スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.06.02

2023年5月29日(月)

朝、お出かけになる時、あるいは夜、寝る前に

お天気の確認をされる方、いらっしゃるかと思います。

『天気予報』についてです。

 

■今週(5/29~6/2)のテーマ:『天気予報』

 

5/29(月)  『天気予報の歴史』

 

お天気は私たちの生活と深く関係しているため、

古くから“お天気の予測”というのは、とても重要でした。

紀元前4世紀頃、古代ギリシャの哲学者、アリストテレスさんは、

お天気のパターンを観測して、気象に関する本を書いたとされています。

 

当時は科学が発達していなかったため、空や雲を観察し、

その様子などから、経験的に天気を予測していたそうです。

例えば、『夕焼けの次の日は晴れ』ですとか、

『太陽に光の環・傘がかかると、次の日は雨』といった感じです。

 

17世紀になると、温度計や気圧計が発明されたことで、

気温や気圧といった“気象に関するデータ”を参考に、

お天気の研究が進んでいきました。

 

そして1820年、ドイツの気象学者、ハインリヒ・ブランデスさんが、

地図に“気圧の分布”を表したものを発表しました。

これは現在の『天気図』にあたるもので、これを使って予測したものが、

“初めての天気予報”と考えられるそうです。

 

その後、ヨーロッパやアメリカで天気予報が始まり、

日本でも明治時代、“国の発展のために必要”ということで、

ヨーロッパから技術者の方を招いて、天気予報に向けた観測が

始まりました。

そして1884年(明治17年)に、日本で初めての天気予報が

発表されました。

それ以降、天気予報は私たちの生活に欠かせないものとなっています。

 

【感想】

天気予報、私は次の日、何を着ていくか決めるために、

夜、必ずチェックしますネ。

この頃はよく当たるので、大変ありがたいです。

 

 

5/30(火) 『天気予報の豆知識①』

 

お天気の変化は、すべて科学の法則に基づいているため、

スーパーコンピュータで、“現在の大気の状態”から

“未来の大気の状態”を予測しています。

このように、“お天気の変化を計算して予測すること”を

『数値予報』といいます。

 

天気予報は、この『数値予報』と『様々な観測データ』をもとに

作られています。

この観測データですが、レーダーや気象衛星『ひまわり』、

そして『アメダス』など、様々な機器で観測されています。

 

『アメダス』は『AMeDAS』と書きますが

『オートメイテッド・メテオロロジカル・データ・アクイジション・システム』の略で、

『地域気象観測システム』といいます。

 

雨や風、雪といった気象状況を細かく監視するために、

雨の降る量や風の向き、風速、気温、湿度の観測を自動的に行い、

気象による災害の防止などに、大切な役割を果たしています。

 

『アメダス』は1974年(昭和49年)11月から運用が始まり、

現在、“雨の降る量を観測する観測所”は、

全国に約1300ヶ所あります。

このうち約840ヶ所では『雨の降る量』の他に、

『風の向き』や『風速』、『気温』、『湿度』を観測しています。

さらに雪の多い約330ヶ所では、『積雪』も観測しています。

 

【感想】

すごいですネ!

ニュースなどで、『ひまわり』や『アメダス』という言葉を聞くことが

よくありますが、かなり正確な予報というのは、

データによるものなんですネ。

 

昔、お祖母ちゃんが“古傷が傷むから明日は雨だよ”~とか、

体の具合で天気予報をやっていましたが、

あれもかなりの確率で当たってましたよネ。

 

 

5/31(水)  『天気予報の豆知識②』

 

天気予報は予報期間が24時間の場合、

『午前0時から翌日の午前0時まで』が対象になります。

 

天気予報を聴いていて、『時々』とか『一時』という言葉を

耳にされること、あるかと思います。

『晴れ時々曇り』ですとか、『曇り一時雨』といったように

使われていますよネ。

 

この2つの言葉の違いですが、“時間の長さの違い”だそうです。

例えば『時々』の場合、“予報の対象となる1/2、半分未満の時間”のことを

指しています。

ですので、予報が『晴れ時々曇り』の場合、24時間を通して、

“ほぼ晴れ”だけど、半分の12時間未満で“曇る”と

予想される時は、『時々曇り』といったように、

『時々』という言葉が使われるそうです。

 

それに対して、『一時』とは“予報の対象となる1/4未満の時間”のことを

指しています。

ですので、予報が『曇り一時雨』の場合、24時間を通して

“ほぼ曇り”だけど、1/4の6時間未満で“雨が降る”と

予想される時は、『曇り一時雨』といったように、

『一時』という言葉が使われるそうです。

 

ちなみに、天気予報でよく耳にする『日中』とは、

“午前9時から午後6時まで”のことを指しています。

その中でも“午後3時頃から午後6時頃まで”のことは

『夕方』と呼んでいるそうです。

 

【感想】

『時々』とは言葉どおり、“時々降る雨”のことをいうのかと

思っていましたが、自然現象なのに雨の降る時間まで分かるなんて、

本当にすごいなって思いますよネ。

 

 

6/1(木)  『気象記念日』

 

1875年(明治8年)6月1日、現在の東京都港区赤坂に

日本で初めての気象台、『東京気象台』が設置されました。

この東京気象台ですが、現在の気象庁です。

これを記念して、のちに定められたのが『気象記念日』です。

 

この東京気象台の誕生とともに、気象観測が始まりましたが、

実際に天気予報が発表されるようになったのは、

9年後の1884年6月1日からでした。

 

この“日本で初めての天気予報”の内容ですが、

『全国的に変わりやすい天気になるでしょう。

風の向きが定まらず、雨が降る所も多くなりそうです』というものだったそうです。

このように当時の天気予報は“全国一律”で、

現在のような“地域ごと”というのは、まだなかったそうです。

 

そして、この天気予報を『朝6時』、『午後2時』、『夜9時』の

1日3回発表していましたが、

それをどうやって伝えていたのか?といいますと、

現在の東京23区の一部地域の交番に、貼り出されていたそうです。

 

その後、1888年4月から新聞に天気予報が載るようになり、

『24時間先までの予報』が出されるようになったことで、

天気予報が全国に広まっていきました。

 

【感想】

交番に天気予報を見に行っていたんですネ。

しかも全国一律の。

今ではスマホのアプリで、“現在地に何分後に雨が降り、何分後に止む”かまで

分かるようになったんですもんネ。

画期的な進歩ですネ。

 

 

6/2(金)  『天気予報の雑学』

 

大正から昭和の時代、子ども達の間で流行ったのが『下駄占い』です

下駄を蹴り上げて、“下駄の落ちた形”で天気を占うものです。

下駄が『上向き(鼻緒が上になった状態)』なら『晴れ』、

『下向き(裏)』なら『雨』、そして『横向き』なら『曇り』というものです

 

そんな『下駄占い』ですが、歴史には諸説あって、そのひとつに

古くから伝わる『雨』や『晴れ』を願う、

神様の行事に使われたものが広まった・・・という説があるそうです。

 

『下駄占い』は一般的には、“科学的根拠はなく、

信頼度は低い”とされています。

それでも低気圧が接近すると、大気中の水蒸気が増えるため、

下駄の鼻緒が湿って重くなることで、裏になりやすい・・・という説も

あるそうなんです。

 

現在、今日や明日の天気予報は、1年間の平均で見てみると、

80%以上の確率で当たっているそうです。

それでも外れてしまうことがあるのは、様々な原因があるそうです。

 

例えば天気予報は、過去のお天気のデータをもとに作られますが、

“すべてのデータがまったく同じ”ということはないそうなんですネ。

さらに現在の観測値にも、必ず“誤差”があるので、

観測場所以外のお天気の状況というのは、

正しくは分からないそうです。

 

【感想】

私は比較的、“晴れ女”で、どんな雨予報でも、

ピタッと止んでくれることを何回も経験してきました。

 

また“雨男”、“雨女”という方もいらっしゃるんですよネ。

これって科学的でも何でもないですが、

何かこういうものが、誤差に影響しているような感じがします。

 

【今週の感想】

天気予報、本当にいつもお世話になっています。

このところ、日によって気温差が激しいですから、

とても参考になっています。

 

天気予報は日々、進化していますが、

それでも100%的中は難しい・・・というところに、

自然の難しさを感じました。

それでも日々、常に天気予報を私たちに伝えてくださって、

感謝しかありません。

 

追伸

6/2(金)、多くの地域で大雨が予想されています。

今後の情報に、どうぞご注意ください。

 

【お知らせ① 次週(6/5~)からのテーマ】

日本にはたくさんの麺類がありますが、その中から『うどん』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/