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2025.03.24

#364 「神奈川県海老名市で行われている『パンの耳』を活用したアップサイクルに迫る!」の巻

あなたは最近、食パンを食べましたか?

編集長の立川晴の輔です。今日、僕は朝、玉子サンドイッチを食べてきました。自分で作ったものではなく、昨日買っていたコンビニの玉子サンドを食べてきたのですがね。日本のコンビニの玉子サンドは外国人観光客に大人気です。

朝は食パンをトーストして食べるという方、多いと思います。ところで「食パン」の周りの茶色い部分、あの部分は「パンの耳」と言いますが、「耳」という表現するのは日本独自なものなのです。知っていました?アメリカでは「クラスト」、フランス語は「クルート」と言うそうで、どちらも「皮」という意味で「耳」ではないのです。なぜ日本は「パンの耳」と言うようになったか?人間の顔の両端は「耳」ですよね?なんでも、鎌倉時代にはすでに「耳」という言葉は「物の端っこ、物の縁」という意味で使われていました。明治時代になり日本でもパンを食べるようになり、パンの縁の部分を「耳」と呼ぶようになったのだとか。

今回はそんな「パンの耳」にまつわる話題!舞台は、神奈川県海老名市

海老名市(えびなし)は、神奈川県中部の県央地域に位置する市。
1971年(昭和46年)11月1日市制施行。人口は約14万人。
東京から50km(鉄道で約1時間)及び横浜から20km圏内にあり、相模国分寺跡等を有する歴史の街である。なお、地名の由来については諸説ある。
日本の高速道路のサービスエリアでは有数の規模を持つ海老名サービスエリア(東名高速道路)があることで知られる。wikiより引用

ここにある「Better life with upcycle」が「パンの耳」を活用したアップサイクルを行っていて、注目を集めているのです。一体「パンの耳」がどのように生まれ変わっているのでしょうか?

Better life with upcycle」の代表、吉岡謙一さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 吉岡さんの所で行っている「パンの耳」を使ったアップサイクルとは何でしょう?

 

吉岡「ズバリ、パンの耳を使ったクラフトビールです」

晴の輔 パンの耳を使ったクラフトビールですか!どんな特徴というかどんなビールになるのですか?

 

吉岡「小麦をつかったクラフトビールは珍しくありません。パンも小麦で作られておりますので、一般にほのかな酸味や柔らかな飲み口、舌触りなどが小麦の特徴といわれています」

晴の輔 かなり珍しいと思うのですけど、飲まれた方からの反響は?

 

吉岡「最初は『どんな味なの?』と興味本位・味見感覚で飲まれる方が多いのですけど、ほぼ間違いなく飲んだらかなり驚かれています。『こんなに普通に美味しいんだ!』と言っていただいていますので、今ではその反応がいつも楽しみにして販売しています」

 

晴の輔 恐る恐る一口飲む姿が、吉岡さんとしたらわくわくしている?

 

吉岡「はい、もうその時の反応が楽しみなのですね」

 

晴の輔 パンの耳を生かすのは、焼いてお菓子にしたりするイメージなのですけど

吉岡「パンの業界では、余ったものを『ラスク』にするのが一般的なのですけど、どうしても余りもので作ったみたいに見られてしまうのですね。イギリスでパンの余りからビールを作るっていうプロジェクトがあって、それを知って日本でやるのだったら私はできるかも?と手探りスタートした感じです」

 

晴の輔 なるほど。納得の味に完成するまでは大変だったのではないですか?

吉岡「クラフトビール業界はすごくユニークで、見返り求めないで助けてくれる人がたくさんいるのですね。色々教えてくれる人との出会いがあるので大変ではありますけど、すごく楽しくやれています」

 

晴の輔 皆さんそれぞれに、手探りで苦労しながらやっているからこそ

吉岡「そうですね。皆で盛り上がろうという文化がありますね」

 

晴の輔 ビールの泡のようにみんなで盛り上がろう!

 

吉岡「皆でわーっと行こう!(笑)」

吉岡「私たちの母体は地域のパンメーカーなのです。食品製造にたずさわっていると、フードロスは切実なものがあります。ある日、工場の片隅に積み上がったたくさんのサンドイッチ用の耳の前に立って、毎日のように見慣れた光景ではありますけど改めて『何かしなければ!』と思いました」

吉岡「すごい量です。サンドイッチを作るときなどは、重量換算だと焼き上がった食パンの40%くらいになるのです。それが人の目に触れずに廃棄や肥料にされます。弊社では毎日トラック1台分くらい出ております」

 

晴の輔 そうですか…勝手な僕のイメージなのですけど10%ぐらいなのかなと思っていました。

 

吉岡「400kgぐらい出ます」

 

晴の輔 有効的に使えています。

吉岡「元のものよりも価値があるものに変えて、もう1回社会に返していくのは、すごく面白いことになると思います」

 

晴の輔 パンの耳も喜んでいますね。

吉岡「僕はパンを30年以上作っています。それが無駄にならないことは本当に嬉しいですね」

 

【どっちだ!?晴の輔】

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、パンの耳を使ったクラフトビールで乾杯するなら・・・

・落語会の打ち上げで乾杯したい

それとも

・自分の誕生日で乾杯したい

どっちだ!?晴の輔

 

あぁ、パンの耳を使ったクラフトビールだからね、耳でしょう?乾杯するなら…えっとね… あ~、じゃあ、決めました!

 

 

「落語会の打ち上げ…でなく、誕生日でもなく、年越しのカウントダウンで乾杯する」

 

 

今日は「神奈川県海老名市で行われている『パンの耳』を活用したアップサイクルに迫る!」というトピックスでお届けしました。想像していませんでした。まさかパンの耳を使ったクラフトビールだったとは!焼きあがった食パンの40%ぐらいが耳として商品になっていないのですね。フードロスを無くすために取り組んで生まれたのがクラフトビールですよ。飲んでみたい。興味のある方はコチラのBetter life with upcycleのHPをチェックしてみてください。

そんな「パンの耳を使ったクラフトビール」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

 

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    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。