スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.06.23

2023年6月19日(月)

私が子どもの頃、“道具も何も使わなくても楽しめる遊び“というのが、

いくつもありました。

そんな『子どもの頃の遊び』についてです。

 

■今週(6/19~6/23)のテーマ:『子どもの頃の遊び』

 

6/19(月)  『じゃんけんグリコ』

 

小学生の時、学校からの帰り道、階段があると、

お友達とじゃんけんってやりませんでした?

“グー”で勝ったら“グリコ”、“チョキ”で勝ったら“チヨコレイト”、

“パー”で勝ったら“パイナツプル”と声に出しながら、

それぞれの文字の数だけ階段を上ったり下りたりします。

 

この『じゃんけん遊び』ですが、『じゃんけんグリコ』とか

『グリコ』と呼ばれています。

 

この遊びがいつ頃、誕生したのかは分からないそうなんです。

それでも1933年(昭和8年)、大阪朝日新聞の『グリコ』さんの広告に、

『東京でハヤるジャンケンのよび方』として、

“グー”が“グリコ”、“チョキ”が“チョコレート”、

“パー”が “パイナツプル”と紹介されているそうなんです。

この広告がキッカケで、全国的にも広まったと考えられるそうです。 

 

そして、“グー”から“グリコ”が選ばれた理由として、

当時から『グリコのキャラメル』が販売されていて、

子どもたちから親しまれていたからでは・・・といわれています。

 

実はちょっと前、私は久しぶりに『じゃんけんグリコ』をやりまして、

その様子をインスタグラムにアップしたところ、

『福岡県北九州市の人は、“パー”のことは“パラシュート”と言う人が

多いかなぁ。』というコメントをいただきました。

 

その理由として、一説には戦時中、

陸軍の兵器を造る施設があったため・・・と考えられるそうです。

 

【感想】

学校の帰り道、ジャンケンしながら帰ったこと、懐かしくないですか?

ずっとジャンケンに負け続けると、友達との距離がどんどん遠くなってしまい、

ジャンケンの手元が見えなくて、クチで“パーだよ”とか、“グーだよ”とか言って、

笑いながらねぇ。楽しかったなぁ。

 

 

6/20(火) 『鬼ごっこ①』

 

『鬼ごっこ』は、オニの役の子どもが他の子どもを追いかけて

タッチする・・・というシンプルな遊びです。

走ったり、急に止まったり、タッチされないように体をひねったり・・などなど、

様々な動きが身につき、運動量も多い遊びです。

 

そんな『鬼ごっこ』ですが、様々なバリエーションがありますよネ。

例えば、『色おに』。オニが“赤”といったように、

色の名前を大きな声で叫んで、他の子を追いかけます。

オニ以外の子は、オニが宣言した色のモノ、例えば『赤』でしたら、

赤いモノを探して、その色にふれておきます。

オニは、宣言した色をふれている子は、捕まえることができません。

そこで、まだ色を見つけられていない子を探してタッチします。

 

続いて、『高おに』です。

オニ以外の子は、遊具の上や段差があるところを見つけて

そこに上がります。

そしてオニは、自分よりも高いところにいる子には

タッチできないので、それ以外の子を探してタッチします。

但し、“同じ高いところにいられるのは10秒まで”・・といったように

時間制限があります。

その時間が過ぎたら、その場を離れて別のところに移動します。

 

この『高おに』の逆パターンが、『低おに』です。

オニ以外の子がオニよりも低いところ、例えば遊具の下などにいると

タッチできない・・・というものです。

それでも“高いところ”に比べたら、“低いところ”って

なかなかないので、オニが来たら、その場でしゃがみ込んで、

低く見せたりするそうです。

 

【感想】

『高おに』、やりましたね。

何にもない時には小石の上に立ってしまって、

フラフラしているところをオニに見つけられ、

地面が足にふれたところでタッチされて、オニになったり・・・。

ハラハラドキドキしながら、少しでも高いところを探しましたよネ。

 

でも、『低おに』というのは、やったことなかったなぁ

皆さんはありますか?

 

 

6/21(水)  『鬼ごっこ②』

 

『鬼ごっこ』には様々なバリエーションがありますが、

2つのチームに分かれる“団体戦の鬼ごっこ”もあります。

その代表が『ドロケイ』です。

『泥棒』と『警官』の2つのチームに分かれて行うことから、

この名前が付いたとされていますが、

呼び名は地域によって様々です。

 

例えば、『警官』と『泥棒』なので、『ケイドロ』。

『泥棒』と『巡査』なので、『どろじゅん(泥巡)』。

その『どろじゅん』が変化して、『どろじゅー』などです。

 

遊び方ですが、まず『泥棒』と『警官』の2つに分かれます。

この時の人数ですが、警官のほうが多いと、

すぐに終わってしまいますので、泥棒を多くします。

 

続いて、警官にタッチされた泥棒を入れておくエリア、

牢屋の場所を決めます。

準備ができたら、警官が決められた数を数えている間に、

泥棒は逃げて隠れたりします。

 

その後、警官は泥棒を追いかけ、タッチされた泥棒は、

牢屋の場所に移動しますが、そこにいる間に仲間にタッチされると、

牢屋から出て復活することができます。

これが最大の特徴で、そこから『助け鬼』とも呼ばれているそうです

 

最終的に、警官が泥棒全員を捕まえたら、警官の勝ち。

逃げ切ったら、泥棒の勝ち・・・というものです。

 

【感想】

『ドロケイ』、なつかしいですねぇ。

子どもが考える遊びとしては、社会性のあるものですよネ。

でも人って警官になると、捕まえようと躍起になり、

泥棒になると、何とか逃げ切ろうとしたり・・・。

 

何にしても、一生懸命遊ぶっていうのは、

本当にイイことですよネ。

 

 

6/22(木)  『はないちもんめ』

 

『はないちもんめ』の遊び方ですが、まず2つのグループを作り、

それぞれ横一列に向かい合って並び、手をつなぎます。

 

そして、グループの代表同士がじゃんけんをして、

先攻・後攻を決めます。

先攻のグループが“♪勝ーってうれしい はないちもんめ”と

歌いながら前進し、『はないちもんめ』の『め』のところで

片足を前に蹴り上げます。

 

続いて、後攻のグループが“♪負けーてくやしい はないちもんめ”と

歌いながら前進し、歌の最後で同じように片足を蹴り上げます。

 

その後、“♪あのこが ほしい”、“♪あのこじゃ わからん”

“♪このこが ほしい”、“♪このこじゃ わからん”と、やりとりがあって

最終的に“♪そうだんしよう”、“♪そうしよう”と、

それぞれ相手のグループの中から1人、

自分のグループに入れたい子の名前をあげます。

 

そして、名前を呼ばれた子同士がじゃんけんをして、

負けた子は相手のグループに入り、どちらかのグループの子が

全員いなくなるまで続けます。

 

実は『はないちもんめ』はわらべうたですから、

“♪負けーてくやしい はないちもんめ”と、“♪あのこが ほしい”の間には

ちゃんと歌詞があるそうなんですネ。

しかもその歌詞は、その地域によってそれぞれ違うそうです。

 

私の故郷・茨城県の場合、間に入る歌詞というのは、

♪隣のおばさんちょいと来ておくれ 鬼が怖くて行かれない

お釜かぶってちょいと来ておくれ お釜底抜け行かれない

・・・っていう歌詞が入るんですネ。

 

【感想】

これ、なつかしい!

確かに茨城はこういう歌詞でした。

地域によって違うんですネ。

 

ちょっとなつかしすぎて、私の音程が正しいかどうか

自信がなかったんですけど(汗)。

“ちょっと音程違うな”と思った方は、歌ってみてくださいネ。

どんなんだったか思い出すのも楽しいと思います。

 

 

6/23(金)  『だるまさんがころんだ』

 

『だるまさんがころんだ』は最初に『オニ』を1人決め、

その『オニ』は壁や木など、決められた場所に立ちます。

 

そしてオニ以外の人、『子』たちは少し離れた場所に横一列に並んで、

“はじめの一歩”の合図とともに一歩前に出ます。

『オニ』は『子』たちに背を向けて、両手で目を隠しながら、

“だるまさんがころんだ”と言いますが、

その間に『子』たちは『オニ』に近づいていきます。

『オニ』は言い終わった瞬間、目を開けてパッ!と振り向きますが、

その時、『子』たちはピタッ!と静止していなければなりません。

 

静止していなかった『子』は、『オニ』から名前を呼ばれて、

『オニ』と手をつなぎます。

最終的に『オニ』が全員、捕まえることができたら、

『オニ』の勝ちです。

しかし、上手に『子』が『オニ』に近づいて、『オニ』と捕まった

『子』のつないだ手を、“切った!”と言ってさわると、

すべての『子』は、走って逃げることができますが、

『オニ』が“ストップ!”と言ったら、その場で全員止まります。

 

そして『オニ』は、“あらかじめ決められた歩数”で移動し、

『子』にタッチできたら交代・・・という遊びです。

 

地域によっては、『だるまさんがころんだ』ではなく、

『東郷さんは偉い人』とか、『乃木さんは偉い人』と言うところも

あるそうなんですネ。

どちらも軍人の方で、“東郷さん”とは“東郷平八郎”さん、

“乃木さん”とは“乃木希典(のぎ・まれすけ)”さんのことだそうです。

 

【感想】

『だるまさんがころんだ』、おもしろかったなぁ~。

ピタッと止まるのが下手な子もいて、

そのふるまいがおかしくて、

でも笑うと動いちゃうから、我慢して静止したり・・・。

 

お金も道具もいらない遊び、

十分に楽しかったですよネ。

 

 

【今週の感想】

おもちゃや道具がなくても、みんなで楽しく遊べるなんて、

子どもって本当に遊びの天才ですよネ。

 

『じゃんけんグリコ』にしても『鬼ごっこ』にしても、

『はないちもんめ』、『だるまさんがころんだ』にしても、

最初にやった子どもって誰だったんでしょうネ。

 

そして同じ遊びでも、その土地によって名前が違うんですよネ。

今回も“ウチのところでは〇〇でしたよ”という感想もいただきました。

 

今回ご紹介した以外にも、まだまだありますので、

また改めてご紹介できたら・・・と思います。

 

 

【お知らせ① 次週(6/26~)からのテーマ】

日本で古くから行われている、『お祭り』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/