有楽町にあるニッポン放送の前の社屋は、戦前に建造された糖業会館の上に4階から確か8階までを昭和29年の開局のために増築した建物でした。
日本の精糖業の関係会社で組織された協会が建てた3階建てのビルは当時かなりおしゃれであったろうと、1981年入社の私も当時思ったものです。
2階の糖業協会の応接室にはビリアードが置いてあり壁には巨大な室内装飾用のタペストリーが掲げられ、家具や調度品や3階に上がる螺旋階段の手すりなどの彫刻もアールデコ調で異国情緒あふれる独特の雰囲気がありました。
ただしそこに間借りしているニッポン放送の玄関は「えっ!ここがあのオールナイトニッポンの放送局の玄関なの?!」と思うほど狭く薄暗いものでした。
入り口を入るとなぜか写真屋さんがあり、新入社員の私たちはまず写真店のご主人と奥様にご挨拶をして顔を覚えてもらうという感じでした。
またセキュリティーという概念もあまりなく、基本的に「おはよス!」とかなんとか言えばほとんど誰でも社内に入れたと思います。
また玄関の横には地下1階に降りる「ニュートーキョー」への階段があり、店内に入ると内装もどこぞのヨーロッパの歴史あるレストランかという趣のあるものでした。
また3階には、後に「ラジオハウス銀河」に改装される第1スタジオがあり音声テストを受ける時に破れたカーペットに履きなれない革靴をひっかけたりしたほど使い込まれたものでした。
スタジオの前には喫茶室がありこれまたアールデコ調で、薄暗い廊下にはスポンサーの商品が古いケースに入れられなんだか寂しく展示されていました。
宿直の夜などに照明が落とされた3階を歩くのはちょっと勇気がいったものです。
入社試験の際は玄関と3階のスタジオまでしか入れないので「こんなに古色蒼然とした雰囲気の中で、あんなはっちゃけた放送をやっているのだなぁ」と感心するやらあきれるやらでありました。
後に増築した4階以上は普通のオフィスであることが判明したのですが。
さてそんな(ってどんなだよ!)糖業協会さんが主催の「食育・知識・教養セミナー」にニッポン放送人生相談やテレビのコメンテーターでおなじみの元シンクロナイズドスイミング銅メダリストの田中ウルヴェ京さんをお迎えしての講演会がありあした。
本業のスポーツ選手へのメンタルトレーニングの現場にカメラを入れたドキュメンタリー番組を是非ご覧ください。
ボクシングの村田諒太選手が、ゴロフキン選手との対戦までと対戦後の40回にわたるトレーニングの模様なのですが、何をもってしてメンタルトレーニングなのかをまったく知らなかった私は目からうろこの場面ばかりでした。
「スポーツ×ヒューマン」
5/13(金)17:00~17:44 NHKBS1 再放送
5/19(木)24:35~25:19 NHK総合
村田諒太選手ゴロフキン戦に向けた田中ウルヴェ京とのメンタルセッションのドキュメント
村田選手の語彙力と表現力に驚きましたが、田中ウルヴェさんがどのような心構えで選手の話を聴いているのかなど、番組などでまたあらためてお話をしたいと思います。
今回はすっかり旧糖業会館の思い出話に話がそれてしまいましたぁ…

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