古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2022.03.24

2022年3月22日放送『卒業』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽をミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第19回目のテーマは『卒業』。

今年も日本各地「卒業シーズン」と呼ばれる季節になりました。

日本の音楽シーンにおいて「卒業」は、

「クリスマス」に次ぐ超鉄板コンテンツでもあります。

今夜は、数多ある「卒業ソング」の中から、多少マニアックな曲、

懐かしい曲をいくつかご用意しました。

 

まず1曲目は、山口百恵さんの「中学三年生」。

この曲は、同じ「中3トリオ」で一足先にトップアイドルになった

森昌子さんの3枚目のシングルをカバーしたもの。

見事に「マチャコ節」を自分のものにしている百恵さんの歌唱も必聴です。

百恵さんに続けてお送りしたのは、森川美穂さんの「制服世代」。

「あなたをください」「ささえにしたいの 卒業までの」という歌詞について、

「処女を捧げる」ことが、どうして「卒業までのささえ」になるのか…

男性のミッツさんは何が何だかよく分からなかったそうです。

そして、作曲はあの小森田実さん。

ミッツさん曰く、「間違いなく40~50代の集まるゲイバーで盛り上がる一曲」とのこと。笑

 

3曲目の卒業ソングは、織田裕二さんの「歌えなかったラヴ・ソング」。

1991年、当時 ドラマ「東京ラブストーリー」のカンチこと永尾完治役が

社会現象になっていた織田裕二さんの初のヒット曲。

ほんのりバブルの残り香と、若者特有の青臭さを漂わせながら、

「ゼミ」や「就職」といったリアルな言葉が奇をてらわずに散りばめられ、

どこかその先の不景気を予言しているような、

まさに「90年代の幕開け」を象徴する一曲でもあります。

 

4曲目には、ちあきなおみさんの「花吹雪」をセレクト。

今まで中学、高校、大学と来ましたが、

この曲は、昭和的歌詞世界の中に「卒業」という要素を盛り込み、

見事に色っぽくもせつない情景を描いた一曲。

大学生の男子と恋仲になった主人公は、駅の路地裏で小さな店を切り盛りしている女性。

しかし、大学卒業と同時に男を町を離れてしまい、恋も終わる。

そして主人公の女性も、時を同じくして店を畳んで地元へ帰ることを決める。

そんな春の別れを、しっとりと歌っています。

ミッツさんは、「歳を取るにつれ、この曲が染みて染みて仕方ない」とのこと。

 

お別れの曲は、森高千里さんの「コンサートの夜」でした。

ミッツさんのフェイバリット卒業ソングのひとつなんだそうです。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2022年4月3日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。