スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.06.30

2023年6月26日(月)

日本で古くから行われている『お祭り』についてです。

 

■今週(6/26~6/30)のテーマ:『お祭り』

 

6/26(月)  『お祭りとは』

 

お祭りとは、神様を信仰する人々が捧げものをして

神様の魂をお迎えし、おもてなしをする儀式です。

そして、“神様と人のつながりを深める行事”でもあります。

 

そんな中、日本は古くからお米、稲作文化が定着しています。

稲はお天気の影響を受けやすいので、

“神々や大自然の力で稲が作られている”と考えていたそうです。

そのため、神様に祈りや感謝の気持ちを表した、

“稲作と関連したお祭り”というのが四季を通じてあるそうです。

 

例えば“春”ですが、春は始まりの季節ですよネ。

そこで田植えなど、農作業の忙しい時期を迎えるにあたって、

“豊作を願うためのお祭り”が、“春のお祭り“だそうです。

 

それに対して“夏のお祭り”とは、

“農作物を害虫や台風などから守るためのお祭り”であるのと同時に、

“この時期に流行しやすい病気から人を守るためのお祭り”でもあるそうです。

 

“秋のお祭り”は、“収穫に感謝し、豊作をお祝いするお祭り”、

そして“冬のお祭り”は“田んぼの神様をねぎらい、来年の豊作を願うお祭り”でも

あるそうなんですネ。

 

他にも全国各地に伝わるお祭りには、それぞれ意味や目的があります。

特に“夏のお祭り”の場合、お盆の時期と重なることが多いため、

ご先祖さまや亡くなった方の魂を鎮める・・・といった目的もあるそうです。

 

 

【感想】

『今年は全国各地でお祭りごとが復活した』というニュースを聞いて、

とっても嬉しく思っていました。

 

神様をお祭りするのと同時に、多くの人たちが集い、協力し、

お祭りをすると、そこに仲間意識や絆が生まれることも、

魅力のひとつですよネ。

 

 

6/27(火) 『お祭りの豆知識①』

 

お祭りでよく見られるものに、『おみこし』や『山車があります

この違いですが、『みこし』は“神社にいらっしゃる神様を

一時的にお乗せして、外に連れ出すための乗り物“のことです。

 

漢字で“神輿”と書きますが、『輿』という漢字には

“高貴な人を乗せて人が担ぐ乗り物”といった意味がありますので、

この漢字が使われたとされています。

 

このように『おみこし』は、一時的にでも

“神様がいらっしゃる場所”であるため、

その形や装飾も“神社”をイメージして作られていて、

“人が乗ってはいけない”とされています。

 

『おみこし』が“人が担ぐ”のに対して、『山車』には車輪が付いていて、

人の力で引いたりしながら移動します。

『山車』は“天から地上に降りられた神様をおもてなしするところ“で、

その際、“神様は山岳や山頂に降りて来られる”とされているため、

“山岳”をイメージして作られているそうです。

そういうところから“山車”と書くそうなんですネ。

 

そして『山車』の一番高いところは、“山頂”を表していて、

そこに神様が降りて来られて、それをお囃子などでおもてなしするために、

人が乗り込むことができるそうです。

 

この『山車』と同じような意味合いを持つものに、

『屋台』や『曳山(ひきやま)』、“だんじり祭り”の『だんじり』、

さらに『山笠』などがあります。

 

【感想】

おみこしの装飾って見事ですよネ。

鳳凰さまや金の飾り、見てるだけで

息を飲むくらいの美しさですが、

それを人が担いでゆらゆらすると、まばゆい光で圧倒されます。

まさに“神様の御輿”なんですよネ。

 

山車も、ひょっとこやおかめが踊ったり、

音を奏でておもてなしするところ、改めて深く理解しました。

お祭り、イイですね

 

 

6/28(水)  『日本三大祭り』

 

『日本三大祭り』とは一般的に、

東京・神田神社(神田明神)の『神田祭』、

京都・八坂神社の『祇園祭』

そして、大阪天満宮の『天神祭』の3つとされています。

 

『神田祭』は2年に一度、5月に行われますが、一昨年2021年は

新型コロナウイルスの影響で中止だったので、

今年は4年ぶりの開催となりました。

 

『祇園祭』は、夏の京都を代表するお祭りで、

毎年7月1日から31日まで、ひと月にわたって行われます。

この『祇園祭』のハイライトともいえるのが、『山鉾巡行』です。

『山鉾』とは、“祇園祭の山車”のことで、

『前祭(さきまつり)』と呼ばれる7月17日と、

『後祭(あとまつり)』と呼ばれる7月24日の2日間、

京の都を山鉾が練り歩くものです。 

 

そして『天神祭』は、大阪の夏を代表するお祭りです。

毎月25日は、“天神さま”と呼ばれる菅原道真公の月命日で、

その中でも7月25日とその前日の24日は、

『夏の天神まつり』が全国の天満宮で行われています。

 

その中でも、大阪天満宮の『天神祭』は歴史的にも

その規模においても、古くから知られているそうです。

 

【感想】

神田明神さんに今年のお祭りの前日、

たまたま立ち寄ったら、山車やおみこしの準備中で、

“今年はできるんだ!良かったなぁ”って、心が華やぎました。

 

祇園祭も優美で風雅なお祭りで、素敵ですよネ。

モチロン、天神祭も全国的にあって、

他にも日本には、数えきれないくらいの有名なお祭りがあって、

これは本当に素晴らしい文化ですよネ。

 

 

6/29(木)  『三大祭り』

 

一般的に東京の『神田祭』、京都の『祇園祭』、

そして大阪の『天神祭』の3つのお祭りは、

『日本三大祭り』と呼ばれています。

実は『神田祭』ではなく、同じ東京の日枝神社の『山王祭』を

『日本三大祭り』とする説もあるそうです。

 

この『山王祭』と『神田祭』、さらに東京・富岡八幡宮の『深川祭』を加えた

3つのお祭りは『江戸三大祭り』と呼ばれているそうです。

 

他にも『三大祭り』と呼ばれるものに、『東北三大祭り』があります。

いずれも8月に行われるお祭りで、青森県の『青森ねぶた祭り』、

秋田県の『秋田竿燈まつり』、

そして、宮城県の『仙台七夕まつり』の3つです。

 

さらに、ここに山形県の『山形花笠まつり』を加えて、

『東北四大祭り』という呼び方もあるそうです。

 

他にも、『三大祭り』のひとつに『京都三大祭り』があります。

この“三大”とは5月の『葵祭』、7月の『祇園祭』、

そして10月の『時代祭』の3つです。

 

さらに、『九州三大祭り』もありまして、9月に行われる福岡県の

『筥崎宮放生会(はこざきぐうほうじょうや)』、

10月に行われる長崎県の『長崎おくんち』、

そして11月に行われる、熊本県の『八代妙見祭(やつしろみょうけんさい)』の

3つのお祭りです。

 

【感想】

三大祭、こんなに各地であるんですネ。

“お祭りと聞くと血が騒ぐ”という方もいらっしゃるかと思いますが、

私も騒ぎますネ。

 

とにかく大勢でにぎやかに集まり、みんなで神様をお祭りする。

神様と人が一体になって、

その土地や未来の平安を祈る・・・

そういう大切な伝統行事ですよネ。

 

 

6/30(金)  『お祭りの豆知識②』

 

青森県の代表的な夏祭りに、『青森ねぶた祭』と

『弘前ねぷたまつり』があります。

この『ねぶた』と『ねぷた』の違いですが、諸説ある中、

七夕の頃に行われていた“睡魔を払う行事”、

『眠り流し』の『眠り』という言葉が『ねむた』に変化して、

『ねぶた』、『ねぷた』になった・・・という説があるそうです。

 

そんな名前がついた、この2つのお祭りですが、

『青森ねぶた祭』の『祭』という字は漢字ですが、

『弘前ねぷたまつり』の『まつり』はひらがなです。

 

そして『青森ねぶた』は、“立体的な人形の形をした灯篭”が

中心なのに対して、『弘前ねぷた』は“丸みを帯びた扇の形の灯篭”が

メインになっているそうです。

 

さらに『青森ねぶた』の周りには、『跳人(はねと)』と呼ばれる

踊り手さんたちがいます。

『弘前ねぷた』には、跳人はいないそうなんですネ。

 

そして掛け声も、『青森ねぶた』は『ラッセラー』ですが、

『弘前ねぷた』は『ヤーヤドー』といった違いがあるそうです。

 

また青森市と弘前市以外でも、青森県内では『ねぶた』、

または『ねぷた』の名前が付くお祭りが、いくつも行われているそうです。

 

【感想】

私は去年、3年ぶりの開催となった『青森ねぶた祭』に行ってきました。

近くで見ると大迫力で、圧倒的な美しさで、東北の短い夏を

精一杯彩るような“命の熱”を感じてきました。

 

今年は全国各地でお祭りが再開される・・・と聞いて、

本当に嬉しい限りです。

 

 

【今週の感想】

今回、お祭りには様々な意味があって、

特におみこしと山車の違いは、勉強になりました。

 

コロナ禍で開催を中止していたお祭りが、

今年は各地で復活しています。

同時にコロナ前の熱気も戻ってきています。

 

これから夏祭りの本番の時期ですが、

“お祭り”という伝統、いつまでも受け継がれてほしいと思います。

 

 

【お知らせ① 次週(7/3~)からのテーマ】

“夏を代表する食べ物”のひとつ、『枝豆』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/