ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2021.06.20

サンデー早起キネマ『Arc アーク』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
6/20は、今まで見たことのない新しい景色を見る女性が主人公の作品を3本をご紹介しました。

続いて2本目、この女性はどんな景色を見るのでしょうか?
芳根京子さん主演『Arc アーク』

人類史上、初めて永遠の命を得た女性の人生の軌跡=アークを描く、センスオブワンダー=驚嘆と不思議に彩られたエンターテインメントです。
原作は、現代SFのトップランナー、中国系アメリカ人作家ケン・リュウの同名の小説「アーク」。
映画化にあたってエグゼクティブプロデューサーとして、日本のチームと一緒に作り上げました。
メガホンを取ったのは、『愚行録』『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督です。

舞台はそう遠くない未来。
17歳で人生に自由を求め、生まれたばかりの息子を置いて放浪生活を送っていたリナは、19歳で師匠となるエマと出会い、彼女の下で“ボディワークス”を作るという仕事に就きます。
“ボディワークス”の製作=それは最愛の存在を亡くした人々のために、「遺体を生きていた姿」そのままのように保存するのです。遺体の水分や脂肪分をプラスチックなどの樹脂に置き換えるプラティネーションの技術を使います。そして、まるで生きているように、一番美しく見えるポーズに形作る芸術的な仕事です。
エマと対立している弟の天音は、この技術を発展させ、ついにストップエイジングによる不老不死を完成させます。
そして、リナは世界で初めてその施術を受け、30歳の体のまま永遠の命を手に入れました。
不老不死を得たとき、人の心はどう変わるのか?やがて最後に下したリナの決断とは?

17歳から135歳までのリナを演じたのは芳根京子さん。
30歳のまま見た目はずっと変わらず、中身は歳を重ねていくという難しい役を演技だけで表現、大変なご苦労があったと思います。
リナの師匠エマ役は寺島しのぶさん。舞うようにボディワークスを形作る姿が芸術のような美しさでした。
エマの弟でやがてリナの夫となる天音役は、岡田将生さん。そんなに出番は多くはないのですが、独特の世界観の中で生きる姿が鮮烈でした。

見た目は若いまま永遠の命を手に入れる…どう思いますか?あなたはこの施術をしたいですか?
テクノロジーの発展は、これから、誰も経験したことのない、誰も見たことのない世界を現実のものにしていくでしょう。
その時、私たちはどうするのか?
この作品は、生きることと死ぬことの関係や、自分自身の人生の軌跡=アークを考えるきっかけを与えてくれます。
このテクノロジーが現実のものとなる前に、考えてみませんか?

『Arc アーク』 

6月25日(金) 全国ロードショー

公式サイト:http://arc-movie.jp/
Twitter:@Arc_movie0625

キャスト:芳根京子、寺島しのぶ、岡田将生/倍賞千恵子/風吹ジュン、小林薫 
原作:ケン・リュウ『円弧(アーク)』(ハヤカワ文庫刊 『もののあはれ ケン・リュウ短篇傑作集2』より) 
脚本:石川慶 澤井香織 音楽:世武裕子 監督・編集:石川慶
製作:2021映画『Arc』製作委員会 製作プロダクション:バンダイナムコアーツ
配給:ワーナー・ブラザース映画
2021年/日本/127分/スコープサイズ/5.1ch  
Ⓒ2021映画『Arc』製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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