古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2025.02.02

2025年2月2日放送『結成70年・60年・50年』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第147回目のテーマは『結成70年・60年・50年』。

2025年は昭和100年という節目の年です。

もちろん日本の歌謡史・芸能史の観点からも、

節目や周年を迎えるアーティストはたくさんいらっしゃいます。

ということで、そんな「結成年」にスポットを当てて、

今年「結成70年・60年・50年」を迎えるバンドやグループを特集していきました。

 

まず1曲目は、ダニー飯田とパラダイス・キングで「悲しき六十才」。

今から70年前に結成されたバンドのひとつ。

リーダーでスチールギター奏者だったダニー飯田氏を中心に、

結成当初は「ダニー飯田とパラダイス・ハーモニー」という名前で、

ハワイアンバンドとして活動していましたが、1958年頃からロックやポップスを演るバンドとなり、

50年代後半から当時の最先端であった「訳詞ポップス」で一時代を築きました。

レコードデビューは1959年。紅白歌合戦にも1962年に一度だけ出場しています。

今回お聴き頂いた、彼らの2ndシングル「悲しき六十才(ムスターファ)」は、

団塊の世代の人たちにとって、10代の頃を象徴する流行歌のひとつであり、

また「和製ポップス」の原点として挙げる人も多い曲です。

オリジナルは中東の民謡であり、この時代、世界中で訳詞され大ヒットしました。

 

続いてご紹介するのは今年で「結成60年」となるバンド「ザ・タイガース」。

瞳みのる、岸部一徳、森本太郎、加橋かつみの4人で1965年1月に京都で結成。

最初のバンド名は「サリーとプレイボーイズ」。

1966年1月に沢田研二がメインボーカルとして加入し、バンド名を「ファニーズ」に変更。

大阪・難波にあったジャズ喫茶「ナンバ一番」でライブを重ね、関西で絶大な人気を得ました。

1966年10月に渡辺プロと契約し、11月に上京。ここでバンド名が「ザ・タイガース」になります。

そして1967年2月「僕のマリー」でレコードデビュー。

以降、60年代後半のグループサウンズ黄金期の象徴的バンドとなりました。

数多ある代表曲、ヒット曲の中から今回お聴き頂いたのは、

その後ジュリーこと沢田研二のソロ初期の作品たちにも多く携わっていくことになる

「安井かずみ」が作詞をした最初のシングル「シー・シー・シー」でした。

 

海外にも今年「結成60年」を迎えるバンドがいます。

「アメリカ版ビートルズ」を作るべくオーディションによって選ばれた4人「The Monkeys」です。

今回は、日本でもお馴染みのこちらの曲、「Daydream Believer」お聴きいただきました。

 

続いては「結成50年」組です。戦後の和製ポップス、グループサウンズ。

さらには歌謡曲や演歌などといった流行歌の多様性もだいぶ熟成されてきた70年代。

その後、「ニューミュージック」と呼ばれる新世代のミュージシャンやバンド、

グループが次々と誕生する目まぐるしい時代に突入していた

1975年に結成されたバンドを2組ご紹介しました。

まずは、「シャネルズ」です。

1975年9月に鈴木雅之、田代まさしら(高校の同級生たち)によって結成。

日本におけるドゥーワップやR&Bバンドの先駆けとして

新宿のライブハウスで人気と評判を得て、テレビなどにも出演。

結成から5年の歳月を経て、1980年「ランナウェイ」でレコードデビュー。

オリコン1位の大ヒットを記録します。83年には「ラッツ&スター」へ改名し「め組のひと」が大ヒット。

96年の再結成では「夢で逢えたら」で紅白にも初出場しました。

本日お聴き頂いたのは、「ラッツ&スター」名義になり2枚目のシングル。

大瀧詠一プロデュースによる1983年の楽曲です。ラッツ&スターで「Tシャツに口紅」。

 

さらには、あの国際派バンドも今年で結成50年を迎えます。

ニューミュージック時代の金字塔。ゴダイゴで「銀河鉄道999」お聴きいただきました。

 

お別れの曲は、星屑スキャットで「半蔵門シェリ」でした。

今年結成20周年を迎え、そのアニバーサリイヤーを盛大にやろうとしている星屑スキャット。
 
月から全国ツアーを開催しますので、ぜひ足をお運びください。
 

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2025年2月9日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

 
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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。