『喫茶 月曜日の社長』へのご来店誠にありがとうございます! 今週のお客さまは、“サカナクション”、“KANA-BOON”、“Saucy Dog”など、日本のミュージックシーンを牽引するアーティストを多数輩出する音楽プロダクション、“株式会社ヒップランドミュージックコーポレーション”の代表取締役社長“野村達矢”さま!

【野村達矢さんプロフィール】
おさむ社長「いきなりですけど、“サカナクション”が、アニメ『チ。 ―地球の運動について―』の主題歌『怪獣』が大ヒットしながら、『夜の踊り子』がああいったブレイクの仕方をするということで、音楽って今面白いですよね!」
野村社長「面白いですね!『夜の踊り子』は10年以上前に出した曲が急に、TikTokで流行り出して。しかもその発生の仕方が、インドネシアのボート大会の映像を使って、それを韓国のクリエイターが音と映像をはめて、それで日本で流行ったみたいな、、、」
おさむ社長「うんうん。」
野村社長「だから結構流行り方もグローバルになったんですよね。」
おさむ社長「うーーん。」
野村社長「そういった部分では、すごく面白い現象かなと。」
おさむ社長「ねえ。昔はやっぱり、レコード出してCD出して、テレビでプロモーションしてとか、結構売れ方の選択肢が少なかったですけど、今はどこから当たるかわからないですね!」
野村社長「わからないですね本当に!しかも10年以上前の曲が今になってこうやって大ヒットして、みなさんに受け入れられて、ヒットチャートでも1位になったのはすごいことだなと思いましたね、本当に。」
おさむ社長「ちなみに“ヒップランドミュージック”には最初はどんなアーティストが、、、」
野村社長「最初は“大沢誉志幸”さんとか、“ゴンチチ”さんとか、、そういう、、、」
三鬼社長「へーー!」
野村社長「芸能プロダクションである渡辺プロダクションの中にそういう音楽セクションがあって、そのチームがヒップランドミュージックって会社になっていったみたいな。。」
おさむ社長「89年と言えば、僕は高校2年生くらいで、もうバンドブーム絶頂期!そしてソニーがもう!大沢誉志幸さんもそうですけど、渡辺美里さんをはじめ、TMをはじめ、すごい時代でしたけど。。。」
野村社長「小室哲哉さんや渡辺美里さんとかね、はい。」
おさむ社長「もう!でもあの頃にたくさんの才能のある人が出てきましたよね!」
野村社長「出ましたね!だからあそこが『J-POP』っていう言葉が生まれる元になった、そういったJ-POPの大元を作っていたような人たちが出てきた時代ですよね。」
おさむ社長「うんうん。」
野村社長「テレビの音楽番組だけじゃなくてライブが段々浸透し始めていって、日本のアーティストもツアーを回ってコンサートをやってっていう時代で。。。」
おさむ社長「うーーん。」
野村社長「ちょっと後になりますけども、日本のMTVみたいな役割をしていたスペースシャワーTVだったりの音楽専門チャンネルだったり、あとFMラジオ局が開局し始めたりとか、そういった時代でしたよね。」
おさむ社長「はい。それで、2019年に社長に就任されたということなんですけど、それまではいろんなアーティストを手掛けられてきたんですか?」
野村社長「まあ一番わかりやすいところで言うと“BUMP OF CHICKEN”とか、まあ“サカナクション”であったり、“KANA-BOON”があって。で、『MASH A&R』って会社を別で作って、そこで“THE ORAL CIGARETTES”だったりとか“フレデリック”だったりとか、そういったアーティストを育てたりとか、、、」
おさむ社長「アーティストはどうやって見つけるんですか?」
野村社長「いやもう本当にアンテナ張りまくって、いろんなライブハウスに顔出したりとか、あと送られてくるオーディションテープを必死に聴いたりとかして、、、」
おさむ社長「うんうん。」
野村社長「1年間で1,000本くらいは聴いてますね!新しいアーティストのオーディションテープ。」
おさむ社長「なるほど。一番良いのは観ることですか?」
野村社長「観ることですね!オーディションテープで気になったら必ずライブ見に行きますね。」
おさむ社長「うんうん。」
野村社長「やっぱり目で確かめて、その人のキャラクターとか、その単純に音だけじゃないじゃないですか。やっぱり人間性だったりとか、そういったところにその人って惹かれていくと思うんで。。」
おさむ社長「あーー。」
野村社長「生き様であったりとか、人間性であったりとか、その人が持ってる考え方であったりとか、哲学であったりとか、そういったアーティストがどんな可能性があるかっていうのを感じながら、アーティストと話していくみたいな感じでしたね。」

おさむ社長「あの、芸人さんのネタって単純に笑えるか笑えないかって、分かりやすさがあるんですけど、曲の良し悪しって、それを聴いた瞬間に誰かがそんなすぐ泣くわけでもなく(笑)、非常にこう、、、まあネタって笑えるか笑えないかで、1個分かりやすいんですよ。」
野村社長「はい。」
おさむ社長「だけど曲って、例えば新人の曲を聴いた時に何者でもない人の曲だから、自分の気持ちの乗せ方が純粋に難しいんですよ。どうやって聴いたらいいかわかんなくて。で、感情移入できちゃえば『良い曲だな』って思うんですけど。」
野村社長「はい。」
おさむ社長「でも自分が感情移入出来たとしても、それがまた売れるかどうか分からなかったり、、、野村社長はどこに注目して聴くんですか?」
野村社長「まず声。ハッとくる声ってありますよね!だから一小節聴いて『あ、この声いいなー!』とか、『この声でいろんな事を歌われちゃったらもう感動しちゃうよな!』っていうような、、、まず声質ってのはあるなと。で、それは天から恵まれたものじゃないですか。」
おさむ社長「うんうん。」
野村社長「だからそこは一番気になるところですね。その中で例えば『うわっ』っていうキラーワードが入ってるような歌詞が生まれるかどうかとか、『あ、言葉の使い方上手だな』とか、あとメロディの作り方上手だな、フック感があるなとか、そういう部分が二次的に段々段々チェックポイントになっていってというところで。。」
おさむ社長「うーーん。」
野村社長「まあ最初はやっぱり声が良いか悪いかってところで、結構そこの識別は強いような気がしますね。第一印象がそこになってきますんで。」
おさむ社長「“サカナクション”、2010年代にデビューされて、音も含めてですけど、“サカナクション”というブランドを築いたじゃないですか。」
野村社長「はい。」
おさむ社長「アーティストって『定番になっていくこと』が非常に難しいじゃないですか!で、“サカナクション”はド定番になられたと思うんですけど、、ある意味サザンであり、ミスチルでありというところのジャンルじゃないですか。ここに入るのが難しく、、、」
野村社長「いや難しかったですし、当初は“サカナクション”ってそういうキャラクターのアーティストでもなかったんですよね。ものすごくマニアックだったし、すごいカルチャー感あったし、ミニマルな感じもあったし。お茶の間に入っていって売れていくっていうイメージは、最初の時はなかったんですよ。」
おさむ社長「うんうん。」
野村社長「で、2ndアルバムのセールスが1枚目とあんまり変わらなかったんですよね、実は。僕はちょっと残念だなと思ってて。『ちょっと次シングル盤作ってみない?』って話をしたんですよ。」
おさむ社長「ほう。」
野村社長「で、彼らはシングルでヒットするっていうイメージが全くなかったんで、『いや、シングル曲を作って、ラジオでかけて、いろんな人に知ってもらうということによって、横展開広がっていくよ。』って話をしていて、、、」
おさむ社長「うんうん。」
野村社長「シングルを制作するってことに取り組むようになっていって、やっとそこで『人に聴かせる音楽』っていうことを意識するようになった感じがあったんですよね。そこで『セントレイ』っていう曲が出来て、その曲が浸透し始めて、特にラジオでヒットし始めて、段々段々“サカナクション”って名前と認知が広がっていったみたいな事がありましたね。」
おさむ社長「大ヒットの一個大きかったのは『アイデンティティ』とか『新宝島』とかの、その辺のタイアップも含めて。。。」
野村社長「そうですね、その前に『アルクアラウンド』って曲があって、その曲がかなりヒットして、そこから広がっていったのも大きかったですね。だから『セントレイ』があったので『アルクアラウンド』に繋がったみたいな、そういう形はありましたね。」
おさむ社長「山口一郎さんがご病気になられたじゃないですか。それをご自身で公表なさってましたけど、プロダクションにとっては大きな決断というか。ご病気になられたと聞いた時から、寄り添うしかないじゃないですか。で、その中でご病気を公表されると。ある意味結構リスクもある。それに対してはどう思われました??」
野村社長「当時ちょうどコロナの時期で、コロナの時ってなんか隠すことがすごくマイナスになるっていう空気感が実はあって。。」
おさむ社長「うんうん。」
野村社長「で、山口が病気になった時に、これはもう全部伝えて、、これ本人の意思も強かったんですけど、何となく体調不良とかそういうことじゃなくて、きちっと自分の病気がこうなんだってことを公表しながら休んでいくってことを、一緒にやっていきましょうって話だったんで。。。」
おさむ社長「うーーん。」
野村社長「まあ我々も逆にそういうことを包み隠さずに言うことによって、ファンの方たちとの信頼関係ができていくので、きちっと公表して良かったなと思いましたね。」
おさむ社長「なるほどー。」

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