FUTURE FLIGHTグループ グループ代表 釜澤剛璽
1999年、ITベンチャー企業に入社。
ITビジネスを基軸に20代で上場企業のグループ子会社で
2社の代表取締役に歴任。
北海道夕張市の財政破綻後、プロジェクトリーダーとして、
夕張市ホームページのリニューアルなどのIT化も手がけた。
2012年、現在のFUTUREFLIGHTグループを創業。
ダイバーシティ・インクルージョン社会を目指すべく奮闘中
竹内:FUTURE FLIGHTグループさんの事業内容がすごく興味深いんですけれども、どういうことをされているのか、教えていただけますか。
釜澤:はい。大きく分けて2つですね。1つが、官公庁のアウトソーシング。動物園とか入国管理局とか図書館とかを業務委託で、我々の会社の従業員とかアルバイトが、お手伝いとか。
竹内:動物園。
釜澤:はい、動物園のチケット販売とか案内とか、動物に餌やったりとか、見てる以外は、そういったところでフォローさせていただいたり、官公庁のアウトソーシングが1つと。もう1つが僕らのメインなんですけど、障害者とか、 出所者、受刑者とか、難病の方とか、食料困難者とかを支援してます。
竹内:その後半のお仕事に関しては、結構ね、メディアとかでも取り上げられていますよね。
釜澤:はい。
竹内:私が見たのは、 女性受刑者で、何度も犯罪を繰り返してしまう人たちが結構いるっていうのは、私も取材したことあるんですけれども。覚せい剤とか万引きとか、繰り返しちゃう。そういう人たちを支援して、また社会復帰できるようにするっていうお仕事されてるってことですかね。
釜澤:そうです。
竹内:どうしてそういうことをしようと思われたんですか。
釜澤:結局ですね、僕らも何かあった時にその立場になる可能性があるから。例えば、 障害者で言うと、脳梗塞になって、明日僕らも体が動かなくなる可能性があったり、もしかすると僕らも車の運転中、誰かを轢いてしまうかもしれない。いつ僕らがその立場になるかわからないからです。
竹内:元々はそのITベンチャー企業に入社されて、全く違うお仕事されていたと思うんですけれども、そこからこういうこと、ダイバーシティ・インクルージョン社会を目指すための活動っていうんですかね、そういうことに興味を持たれたきっかけっていうのはなんかあったりするんですか。
釜澤:10年ぐらい頑張ってたんですよ、IT黎明期でインターネットの夜明けのために自分の人生をつぎ込んでたというか。2009年、10年いたキャリアの会社が最後の方の時に、まあ僕が大事にしてる北海道の夕張市が破綻するんです。その時に夕張のホームページとかIT化に僕が送り込まれるんですけど、そこで出会った障害者とか高齢者とか、そういう様々な困難を抱えた人たちを見て、インターネットはもう僕いなくてもいいやと。あとは誰かのために時間使いたいな、と思ってこの会社を起こしました。
竹内:じゃあ、夕張市に行ったことでいろんな出会いがあって、きっかけになったんですね。犯罪を犯してしまった人、再犯を繰り返してしまう人っていうのをどうやって支援するんですか?
釜澤:2つ方法があって、1つが、法務省と一緒に、札幌の苗穂というところで、『女子薬物依存回復支援センター』という、罪を犯して刑務所に入ってる人を支援して、なんとか薬物をもうやらないような形にしようというフォローアップをまずしてるのと。あとは、多分これ東日本だとうちが1番受けていると思うんですけど、出所者を引き受けてる。だいたい去年で言うと、20人くらい出所者を引き受けて。FUTURE FLIGHTグループ200人ぐらいの中に20人ぐらい、出所者を引き受けを行っています。
竹内:ある意味リスキーなことだと思うんですけれどもね。それでもやっぱり、何かしらのメリットがないと、なかなか会社としても続けていくのが難しいかなと思うんですが。
釜澤:そうですね。実際はメリットとデメリット考えた時には、もうほとんどがデメリットに近いことしか残らないと思うんですけど。ただ、人生において、みんな一生懸命やっててもどうしてもうまくいかない時って出てくると思うんですよ。その時に、誰かが無償で手を貸してあげるようなことがあってもいいんじゃないかと。もしかするとこれは大きな意味で言うとメリットかもしれないし、僕個人の会社だけでみるとメリットじゃないのかもしれないですけど、助けた人が人生のどこかであの時良かったなと思ってくれることがあれば、これは社会にとってメリットかなと思ってます。
竹内:実際にこういう活動してて良かったなって思ったことって、あると思うんですけれども、特に印象に残っている方とかっていらっしゃるんですか?
釜澤:人が変わっていく瞬間がもうたまらなく嬉しいんですよ。ほんとに少ないんですけどね。僕が出会う人の中で、ほんとに罪を犯したくなくて、犯してしまった人が泣きながら刑務所に入っていて、出所して、一生懸命新しい自分の失くしてしまった過去なのか、これから作れなかった未来なのか、もう1回作り直していく瞬間っていうのが、やっぱり嬉しいですよね。
竹内:今こうやって活動されているのは、基本的に札幌の中でっていう感じなんですか?
釜澤:出所者の受け入れは全国行っております。北海道から普通に、沖縄まで全部やってますし、障害者でも難病でも全国受けてます。
竹内:最後に、これからの夢、目標を教えてください。
釜澤:企業理念が、人の可能性を信じて社会問題を解決するっていう理念なので、やはり多くの困難者を支援することによって、人が変わっていく瞬間が自分の喜びでもありますし、グループの喜びでもあるので、そういう方を1人でも増やしていきたいっていうのが、夢であり、目標です。
竹内:壮大な夢だと思います。そして、なかなかいろんな壁がありそうですけれども。私も取材してみたいな、その現場をっていう気持ちになりますね。今日は貴重なお話ありがとうございました。
釜澤:はい、どうもありがとうございました。
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