音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第145回目のテーマは『高速再生Sped Upの世界』。
今や音楽作品のスピードは、パソコン一台あれば簡単に変えることができます。
ネットやSNSの普及によって、例えばTikTokなどでは、
発信者が好き勝手に楽曲のテンポを変えたものに合わせて作られた動画が溢れ、
それがきっかけに、オリジナルの楽曲に火が付くという逆転現象も起きているそうです。
ということで今回は、古今東西「高速再生あらためSped Upの世界」と題してお送りしていきました。
まず1曲目は、ザ・フォーク・クルセダーズで「帰って来たヨッパライ」。
この奇想天外なアイデアは、欧米などでも50年代からあったようですが、
日本における「Sped Up」の元祖は、やはりフォークルのこの曲でしょう。
その「変な声」と、歌詞の内容から、「帰って来たヨッパライ」は
コミックソングとして捉えられていますが、
同じように高速再生したボーカルをサンプリングして、
立派なラブソングにしてしまった例も海外ではあります。
2004年にUKでNO.1を獲得したAKONの「Lonely」です。
高速再生され、ネタ使いされたのは、Bobby Vintonが1962年に歌い
全米1位の大ヒットとなったスタンダード「Mr. Lonely」です。
いわゆる今流行りの「Sped Upもの」とは違いますが、
高速再生を使った大ヒットということで、2曲続けてお聴き頂きました。
続いてお聴き頂いたのは、公式に「Sped Upバージョン」をリリースしたアーティストの楽曲です。
まずは昨年秋にリリースされた
「Careless Whisper 40周年記念盤」とともに配信リリースされた、
George Michaelで「Careless Whisper(Sped Up)」。
まさに「死人に口なし」という声もある一方で、
「個人的には高速でピッチが機械的に1.5音上がった『Careless Whisper』を聴いて、
改めてこの人の歌声のすばらしさを違う角度から再認識することができました」と語るミッツさん。
さらにもう1曲は、国内メジャーアーティストとして、
初めて自身のヒット曲たちを「Sped Upバージョン」でリリースした、
ゲスの極み乙女で「ロマンスがありあまる」。
1音ピッチを上げただけで、曲のスピードはもちろん、
川谷絵音さんの中世的な歌声が、さらに際立っています。
お別れの曲は、星屑スキャットで「駅(Sped Up)」でした。
実はミッツさん、かねてからこの回転の上げ下げでボーカル素材の持つ艶や尖りを操ることに、
非常に興味があったんだそう。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2025年1月26日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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