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2023.03.27

#260「自動車ユーザーの自賠責保険に4月から新設される『賦課金』制度。その中身に迫る!」の巻

あなたは、この4月から車の「自賠責保険」に関する制度が改正されるのをご存知ですか?

 

全国のドライバーの皆さん、日頃の安全運転と気配りをありがとうございます。僕も車をよく運転します。心掛けているのは「大丈夫だろう、行けるだろう」ではなくて、『子どもが飛び出してくるかもしれない』『前の車が急ブレーキを踏むかもしれない』という「かもしれない運転」をするようにしています。

皆さんの、安全運転への意識が高まったのか、国土交通省のデータによると、交通事故やそれによって亡くなる方は年々、減っています。いい事です。でも、交通事故はいつどこで遭うかわかりません。そんな不測の事態が起こった時のために、自賠責保険をはじめ、任意の自動車保険に加入するわけですが、実は、この4月から「自賠責保険」に関する制度が改正されます。

今回の改正では、新たに「賦課金」制度が新設される一方で、今より自賠責保険の保険料は引き下げられるのだとか。僕も、ドライバーの一人として、ちょっと詳しく知りたいです。

そこで今回は、この自賠責保険の制度の改正について、国土交通省の住友一仁さんをスタジオにお迎えして、お話しを伺います!

国土交通省の住友一仁さん

晴の輔 4月から改正される自賠責保険に関する制度について、大きなポイントを教えていただけますか?

 

住友「新たな賦課金を設けたことが大きなポイントです。我々はいつ交通事故に遭うかわかりません。その中で自動車を利用されるすべての方にとってより安全な「交通社会」としていくための支え合いの仕組みとして、このたびの制度改正をさせていただきました。」

 

晴の輔 素朴な疑問なのですが、そもそも「自賠責保険」とは『交通事故の被害にあわれた方に支払う保険』というイメージで捉えているのですが、それで合っていますか?

住友「その通りです。残念ながら交通事故は現在も発生しています。そのときにケガを負われた方、不幸にしてお亡くなりになられた方に「最低限の補償」を被害者の方が受けられるよう、自賠責保険は原動機付自転車や電動キックボードを含む全ての自動車に加入義務のある保険となっています。」

 

晴の輔 電動キックボードもありますね。4月から新しく「賦課金」というものが新設されるわけですが金額にするとどれくらいの負担になるのですか?

 

住友「お持ちの車の種類が、自家用車なのか、タクシーやトラックなどの車なのかなどによって若干異なります。自家用車や軽自動車は年間1台あたり125円、原動機付自転車は100円、営業車であるタクシー、トラック、バスなどの車ですと150円が新たに追加される賦課金の金額です。」

晴の輔 なるほど!ジュース一本程度なのですね。でも一方で、負担する自賠責保険の保険料は引き下げられるのですよね?

住友「はい、そうです。自賠責保険料は交通事故の減少などに伴い、先ほどお話しさせていただいた新たな賦課金の金額を含めても、4月から自家用車の場合は年間1,200円程度引き下がります。」

 

晴の輔 今、世の中多くの品が値上がりしているように思えます。久しぶりに引き下げという言葉を聞きました。

 

住友「ドライバーさんの頑張り、安全運転のおかげでこうした形になっています。」

住友「そうです。皆さんの取り組みが、実現していることだと思います。」

 

晴の輔 この「賦課金」というのは、具体的にどんな事を目的にされているのでしょうか?

 

住友「事故被害者ご本人だけでなく、そのご家族・ご遺族も事故で生活が一変し、身体的にも経済的にも、精神的にも大きなご負担を抱えることになります。そこで事故被害者専用の病院の運営など、交通事故により重い後遺障害を負った方などへの支援を充実させ、続けていくことや自動車の安全性能の評価などの事故防止に取り組むことで、事故被害者やそのご家族・ご遺族の皆様が安心して生活できる社会を目指すことが目的です。このような方々のご負担を少しでも支え、安全な交通社会の実現に取り組むことにより、悲しい思いをする方を1人でも減らしていきたいと考えています。」

晴の輔 なるほど!「賦課金」は今後、交通事故の被害にあわれた方の支援を始め、交通事故を減らしていく上で、とても大切な財源になるのですね。

 

住友「おっしゃる通りです。安全な交通社会の実現のため、皆さまのご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。」

住友「はい、それで皆で支え合うことが進められます。」

 

晴の輔 より良くなっています。

 

住友「我々としてはそのような政策を推し進めていくことが、大切であると思っています。」

晴の輔 本当に皆さんに知ってもらいたいですよね。

 

住友「プロドライバーの方も含めて、運転されている皆さんが、ご理解していただくことで、さらに交通安全の取り組みが進みます。」

晴の輔 分かりやすくご説明いただきありがとうございました。

 

住友「ありがとうございます。」

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、4月から自賠責保険に新設される賦課金制度を広めるなら・・・

「落語会でしゃべって広める」 

それとも

「YouTubeで動画を作って広める」

どっちだ!?晴の輔

 

うーん、これね、よし…決めました!

 

 

「YouTubeで動画を作って広める」

 

YouTuberになって動画で広めますよ。

 

今日は「自動車ユーザーの自賠責保険に4月から新設される『賦課金』制度。その中身に迫る!」というトピックスでお届けしました。住友さんにお話を伺いましたが、より安全な交通社会を実現させるための新制度です。でも皆さん何より安全運転を改めて心がけましょう。

そんな「4月から新設される『賦課金』制度」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
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      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。