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2022.12.22

12月15日(木)放送 長府工産株式会社 代表取締役 伊奈紀道

長府工産株式会社 代表取締役 伊奈紀道

1974年、長府製作所に入社、
1983年に退社され、長府工産株式会社に入社、
専務取締役を経て、2007年、現在の代表取締役に就任。


竹内:凄くオシャレでいらっしゃいますね。ダンディーな。

伊奈:ありがとうございます。

竹内:ハットを被っていらっしゃって、ネクタイは赤。

伊奈:赤好きなんですよ。赤と黄色が好きなんです。

竹内:何で赤と黄色が好きなんですか?ラッキーカラー?

伊奈:そうですね。

竹内:本社は山口県下関市にあるということで、昨日、山口県からいらっしゃったんですね。

伊奈:はい。

竹内:長府工産株式会社、仕事内容について教えていただけますか?

伊奈:少し変遷してきたんですけど、元々は灯油を燃料として沸かす給湯器の製造販売をおこなっていました。

竹内:石油の給湯器っていうのは。

伊奈:家庭のお湯を沸かすものです。都会はほとんどがガスですよね。でも地方では灯油を使用していました。何年か前の話ですけどね。

竹内:はい、見たことがあります。

伊奈:それと、太陽熱温水器っていう、屋根の上にお水を溜めて沸かす、ズバリ太陽熱で。これをメインに作って販売、販路も会社で開拓してきました。現在はそれから派生して、時代の流れで太陽光発電、あるいは昼間発電した電気を溜める蓄電池。これは製造はしておりませんが、仕入れ卸販売ということになります。今大ブレイクしてるのは蓄電池です。

竹内:そうなんですね。

伊奈:蓄電池は、電気自動車はもちろん蓄電池で動いてますから、これがどんどん近い将来普及すると、当然電気自動車に電気を充電するとか、電気自動車の電池から家庭に、例えば、停電の時に家庭の電気を供給するということも可能になります。

竹内:なるほど。

伊奈:そういった関連周辺機器がブレイクし始めていますね。

竹内:従業員との接し方で気を付けている事、こだわっている事ってありますか?

伊奈:完全に公平公正ってことを一番やかましく言っています。いささかでも不公平がある事。ある部署で何か計画して、それで対応する為に会社のお金で何かすると、じゃあ他の部署も同じ予算で企画してやるとか。限りなく全社員が公平な形になるようにというのは、一番大事にしてますね。

竹内:目を配るのって結構大変ですよね。

伊奈:お金が動くときには、伝票とか来ますからね、何に使ったか。公平公正ってことは一番。社員との接点では、一人一人と話しするっていうのはあんまりないのですが、そこの部分を大事にして、それがしいては、従業員の物心両面の幸せということを理念に掲げてますけど、これはそういうことから始まると思います。不公平感というのは凄くストレスになりますからね。

竹内:はい。

伊奈:それは心の幸せじゃない。物の幸せは、給料を上げるとかね、休みを作るとかいうので出来ますけど、心の幸せっていうのは、僕は毎日出社するのが楽しいとすれば、物凄く幸せだと感じます。

竹内:そうですね。

伊奈:それに対して不公平感をもつような制度を運用していけば、心の幸せが損なわれるということで、公平公正というのも物心両面の心の方を思う時に必要な事だと思っています。

竹内:従業員の中には若い人もたくさんいらっしゃると思いますけれども、若い社員にアドバイスとか送るとしたら、どういう言葉を送りたいと思いますか?

伊奈:若い方は将来があるわけだから、将来どうなりたいかって言うのをよく考えてみなさい。君の10年先15年先、何をしてるかっていうこと考えて、こうありたいと思えば、そのために今何をすべきかということを決める。今が良ければだけじゃなくて。

竹内:はい。

伊奈:生きている限りは将来を考えて、そうすると例えば、社長になりたいとか、起業して自分で会社を作る、何かそういう希望があれば、その為にはある程度スキルを蓄えて行かないといけない。そういうことでその日にやることが決まってくる。それは人が向上していく最大の動機になるんじゃないかなと。

竹内:具体的に決めたほうがいいと思いますか?5年先ここまでと。

伊奈:いや、具体的には想像がつかないと思う。例えば、経済的に今よりもいい暮らしがしたいとか、例えば40代になったら家を持ちたいとかいうぐらいだったら、その為には自らが稼がない限り実現しないわけだから。

竹内:はい。

伊奈:そういう事が向上心の引き金にはなるんじゃないかなと。若い人には、のびのびと成長できる職場を目指しますし、後は一人ひとりが望むことで、日々の仕事をやって行ったらいいんじゃないかと。

竹内:これからご自身の個人的な目標は何かありますか?

伊奈:そうですね、今触れたこともまだ道半ば。制度的には手を付けた部分が新しくなっていますけど、社員の人がどの程度理解してそういう動きをしてるかというところは、まだまだ道半ばと思います。やっぱり一人でも多くの社員が、私が描いたその会社運営の中で幸せになって貰うというのがやっぱり一番の望みだし、ある種の理想みたいなもので。会社は延々と続くわけですからね、どういう人を後継にするかということも関係してきますよね。

竹内:はい。それも考えないといけないですよね。

伊奈:手のひら返したようなのことを次の人がやったら会社が混乱しますから、そういうことも含めて、業績的にも安定して、社員が安心して仕事が出来る、将来ね。

竹内:年輪を重ねた伊奈さんの人生観、仕事観っていうのがすごく興味深くて、ありがとうございました。

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