05月27日茨城県 潮来市
街歩き「潮来編」
潮来(イタコ)に初夏の訪れを告げる 「水郷潮来あやめまつり」。
1952年、昭和27年に始まった歴史あるお祭り。
当初は、愛好家たちが
ビール瓶などにあやめや花菖蒲の切り花を入れて行なわれていました。
現在は、「前川あやめ園」に
およそ500種類100万株が植えられ、
紫・白・黄色‥と、色とりどりのあやめが咲き誇ります。
「うわ〜、曲がりくねった木の道の回りは、密生した花菖蒲でいっぱい!!
なんてキレイなのかしら‥
水雲橋の上から眺めるあやめも、趣があって素敵‥。」
この祭り一番の見どころが、「嫁入舟」。
元々この地方では、嫁入りする花嫁や嫁入り道具を運搬するときに
サッパ舟という木製の舟が使われ、
これが嫁入舟の始まり、と言われています。
提灯を持った船頭さんの後ろを、仲人夫妻、
そして、白無垢に身を包んだ花嫁さんが歩きます。
園内の ろ舟乗り場から「サッパ舟」に乗り込むと、
船頭さんが櫓をこぎ、舟はゆっくりと進みます。
向こう岸の船着場で待つのは、花婿さん。
川岸からは、多くの祝福の声が送られます。
昔ながらの情緒に溢れた情景に、私もすっかりロマンティックな気分‥
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1185年、文治元年 源頼朝が建立し、
水戸藩主の水戸光圀が再建した長勝寺。
趣のある山門を抜けると、両側には桜の木。
春には、見事なピンクのアーチを描くと聞きました。
本堂は、曲線状に反った茅葺き屋根。
そのフォルムが柔和で美しいのが特徴です。
屋根の棟には、源氏の定紋「笹りんどう」。
本堂のすぐ横には、国の重要文化財に指定された釣鐘。
1330年、元徳二年 鎌倉幕府執権・北条高時が、
源頼朝公の菩提のために寄進したものです。
「鐘には銘文も刻まれてる。
んー、その意味は‥っと‥
へ〜ぇ!?
建立された当時、潮来は
中国の蘇州を思わせるほど、船の往来が盛んだったんだ‥」
お庭には、松尾芭蕉が鹿島紀行の帰りに詠んだ句碑も。
およそ680年にわたって、街の移り変わり、
歴史の流れを見守ってきた長勝寺。
境内には、潮来の伝統的な美しさがいっぱいです。
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2002年、平成14年にオープンした
潮来の情報発信地、「道の駅 いたこ」。
国道51号線を走れば、広い駐車場と三角屋根が目印です。
中には、安くて美味しいと評判の「おふくろ亭」。
セルフサービス形式の店内には、
地元の材料を中心に、自慢の小皿料理が並びます。
一番のお楽しみは、潮来の特産品などを売る「うるおい館」。
採りたて生鮮食品、潮来産のコシヒカリ、
コシヒカリで作ったおせんべい、
老舗の漬物、手作りのヨーグルト など、所狭しと並びます。
中でも注目は、「虹どら」。
米粉が入ったどら焼きです。
「わぁ〜! 出来たてで‥まだ温かい!!
味も、小倉でしょ・栗・キンカン・青梅・あんクリーム・こしあん かぁ、
いろいろあるのねぇ。
潮来のキャラクター「あやめ」の焼印も入って、
なんか食べるのがもったいない‥」
観光の途中で立ち寄れる、憩いの空間。
旅の鋭気を養ってくれます。
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200年も続く潮来を代表する酒蔵、「愛友酒造」。
江戸時代に糀屋から始まり、
糀作りで培った技術で、酒作りを始めました。
「愛友」という名前には、「友を愛し、楽しく酒を飲み交わす」という
創業者の精神が込められています。
大きな蔵も、創業当時に作られたもの。
無料で酒蔵の見学が楽しめます。
「わぁ〜!! 蔵の中は、凄くひんやりとしてる。
それに日本酒のいい香り!‥お酒に弱い人はこれだけで酔っちゃうかも。
大きなホーロー製のタンクが100本以上もあるけど、これは何?
へえ〜、お酒を貯蔵するためのものなんだ。」
聞けば、
機械で作ると米に傷が付いて、味が落ちてしまうので、
高級なお酒は、今でも全部手作業で造られているんだとか。
蔵元の心意気、酒を愛する気持ちを感じます。
蔵の向かいにあるお店では、自慢の日本酒が売られ、
利き酒コーナーも。
日本酒で造ったという梅酒の試飲も楽しめます。
「んー、なんて芳醇な梅酒なのかしら。
ちょっぴり酸味も強いから、蒸し暑い季節には、たまらないだろうなあ‥」
香りが良く味もまろやかなのは、
発酵に重要なミネラルを豊富に含んだ
行方台地の伏流水のおかげです。
自然に恵まれ、お酒を愛する潮来の人たちに育まれた名酒を味わい、
なんとも幸せな気分です。
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街歩きパートの曲紹介
潮来の街歩きと併せてお届けした曲は・・・
M1‥ダスティ・スプリングフィールド、「恋の面影」
M2‥カーリー・サイモン、「うつろな愛」
M3‥ルパート・ホームズ、「ヒム」
M4‥ジャネット・ジャクソン、「サムワン・トゥ・コール・マイ・ラヴァー」
そして、
M5‥ボズ・スキャッグス、「スロー・ダンサー」でした。
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『歌の歳時記』
今、歩きたい道がある。
今、触れたい風景がある。
そして今、聴きたい歌がある・・・
東京の季節の風景を、季節の音楽と共にお届けします、「歌の歳時記」。
東京の陸の玄関口といえば、「東京駅」。
東京駅が開業した翌年、1915年。
駅に直結という抜群のロケーションに誕生した「東京ステーションホテル」。
伝統的な外観やインテリアなど、
西洋の雰囲気が味わえるヨーロピアンスタイルのホテル。
戦後の営業再開時には、日本初として人気を博したコーヒーショップや、
伝説のバーテンダーを生み出したメインバーなど、
人が集うスポットをいち早く誕生させました。
東京駅・丸の内駅舎保存、及び、復原工事とともに、
2006年から営業をお休みしていた「東京ステーションホテル」。
全施設を改装し、いよいよこの秋、リニューアルオープンします。
東京の中心で、これまでの伝統を受け継ぎながら、この先が息づいていく。
10月3日のリニューアルオープンが待ち遠しいですね。
M1‥マイペース、「東京」
M2‥よしだたくろう、「制服」
潮来(イタコ)に初夏の訪れを告げる 「水郷潮来あやめまつり」。
1952年、昭和27年に始まった歴史あるお祭り。
当初は、愛好家たちが
ビール瓶などにあやめや花菖蒲の切り花を入れて行なわれていました。
現在は、「前川あやめ園」に
およそ500種類100万株が植えられ、
紫・白・黄色‥と、色とりどりのあやめが咲き誇ります。
「うわ〜、曲がりくねった木の道の回りは、密生した花菖蒲でいっぱい!!
なんてキレイなのかしら‥
水雲橋の上から眺めるあやめも、趣があって素敵‥。」
この祭り一番の見どころが、「嫁入舟」。
元々この地方では、嫁入りする花嫁や嫁入り道具を運搬するときに
サッパ舟という木製の舟が使われ、
これが嫁入舟の始まり、と言われています。
提灯を持った船頭さんの後ろを、仲人夫妻、
そして、白無垢に身を包んだ花嫁さんが歩きます。
園内の ろ舟乗り場から「サッパ舟」に乗り込むと、
船頭さんが櫓をこぎ、舟はゆっくりと進みます。
向こう岸の船着場で待つのは、花婿さん。
川岸からは、多くの祝福の声が送られます。
昔ながらの情緒に溢れた情景に、私もすっかりロマンティックな気分‥
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1185年、文治元年 源頼朝が建立し、
水戸藩主の水戸光圀が再建した長勝寺。
趣のある山門を抜けると、両側には桜の木。
春には、見事なピンクのアーチを描くと聞きました。
本堂は、曲線状に反った茅葺き屋根。
そのフォルムが柔和で美しいのが特徴です。
屋根の棟には、源氏の定紋「笹りんどう」。
本堂のすぐ横には、国の重要文化財に指定された釣鐘。
1330年、元徳二年 鎌倉幕府執権・北条高時が、
源頼朝公の菩提のために寄進したものです。
「鐘には銘文も刻まれてる。
んー、その意味は‥っと‥
へ〜ぇ!?
建立された当時、潮来は
中国の蘇州を思わせるほど、船の往来が盛んだったんだ‥」
お庭には、松尾芭蕉が鹿島紀行の帰りに詠んだ句碑も。
およそ680年にわたって、街の移り変わり、
歴史の流れを見守ってきた長勝寺。
境内には、潮来の伝統的な美しさがいっぱいです。
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2002年、平成14年にオープンした
潮来の情報発信地、「道の駅 いたこ」。
国道51号線を走れば、広い駐車場と三角屋根が目印です。
中には、安くて美味しいと評判の「おふくろ亭」。
セルフサービス形式の店内には、
地元の材料を中心に、自慢の小皿料理が並びます。
一番のお楽しみは、潮来の特産品などを売る「うるおい館」。
採りたて生鮮食品、潮来産のコシヒカリ、
コシヒカリで作ったおせんべい、
老舗の漬物、手作りのヨーグルト など、所狭しと並びます。
中でも注目は、「虹どら」。
米粉が入ったどら焼きです。
「わぁ〜! 出来たてで‥まだ温かい!!
味も、小倉でしょ・栗・キンカン・青梅・あんクリーム・こしあん かぁ、
いろいろあるのねぇ。
潮来のキャラクター「あやめ」の焼印も入って、
なんか食べるのがもったいない‥」
観光の途中で立ち寄れる、憩いの空間。
旅の鋭気を養ってくれます。
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200年も続く潮来を代表する酒蔵、「愛友酒造」。
江戸時代に糀屋から始まり、
糀作りで培った技術で、酒作りを始めました。
「愛友」という名前には、「友を愛し、楽しく酒を飲み交わす」という
創業者の精神が込められています。
大きな蔵も、創業当時に作られたもの。
無料で酒蔵の見学が楽しめます。
「わぁ〜!! 蔵の中は、凄くひんやりとしてる。
それに日本酒のいい香り!‥お酒に弱い人はこれだけで酔っちゃうかも。
大きなホーロー製のタンクが100本以上もあるけど、これは何?
へえ〜、お酒を貯蔵するためのものなんだ。」
聞けば、
機械で作ると米に傷が付いて、味が落ちてしまうので、
高級なお酒は、今でも全部手作業で造られているんだとか。
蔵元の心意気、酒を愛する気持ちを感じます。
蔵の向かいにあるお店では、自慢の日本酒が売られ、
利き酒コーナーも。
日本酒で造ったという梅酒の試飲も楽しめます。
「んー、なんて芳醇な梅酒なのかしら。
ちょっぴり酸味も強いから、蒸し暑い季節には、たまらないだろうなあ‥」
香りが良く味もまろやかなのは、
発酵に重要なミネラルを豊富に含んだ
行方台地の伏流水のおかげです。
自然に恵まれ、お酒を愛する潮来の人たちに育まれた名酒を味わい、
なんとも幸せな気分です。
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街歩きパートの曲紹介
潮来の街歩きと併せてお届けした曲は・・・
M1‥ダスティ・スプリングフィールド、「恋の面影」
M2‥カーリー・サイモン、「うつろな愛」
M3‥ルパート・ホームズ、「ヒム」
M4‥ジャネット・ジャクソン、「サムワン・トゥ・コール・マイ・ラヴァー」
そして、
M5‥ボズ・スキャッグス、「スロー・ダンサー」でした。
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『歌の歳時記』
今、歩きたい道がある。
今、触れたい風景がある。
そして今、聴きたい歌がある・・・
東京の季節の風景を、季節の音楽と共にお届けします、「歌の歳時記」。
東京の陸の玄関口といえば、「東京駅」。
東京駅が開業した翌年、1915年。
駅に直結という抜群のロケーションに誕生した「東京ステーションホテル」。
伝統的な外観やインテリアなど、
西洋の雰囲気が味わえるヨーロピアンスタイルのホテル。
戦後の営業再開時には、日本初として人気を博したコーヒーショップや、
伝説のバーテンダーを生み出したメインバーなど、
人が集うスポットをいち早く誕生させました。
東京駅・丸の内駅舎保存、及び、復原工事とともに、
2006年から営業をお休みしていた「東京ステーションホテル」。
全施設を改装し、いよいよこの秋、リニューアルオープンします。
東京の中心で、これまでの伝統を受け継ぎながら、この先が息づいていく。
10月3日のリニューアルオープンが待ち遠しいですね。
M1‥マイペース、「東京」
M2‥よしだたくろう、「制服」