ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2026.09.13

サンデー早起キネマ『さとこはいつも』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

9/13の3本目は、3人の【さとこ】たちが、自分の物語を書くことで交差していく、自由でみっともなくて愛おしい人生賛歌
『さとこはいつも』

メガホンを取ったのは、ユニークで魅力的な人物を、温かい眼差しで描き続ける沖田修一監督。長編映画デビュー20周年に紡いだ完全オリジナルのこの作品は、ご自身も「何度も見返したくなるほど素敵なシーンばかり」と仰っていますが、本当にその通り!

物語の主人公は3人の【さとこ】。
初恋を持て余し、妄想が暴走していく中学3年生、15歳の中井聡子。
不倫も仕事もスランプ気味で迷走中の映画配給会社勤務、35歳の西田沙都子。
子育てが一段落し、小説家になるという夢を思い出した55歳の飯島里子。
年齢もまちまち、生きてきた時間も道もまるで違う3人の【さとこ】が、胸に秘めた想いをノートにパソコンに原稿用紙に綴り始めた時、動き出した彼女たちの人生が少しずつ交差していきます。

3人の【さとこ】のキャスティングが絶妙でした。
35歳の沙都子を演じるのは有村架純さん。
オダギリジョーさん演じる男性との不倫がコミカルな意味でドラマチック!担当している韓国のドラマとリンクしたり、思わずブッと噴き出すシーンにも有村さんらしい品があります。

20年に及ぶ子供たちのお弁当作りを卒業する55歳の里子は、石田ひかりさん。
少女がそのまま大人になったような可憐さに、筒井道隆さん演じる夫との結婚生活がわかります。書いている小説がファンタジードラマに重なるシーンも見どころです。

そして、15歳の聡子には、オーディションで約300人の中から選ばれた姫野花春さん。
ドドドド~って音が聞こえてきそうな走りっぷりに、無呼吸症候群や水虫とちょっとおじさんっぽい感じも大ウケ。演技経験ほぼゼロとは思えないコミカルさと可愛さいっぱいの魅力が炸裂です。

これまたハマリ役だったのですが、聡子に文章を書くよう勧めた吉田羊さんが演じる寺尾先生のような先生に、私も出逢いたかったです。

登場人物たちが、本当にすぐそばで生きているようで、“好きだなぁ、また観たいなぁ”と観ている間ずっと思っていました。
劇中の「人は誰でも一冊なら、自分の本が書けるんだって」というセリフが胸に響きます。誰にでも絶対、自分の物語がありますもんね。だから、3人の【さとこ】の物語は、私たちの物語に繋がっているのです。

『さとこはいつも』
9月18日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

公式サイト:映画『さとこはいつも』公式サイト|2026年9月18日(金)全国ロードショー
有村架純
石田ひかり  姫野花春
黒田大輔 宮部純子 泉有乃 大月美里果 小川冬晴
青木柚 川瀬陽太 島田桃依 中井友望 中村優子
細田佳央太 鳴海唯 髙田万作 古舘寛治
吉田羊 オダギリジョー 筒井道隆
監督・脚本:沖田修一
音楽:柴田聡子 
主題歌:折坂悠太 「シミレ(feat.柴田聡子)」
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2026「さとこはいつも」製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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