古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2022.04.18

2022年4月17日放送『別バージョン』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽をミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第22回目のテーマは『別バージョン』。

楽曲にはシングルバージョン、アルバムバージョンをはじめ、さまざまなパターンがあります。

今週は、「楽曲の別バージョン」にスポットを当て、聴きなれた曲の違う一面や、

バージョン違いが生まれた背景など、お伝えしたいと思います。

 

まず1曲目は、シュガーの「ウエディング・ベルⅡ」。

女性グループ「シュガー」のデビューシングルといえば、「ウエディング・ベル」。

そんなこの「ウエディング・ベル」には、別バージョンといってもいい曲が存在します。

ヒットの翌年にシングル発売された「ウエディング・ベルⅡ」です。

メロディはそのままに、

歌詞は新婚生活において、妻が抱く不満がつづられたものとなっています。

 

続いて2曲目は、キャンディーズで「霧のわかれ」。

こちらは歌詞にとどまらず、アレンジそのものがちがうパターン。

1976年に発売された、キャンディーズ12枚目のシングル「哀愁のシンフォニー」…。

作詞は、なかにし礼さんで、これまでのシングルとは異なる、切ないバラード調になっていますが、

この曲の原型となった初期バージョンが、「霧のわかれ」という曲です。

アレンジはどちらも、馬飼野康二さんが担当されていることから、

この曲をブラッシュアップさせ、「哀愁のシンフォニー」に至ったのだと思われます。

是非、この2曲を聴き比べてみてください。

 

「別バージョン特集」3曲目は、渡辺裕之さんで「だいじょうぶ マイ・フレンド」。

こちらは、歌い手が違う場合の「別バージョン」

小説家・村上龍さんが原作と監督をつとめた映画「だいじょうぶマイ・フレンド」。

こちらの同名主題歌です。

作曲を手がけた加藤和彦バージョン、映画の出演者である広田玲央名バージョン、

乃生佳之バージョン、渡辺裕之バージョンと、4種類が発売されました。

今回は、渡辺裕之バージョンでお届けしました。

 

お別れの曲は、狩人で「ミ・アモーレ」でした。

こちらは、女性アーティストの曲を男性が歌ったバージョンです。

徳永英明さんをはじめ、つるの剛士さん、平井堅さん、

鈴木雅之さん、清水翔太さんなど、多くの男性アーティスト版がありますが、

今回ミッツさんが選んだのは、狩人でした。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2022年5月1日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。