ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2021.06.20

サンデー早起キネマ『いとみち』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
6/20は、今まで見たことのない新しい景色を見る女性が主人公の作品を3本をご紹介しました。

1本目は、青森の津軽が舞台、津軽三味線が紡ぐ温かい珠玉の人間ドラマ
『いとみち』

 

越谷オサムさんのベストセラー青春小説がついに映画化されました。

主人公は青森県弘前市の高校に通う16歳の相馬いと。
幼い頃に母を亡くし、津軽三味線の名手の祖母、民俗学者で大学教授の父と3人で暮らしています。
特技はもちろん、幼い頃から祖母に教わった津軽三味線。全国大会入賞の腕前です。
しかし、クラスメイトに笑われるほど“濃厚な津軽弁”のせいで人見知りが激しく、他人に心を開くことができずに友達もいません。
口数が少ないので大人しそうにみえますが、実は「じょっぱり=意地っ張り」です。それを知っているお父さんとは、じょっぱり同士、いつも言い合いになってしまいます。

そんな彼女が意を決して見つけたアルバイトは、なんとメイドカフェ!「津軽メイド珈琲店」。
メイド服はバッチリ似合ったものの、決め台詞は決まらず「お、お、おんがえりなさいませ、ご、ごすずんさま」
…なかなか大変ですが、それでも、いとはそこで、いざという時頼りになる店長の工藤、口は悪いけど情に厚いシングルマザーの幸子、漫画家を目指す智美、そして個性的な常連客たちと出会い、日に日に心を開いていきます。
そんなある日、オーナーが逮捕され、「津軽メイド珈琲店」は大ピンチ!
カフェは一体どうなってしまうのか?いとの未来は?

いとを演じたのは、青森県出身の駒井蓮さん。津軽三味線を1年間猛特訓!ものにしました。最初はオドオドしていたいとが成長して堂々としていく姿が眩しかったです。
お父さん役は、豊川悦司さん。娘との距離をどうとったらいいのか戸惑っている様子が手に取るようにわかって、愛らしいお父さんでした。
豊川さんのお父さん役とっても好きです!
他にも黒川芽衣さん、横田真悠さん、中島歩さん、古坂大魔王さんと、個性派ぞろい。

市井の人々を描きたいという青森県出身の横浜聡子監督が、いとの成長、メイドカフェを巡る人達の成長、家族の成長と“3つの成長物語”を優しく描き出しました。
とても温かくて、美しい津軽の山々から吹いてくるような清々しい風が心に吹くまるで一服の清涼剤のような作品です。
心に響く津軽三味線と心がほんわかする津軽弁、そして心を強く持てと励ましてくれるいとたちの物語は、コロナ禍の閉塞感を吹き飛ばしてくれますよ。

『いとみち』

6月18日(金)青森先行上映
6月25日(金)全国公開

公式サイト:www.itomichi.com

監督・脚本:横浜聡子
原作:越谷オサム『いとみち』(新潮文庫刊)
駒井蓮 豊川悦司
黒川芽以 横田真悠 中島歩 古坂大魔王 ジョナゴールド(りんご娘) 宇野祥平 西川洋子
製作:『いとみち』製作委員会(アークエンタテインメント 晶和ホールディング 日誠不動産 RAB青森放送 東奥日報社 ドラゴンロケット) 配給:アークエンタテインメント 協力:青森県弘前市 青森県北津軽郡板柳町 青森県平川市
Ⓒ2021越谷オサム/新潮社 Ⓒ2021『いとみち』製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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