が必ず目にした桑名のシンボル。
かの有名な 歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」にも、
この櫓が描かれています。
「蟠龍」とは、天に昇る前のうずくまった状態の龍のこと。
この「蟠龍」をかたどった瓦が置かれていることから名付けられた、蟠龍櫓。
猛々しい龍は、躍動感も抜群。
今にも天に昇っていきそうです。
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揖斐川・長良川・木曽川、三つの河川の河口に位置する、桑名。
自然の恵みから、様々な特産品が生まれました。
中でも、蛤は「浜の栗」と呼ばれ、
十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場。
江戸時代には 桑名から富田にかけての東海道沿いに、
焼き蛤を食べさせる店が軒を連ねた…とか。
蛤を堪能しようと、老舗の日本料理店へ。
木目を基調とした店内。
落ち着きのある和風のカウンターに座り、お目当ての蛤づくしを注文します。
「へえ、
蛤のお刺身は、まったくの生じゃなくて、少しだけ火が通してあるのね。
臭みがなくって、香りも食欲をそそるわ！
焼き蛤は、テーブルの上で焼くんだ。
身がぷっくぷくで、風味もバツグンなのね！！」
他にも、
酒蒸し、朴葉味噌焼き、磯部揚げ、雑炊‥と、まさに蛤尽くし。
「その手は桑名の焼き蛤‥かぁ」
ほろ酔い気分で、春の恵みを満喫。
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昔から「神の坐す山」と信じられてきた、多度山。
人々は、雨を乞い、安産を祈り、
日々の暮らしの平穏や家族のしあわせを祈り続けてきました。
その願いを神に届ける使者の役割を果たすのが、
多度大社に1500年前から棲むといわれる、白馬。
多度大社では、毎年5月4日・5日の「多度まつり」で
「上げ馬神事」を行い、その年の豊作、凶作を占ってきました。
大勢の観衆がじっと見守る中、
たくましいサラブレッドが目の前を疾走します。
巻き起こる歓声。
馬の背中には、若武者姿に身を包んだ少年の姿が…
人馬一体となり、
境内に造られた高さ2ｍあまりの急な坂を一気に駆け上がります。
馬が無事に坂を乗り越えると さらに大きな歓声が沸き、
少年の目からは、こらえきれず涙が。
聞けば、この少年たちは、厳しい乗馬の練習に励み
神社に寝泊まりし、冷たい水を浴びてこの日に臨むんだとか。
純粋無垢な少年たちの大いなる挑戦が、胸を打ちます。
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桑名の街歩きと併せてお届けした曲は、
Ｍ１‥ビートルズ、「All You Need Is Love」
Ｍ２‥リマール、「ネヴァー・エンディング・ストーリー」
Ｍ３‥ダリル・ホール＆ジョン・オーツ、「プライベート・アイズ」
Ｍ４‥スターダスト・レビュー、「木蘭の涙 〜acoustic〜」
Ｍ５‥ノラ・ジョーンズ、「Don’t Know Why」
そして、
Ｍ６‥ビリー・ジョエル、「オネスティー」でした。
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『歌の歳時記』
今週からのテーマは、「ドライブ」です。
Ｍ１‥カシオペア、「朝焼け」
Ｍ２‥竹内まりや、「ドリーム・オブ・ユー 〜レモンライムの青い風〜」
山林王と呼ばれた桑名の実業家
二代目諸戸清六の邸宅として作られた、「六華苑」。
揖斐川・長良川を望む広大な敷地は、およそ18,000�屐�
洋館と和館、蔵などの建造物群と、日本庭園で構成されたこの邸宅は、
明治から大正時代にかけて造られたもの。
創建時の姿を今もほぼそのままにとどめ、
国の重要文化財に指定されています。
特にその洋館部分は、鹿鳴館、ニコライ堂などを設計し
「日本近代建築の父｣と呼ばれた、ジョサイア・コンドルが手がけたもの。
彼が手がけた作品で、唯一地方に残るものとして注目されています。
「うわ〜、一階のベランダは、すっごくモダンなのね。
二階にはサンルームもあるんだぁ。
これがおよそ100年も前に作られたなんて、とても信じられないなあ…」
内部のデザインは、洋間に和風の襖が設けられるなど 和洋折衷。
押入れの中に収納棚を作り付ける、といった細かい工夫もなされています。
1世紀も前のイギリス人建築家の美意識に、脱帽です。
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かつての渡し場、七里の渡し跡。
七里の渡しとは、旧東海道の 熱田の宮宿から桑名までを結んだ 海路のこと。
その距離が、七里、およそ28キロであったことから名付けられました。
当時、このあたりは、
東海道の42番目の宿場町として大変な賑わいだった…と、聞きました。
「うわ〜！ 大きな鳥居。
へえ・・・この大鳥居は、伊勢神宮が社殿を造り変えるたびに、
建て替えられてきたのね。」
大鳥居は、これより伊勢路に入ることから
「伊勢国 一 の鳥居」と、称されています。
七里の渡しの前には、
平成15年に復元された蟠龍櫓も。
かつては、東海道を行き交う人々が必ず目にした桑名のシンボル。
かの有名な 歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」にも、
この櫓が描かれています。
「蟠龍」とは、天に昇る前のうずくまった状態の龍のこと。
この「蟠龍」をかたどった瓦が置かれていることから名付けられた、蟠龍櫓。
猛々しい龍は、躍動感も抜群。
今にも天に昇っていきそうです。
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揖斐川・長良川・木曽川、三つの河川の河口に位置する、桑名。
自然の恵みから、様々な特産品が生まれました。
中でも、蛤は「浜の栗」と呼ばれ、
十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場。
江戸時代には 桑名から富田にかけての東海道沿いに、
焼き蛤を食べさせる店が軒を連ねた…とか。
蛤を堪能しようと、老舗の日本料理店へ。
木目を基調とした店内。
落ち着きのある和風のカウンターに座り、お目当ての蛤づくしを注文します。
「へえ、
蛤のお刺身は、まったくの生じゃなくて、少しだけ火が通してあるのね。
臭みがなくって、香りも食欲をそそるわ！
焼き蛤は、テーブルの上で焼くんだ。
身がぷっくぷくで、風味もバツグンなのね！！」
他にも、
酒蒸し、朴葉味噌焼き、磯部揚げ、雑炊‥と、まさに蛤尽くし。
「その手は桑名の焼き蛤‥かぁ」
ほろ酔い気分で、春の恵みを満喫。
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昔から「神の坐す山」と信じられてきた、多度山。
人々は、雨を乞い、安産を祈り、
日々の暮らしの平穏や家族のしあわせを祈り続けてきました。
その願いを神に届ける使者の役割を果たすのが、
多度大社に1500年前から棲むといわれる、白馬。
多度大社では、毎年5月4日・5日の「多度まつり」で
「上げ馬神事」を行い、その年の豊作、凶作を占ってきました。
大勢の観衆がじっと見守る中、
たくましいサラブレッドが目の前を疾走します。
巻き起こる歓声。
馬の背中には、若武者姿に身を包んだ少年の姿が…
人馬一体となり、
境内に造られた高さ2ｍあまりの急な坂を一気に駆け上がります。
馬が無事に坂を乗り越えると さらに大きな歓声が沸き、
少年の目からは、こらえきれず涙が。
聞けば、この少年たちは、厳しい乗馬の練習に励み
神社に寝泊まりし、冷たい水を浴びてこの日に臨むんだとか。
純粋無垢な少年たちの大いなる挑戦が、胸を打ちます。
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桑名の街歩きと併せてお届けした曲は、
Ｍ１‥ビートルズ、「All You Need Is Love」
Ｍ２‥リマール、「ネヴァー・エンディング・ストーリー」
Ｍ３‥ダリル・ホール＆ジョン・オーツ、「プライベート・アイズ」
Ｍ４‥スターダスト・レビュー、「木蘭の涙 〜acoustic〜」
Ｍ５‥ノラ・ジョーンズ、「Don’t Know Why」
そして、
Ｍ６‥ビリー・ジョエル、「オネスティー」でした。
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『歌の歳時記』
今週からのテーマは、「ドライブ」です。
Ｍ１‥カシオペア、「朝焼け」
Ｍ２‥竹内まりや、「ドリーム・オブ・ユー 〜レモンライムの青い風〜」
