スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.06.09

2023年6月5日(月)

日本にはたくさんの麺類がありますが、その中から『うどん』についてです。

 

■今週(6/5~6/9)のテーマ:『うどん』

 

6/5(月)  『うどんの基準』

 

同じようにして作られるものに、『素麺』や『冷や麦』があります。

それぞれの違いですが、

『JAS(日本農林規格)』では“麺の太さの違い”と

定義づけているそうです。

 

具体的には、『麺の長径が1.3mm未満』のものを『素麺』。

『長径が1.3mm以上、1.7mm未満』のものを『冷や麦』。

そして、『1.7mm以上』のものを『うどん』としています。

 

そんなうどんの仲間に、『きしめん』があります。

こちらは『素麺』や『冷や麦』、『うどん』とは基準が違って、

『幅4.5mm以上、厚さ2.0mm未満』のものを

『きしめん』と定めているそうです。

 

この『きしめん』よりも、さらに“幅広のうどん”があります。

例えば『ひもかわ』です。『ひもかわうどん』ともいいますよネ。

群馬県桐生市に伝わるうどんで、

その幅は広いもので、10cm以上もあるそうです。

 

この『ひもかわ』という名前ですが、由来には諸説あって、

例えば“旧・芋川地方”、現在の愛知県刈谷市から

伝わってきたうどんで、『芋川うどん』がなまって、

『ひもかわ』になったとする説などがあるそうです。

 

ちなみに、この『芋川うどん』ですが、

“きしめんのルーツ”という説もあるそうです。

 

【感想】

素麺も冷や麦もうどんも“太さの違い”であって、

同じモノなんですネ。

それにしても、この『ひもかわうどん』の幅10cm、

1枚でお腹いっぱいになりそうですネ。

 

麺類って美味しいですよネ。

“うどんと蕎麦、どっちが好きですか?”と聞かれると、

かなり悩ましい質問だな・・・と思いますが、皆さんはどちらがお好きですか?

 

 

6/6(火) 『うどんの歴史』

 

はるか昔、紀元前の時代に西アジアで小麦の栽培が始まり、

中国では小麦粉を使って、様々な食べ物が作られるようになりました

それが日本に伝わって、『うどん』へと変化したものと

考えられています。

 

そんな“うどんの発祥”については諸説ありますが、

その1つに“福岡が発祥の地”という説があります。

福岡市にありますお寺、承天寺(じょうてんじ)には

『饂飩蕎麦発祥之地(うどんそば・はっしょうのち)』という石碑が

あるそうなんです。

 

それによりますと、こちらのお寺を開いたお坊様の

聖一国師・円爾(しょういちこくし・えんに)さんが

鎌倉時代の1241年、当時の中国・宋から、

麺の製法や製粉技術を持ち帰ったのが始まりとされています。

 

そして、うどんやそばの作り方を世に広めたことから、

承天寺は“うどん・そばの発祥の地”とされているそうです。

 

そんな福岡のうどんですが、他の地域のうどんと比べて

“柔らかい”といわれています。

 

その理由として『最初に伝えられたうどんが、もともと柔らかかったから』

『博多っ子はせっかちで、お店で注文して食べるまでに

時間がかかるのが嫌なので、茹で置きしておいた、柔らかいうどんを

使うのが一般的になったから』・・・などといわれています。

 

【感想】

へぇ~、福岡が“うどん発祥の地”、

私は香川県の讃岐うどんなのかな?と思っていました。

 

福岡の人たちって、お酒を飲んで帰る時、“締めはうどん”と

聞いたことがあります。

やわらかいうどんで、お腹をやさしくいたわっておウチに帰るんだと。

 

私も腰の強いうどんよりも、もしかしたら柔らかめのうどんのほうが

好きなのかな・・・って思いました。

博多の締めのうどん、気になりますよネ。

 

 

6/7(水)  『うどんの豆知識①』

 

全国には様々なうどんがあり、『ご当地うどん』とも呼ばれています。

その代表の1つが、香川県の『讃岐うどん』です。

“コシの強さ”で知られるうどんで、香川県のイチ世帯あたりの

うどんの消費量は、全国1位ともいわれています。

 

讃岐うどんには平安時代を代表するお坊様、弘法大師・空海さんが

当時の中国・唐から、うどんの技術を持ち帰って、

ふるさとである現在の香川県で広めた・・・という伝説があるそうです。

 

そんな讃岐うどんですが、『かけ』の他、濃いめのだし汁をかけた

『ぶっかけ』、そして、ゆで汁と一緒に桶に盛った『釜揚げ』など、

様々な食べ方があって、どれも美味しいですよネ。

 

そして讃岐うどんと並んで、『ご当地うどん』の代表といわれているのが

秋田県の『稲庭うどん』です。

『稲庭』は地名で、現在の湯沢市稲庭町です。

 

江戸時代の初め、佐藤市兵衛さんという方が、

地元・稲庭産の小麦粉を使って、乾燥させた『干しうどん』を

製造したのが、稲庭うどんの始まりとされています。

 

稲庭うどんは平たい細麺で、しっかりしたコシと、のどごしの良さが

特徴です。

製法や産地が限定されており、それ以外のものは『稲庭うどん』とは

名乗ることはできないそうです。

 

【感想】

香川県に行った時、讃岐うどんの麺を作るのを教えてもらったことが

あるんですが、あの麺のコシはなかなかなもので、

足で踏んでコシを強くするんですよネ。

温かい釜玉、美味しかったなぁ~。

 

秋田の稲庭うどんも大好きで、

私はうどんと一緒にある白つゆを買ってきて、

ネギとササミとチクワなどで味を整えて食べるのが、

今も私のブームとなっております。

 

 

6/8(木)  『うどんの豆知識②』

 

全国に数ある『ご当地うどん』の中で、代表とされるのが

香川県の『讃岐うどん』と秋田県の『稲庭うどん』です。 

“日本三大うどん”と呼ばれるうどんの中にも、

この2つのうどんが入っているそうです。

 

そうなると3つめのうどんって、何でしょう?

実は諸説あって、ハッキリしていないのが現状なんだそうです。

例えば、群馬県の『水沢うどん』とする説です。

 

水沢うどんは今から400年ほど前、伊香保町にあります

水澤寺(水澤観音)にお参りに来た方に

手打ちうどんが振る舞われたのが始まりとされています。

小麦粉と塩、そして水沢の水だけを使って伝統の手法で作られ、

強いコシと透明感のある麺が特徴です。

 

他にも、長崎県・五島列島の『五島うどん』とする説です。

五島うどんは、棒状の生地を2本のお箸にかけて、

“引き延ばしては束ねる”という作業をくり返して、

紐状の細い麺にしていきます。

その際、生地には島の特産の『食用の椿油』を

塗っていくのが特徴です。

 

こうした作業によって、なめらかな食感と豊かな風味、

奥深い味わいが引き出されているそうです。

 

他にも、富山県の『氷見(ひみ)うどん』、

愛知県の『きしめん』などとする説もあるそうです。

 

【感想】

各地に名物うどん、ありますネ。

細かったり太かったり。

 

私は子どもの頃、風邪をひくと、柔らかいおうどんを食べて、

体調を戻したという、子どもの時の習慣があって、

今でもちょっと具合が悪かったりすると、

おうどんが食べたくなりますネ。

 

何か“お腹にやさしい”っていうイメージがあって、

うどんって本当にあったかい食べ物ですよネ。

 

 

6/9(金)  『うどんの雑学』

 

“地域によるうどん文化の違い”というのがあります。

その代表ともいえるのが、『たぬきうどん』です。

関東では“天かすや揚げ玉がのったうどん”のことを、

一般的に『たぬきうどん』と呼んでいます。

 

ところが関西では、“天かすや揚げ玉がのったうどん”のことを、

一般的に『天かすうどん』、または『ハイカラうどん』と

呼ぶそうなんですネ。

 

さらに同じ関西でも、京都には『たぬきうどん』が存在していて、

こちらは短冊状に切った油揚げを、九条ネギと一緒に

うどんの上にのせて、餡かけにしたものです。

 

“油揚げ”って聞くと、『きつね』のイメージがありますが、

京都では“お揚げさんが入ったうどん”は、『たぬきうどん』なんですネ。

 

関東では“油揚げがのったうどん”のことを、『きつねうどん』と

呼んでいますが、『きつねうどん』は大阪にも存在するそうなんです。

“それなら『きつねそば』も大阪にあるのかな?”と思いますが、

『きつねそば』という名前のおそばは、基本的にはないそうなんですネ。

 

それでも“油揚げがのったおそば”というのはあるそうで、

ただし、名前は『たぬきそば』なんですって。

 

どこかで“たぬきがきつねに?”、“きつねがたぬきに?”

化けたような名前の展開があります。

 

うどんの世界は、本当に奥深いですネ。

 

【感想】

そうなんです!

私、以前、京都のお蕎麦屋さんで“たぬきうどん”って注文したら、

ちょっと想像と違って、“あれ?これ、私が頼んだおうどんと

全然違うんだけど・・・”と、とってもカルチャーショックを受けたことを

思い出します。

 

うどんひとつとっても、関東でも関西でも

文化って違いますよネ。

だから面白いですよネ。

 

【今週の感想】

うどんにはリスナーの皆さんも、

とても思い入れが深いみたいで・・・。

 

そのため“伊勢うどん(@三重県)の話は?”ですとか、

“山田うどん(@埼玉県)は出てくるかなぁ”といったように、

リスナーの皆さんの地元ですとか、お好きなうどんについても話して!という

リクエストもいただきました。

時間の関係で今回はご紹介できず、申し訳ありません。

それだけ皆さん、うどんへの想い、“うどん愛”が強いんですネ。

 

また今週、うどんのお話を聴いて、お昼にうどんを食べられた方も

いらっしゃったみたいで・・・

実は私もその1人です(笑)

 

 

【お知らせ① 次週(6/12~)からのテーマ】

クルマでお出かけの時、利用される方も多いのでは・・・?

『道の駅』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/