あなたのお家に、急須や湯飲みはありますか?
あなたは、急須でいれたお茶を飲む機会って多いですか?
「そんなの毎日だよ」という方もたくさんいると思います。でも今、急須でお茶を入れる機会は減ってきているような…。僕は、落語家ですから楽屋で前座さんが急須で入れたお茶を出してくれるのでよく飲んでいますけど。
「緑茶」に関するあるデータがありまして、農林水産省が令和2年度に1,000人から回答を得た「緑茶」の意識調査を見てみると
・「普段どのような緑茶を飲みますか?」という質問に
「ペットボトルや紙パックなどで飲む」と回答した割合が 61.9%。
「お茶っ葉からいれた緑茶を飲む」が54.8%。
つまり、ペットボトルの緑茶飲料が普及したことで、日本人のお茶の飲み方が変わってきたってことなのですかね~。
ちなみに、ペットボトルの緑茶飲料が日本で初めて発売されたのは1990年。今から33年前。急須でいれたお茶は、やっぱり美味しい。こうなると、それまで活躍していた急須や湯飲みたちの出番が減っている…?うーん。
今回は、そんな急須や湯飲みにまつわるユニークな話題です。
宮城県仙台市にある「秋保ヴィレッジ」という物産館が今、使わなくなった急須や湯飲みを利用したユニークな取り組みを行っていて話題になっています。一体どんな取り組みなのでしょうか?
仙台市(せんだいし)は、宮城県の中部に位置する市。宮城県の県庁所在地であり、東北地方で唯一の政令指定都市。5つの行政区がある。人口は約109万人。人口や経済規模など多くの分野で東北地方最大の都市である。wikiより引用
「秋保ヴィレッジ」の仲野裕輔さんにお話しを伺います。
晴の輔 「秋保ヴィレッジ」が行っている「急須や湯飲み」を使ったユニークな取り組みとは何ですか?
仲野「お客様が使用しなくなった急須などを用いて『多肉植物の寄せ植え依頼』を承っております。元は私どもがお茶屋ということもあり、蓋が無くなったり、販売出来なくなったりした急須を用いて寄せ植えを作成し、その販売も行っています。」
晴の輔 「寄せ植え」とは、急須や湯飲みが「植物の鉢」の代わりになっているってことですか?
仲野「そうです。サイズ的にもお部屋のインテリアにも合います。」
仲野「原産地が砂漠や海岸のような乾燥地帯に生育する植物の事でして、皆さん身近なもので言うとサボテンとかアロエなどですね。」
サボテン
アロエ
晴の輔 なるほど!植木鉢にサボテンが育っているのを今イメージしたのですけど、それが急須にってことですよね。
仲野「そうです。急須の中からサボテンやアロエとかが出ているってイメージだと思っていただければ。」
使わなくなった急須、多肉植物で彩り お茶の井ケ田と花卉生産者がSDGs事業 https://t.co/IzRb9FoVLT pic.twitter.com/leSHP8OEeV
— かほくへいく (@000_khk_000) December 19, 2022
晴の輔 急須や湯呑みは面積が小さいです。問題はないのですか?
仲野「まず前提としまして、必ずしも全ての多肉植物で作れるというわけではないです。こちらで寄せ植えを作成する際に、水の管理など難しくない品種を選んでいるのでご自宅で育てる分には大丈夫だとこちらでは判断しています。」
晴の輔 急須の再利用や湯飲みから植物が生えている!ちょっとシュールというか面白そうな画が想像できますが、実際にその姿を見た方や買われた方の反応はいかがですか?
仲野「『面白い』『カワイイな』とお声いただいております。」
晴の輔 そうですよね。そもそも急須はお茶を入れるものです。
仲野「『和のもの』ですね。」
仲野「2020年の夏頃からです。コロナ期間中ということもあり、ご自宅での鑑賞用やインテリアにいいなと思いました。」
晴の輔 コロナ禍からの発想!きっかけは?
仲野「寄せ植えを依頼している『グリーンハウス みやま』の後藤様より提案を受け、私どもがお茶屋ということもあり、販売には回せない欠けてしまった急須はないか?それを使って寄せ植えを作って販売したらお客様の心に響くのでは?と提案を頂きました。」
晴の輔 アイデアを出した方、かなり大胆な発想ですよね?
仲野「そうですね。正直、僕たちは急須と言うとお茶を入れる道具でしか思いつかなかったので、違った目線から発想を頂き、驚きました。」
晴の輔 和とメキシコが合体した感じです!これはメキシコに持っていったら?急須は珍しいと思います。
仲野「なりますね。日本の文化に興味を示していただける可能性もあります。」
晴の輔 そっちに飛び火する可能性もあります!
仲野「言われてみれば(笑)。」
晴の輔 家にもあまり出番のない湯のみとか急須はあります。その急須が寄せ植えに使われるとはとても面白いです!まさか急須が植木鉢になるとは!鉢ですよね?
仲野「はい、そうです。」
仲野「(笑)お上手ですね!」
晴の輔 進化します!良い試みです。
仲野「ありがとうございます。」
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが急須の寄せ植えを置くなら・・・
「サボテンの急須を置く」
それとも
「アロエの急須を置く」
どっちだ!?晴の輔
えぇ?家庭に置くならサボテンかアロエか?家庭に…あ!分かった言わせたいことが…決めました!
「サボテンの急須を置く」
部屋じゃなくて家庭に置くのでしょ?サボテンを。いずれサボテンの花が咲く。
今日は「宮城県仙台市の物産館が行っている急須や湯飲みを使ったユニークな取り組みとは?」というトピックスでお届けしました。急須と植物が結びつくとは!発想一つで急須がインテリアに生まれ変わる!サボテンを眺めながらお茶を一杯飲みたいです。
そんな「秋保ヴィレッジの急須や湯飲みを使った寄せ植え」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
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