竹内由恵のT-Times

2022.01.20

1月13日(木)放送 三浦歯科医院 院長 三浦靖

三浦歯科医院 院長 三浦靖

1985年、東京歯科大学を卒業。
その後、東京歯科大学大学院を修了、歯学博士号を取得。
大学院勤務を経て、1991年、千葉県市川市で三浦歯科医院を開業。
口腔内だけでなく、全身の健康を考えた歯科診療を行っている。


竹内:歯医者さんを目指されたのは、どんなきっかけがあったんですか?

三浦:兄が歯医者になりまして、単純だったんですけども、じゃあ歯医者になろうかなと思ったんです。高校時代に生徒会長と、放課後、陸上の練習をして、両方掛け持ちでやっていたので、帰るのがいつも遅くて、父親からどうするんだ?と言われて、兄が歯医者になったんだから、私は医者になるよ。東北大の医学部を目指すよと。じゃあ二浪まで許すから目指してごらんと言われて。でも現役の頃に、どこも受けないのもあれだから、兄が東京歯科大学入ってるんだから練習で受けてみたら?と。母親からは浪人はしないでくれと言われて。当時は歯医者もすごく良い時代で、歯医者も悪く無いかなと思って、そのまま歯医者になりました。

竹内:受験の結果が出て、決めたんですね。お兄様は、どのくらい離れていらっしゃるんですか?

三浦:三歳ですね。父親の従兄弟が当時、東大の教授になったばかりだったので、そっちの方も考えたんですけれども、やっぱり医療の方が良いかなと思って。

竹内:お父様は、全然関係ないお仕事なんですか?

三浦:関係ないですね。

竹内:今、千葉県で開院されているということなんですが、元々ご出身はどちらなんですか?

三浦:岩手県です。

竹内:全然違うところに開かれたんですね。どうしてですか?

三浦:東京歯科大学の分院が千葉県の市川市にあったんです。市川総合病院というのがありまして。そちらの大学に居た時に、今開業しているところでアルバイトをしていて、当時その医院が赤字だったらしくて、買ってくれないかということで、ゼロから始めるよりは良いかなと思って、そこでやっちゃいました。

竹内:丁度そういう話があったんですね。患者さんに来てもらうための工夫って何かされましたか?

三浦:大学病院にいたので、仲間達が大学の講師も兼任してたんです。大学の職員とか医科の先生達と仲良かったんで、その人達とか、ナースの人達がたくさん来てくれてたので、最初から割と。

竹内:大学院に行かれていて、その流れで大学院にも勤務されていたので、その縁もあったんですね。ちなみに、大学院勤務は何年だったんですか?

三浦:2年くらいです。

竹内:2年くらいで、すぐ開業されてるんですね。

三浦:そうです。

竹内:早いですよね。

三浦:早いです。

竹内:治療内容も違ってきますよね?個人でやる場合と、大学病院の場合と。

三浦:大学病院でやる治療は、口腔外科が中心になりますよね。

竹内:口腔外科ってどういう治療をするんですか?

三浦:抜歯が一番ですよね。難しい抜歯とか手術とかですね。癌の手術とかもやりますね。

竹内:どちらかというと、個人で開業すると、日常に寄り添って治療する事が多くなるんですかね?

三浦:ほとんどそうですね。

竹内:先生は、「病気になったら歯医者へ行こう!」という本を出されていますが、どういう内容なんですか?

三浦:歯にできた病原体というのは、例えば虫歯ができると、そこから出た病原体は直接血液の中へ入っていくんですね。それと、歯周病、歯の周りから入った菌も全部直接血液の中に入っていきます。

竹内:虫歯の菌がそのまま、他の体の部分にも影響しちゃうんですか?

三浦:そうですね。

竹内:歯って本当に気をつけないといけないですよね。私も結構しっかり磨いているつもりなんですけど虫歯になりやすくて、歯医者に通っている状態なんですけど、虫歯になりやすいのって、歯磨きが原因なんですか?それともまた別のところに原因があったりするんですか?

三浦:一つは、自分が持っている免疫力の違いですよね。あと噛み合わせですね。なぜかと言いますと、もし虫歯菌だけでなるのであれば、どの歯も同じように虫歯にならないとおかしいはずなんですよ。ところが、ある歯だけなるというのは、絶対おかしいわけですよ。噛み合わせが悪いと、そこの部分が、歯が捻られるんですよ。そうするとそこで血流障害が起こされるんですね。実は、歯には血管が通っていて、そこから虫歯菌に対する抵抗の免疫を出してるんですね。ところが血流障害をおこしちゃうと、その免疫がいかなくなって、虫歯の進行を促進してしまう。

竹内:じゃあ、虫歯になる歯があるということは、血液がうまく行き渡っていないということですか?

三浦:それと、噛み合わせが悪いと捻られますよね。そうすると歯に細かいヒビが入ってそこから侵入してしまう。ですから、よく磨けているはずの前歯の方に虫歯があって奥の方に虫歯がないという場合もあるわけです。

竹内:噛み合わせって治せるんですか?

三浦:私なんかはやってますけども。これは非常に難しいと思います。よっぽど技術がいると思います。

竹内:それは矯正っていうことですかね?

三浦:矯正じゃないです。悪い影響を与えているところをやるだけで。ですから私のところへ来ると、いつも皆さんに見せるんですけれども、まず血流が良くなるので柔軟性がすごくよくなります。それとほとんどの方が視力が上がります。

竹内:えー!視力も?どういう治療なんですか?その噛み合わせを治す治療というのは。

三浦:引っかかってるところを磨くだけです。これってゆうのは、相当経験が必要になります。

竹内:そうなんですね。でも聞いたことあります。一ミリ単位の差で痛いとか痛くないとかが変わるって。

三浦:一ミリなんてやったら、とんでもない痛さです。何ミクロンの世界です。それで視力も上がるし、噛み合わせですから、いろんな方がオリンピックの金メダリストや各界のチャンピオンが通ってきてます。

竹内:そうなんですね!いやー歯って本当に大事なんだなあって今改めてお話を聞いて、危機感が増したんですけど、お家で簡単にできる歯を磨く以外で、予防法ってありますか?

三浦:一番はストレスを溜めないことですね。ストレスを溜めると血管が収縮して血流が悪くなります。それで噛み合わせも変わる場合があります。

竹内:ちなみに、ちょっと気になってるのが、小さい息子がいるんですけれども、キスをするとその子に虫歯がうつると言いますけどそれは本当ですか?

三浦:本当です。ですから、できるだけ昔はおじいちゃんおばあちゃんが噛み砕いて孫に与えたとか、あれ最悪なんです。とにかく虫歯菌や歯周病菌というのはうつるので、出来るだけ接するような機会を減らした方がいいですね。

竹内:ほっぺにチュとかはいいですね。

三浦:そうですね。

竹内:わかりました。本当に歯って大事なんだなあ、気をつけないといけないと、今回改めて感じました。ありがとうございました。

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