スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.05.26

2023年5月22日(月)

お出かけの際、お持ちになる方も多いのでは・・・

『水筒』についてです。

 

■今週(5/22~5/26)のテーマ:『水筒』

 

5/22(月)  『水筒の歴史』

 

水は私たち人間を始め、この地球で生活する生き物たちにとって

必要不可欠なものです。 

すべての生命を支える、まさに“命の水”です。

 

そして、はるか昔から人々は“水をたくわえておくための道具や器“を

作りだしてきました。

その中でも“水を運び、飲む道具”として発展したのが、水筒です。

 

水筒の歴史はとても古く、紀元前3000年頃、

中国やヨーロッパでは、加工した動物の皮を縫い合わせて、

袋状にしたものに水を入れて持ち歩いていたそうです。

 

その一方で、“天然の容器”として重宝されたのが、

ウリ科の植物の『ひょうたん』です。

ひょうたんの実は独特なユニークな形をしていますが、

中身を取り除いて乾燥させたものを、水を入れる容器として

使っていたそうです。

 

ひょうたんは熱帯アフリカが原産といわれていますが、

古くから世界各地で存在していて、日本にも縄文時代の初めには

伝わっていたそうです。

 

また当時、東アジアでよく利用されていたのが、竹で作った『竹筒』で、

日本でも使われるようになりました。

特に日本の竹は小ぶりで、持ち運びにちょうど良かったので、

水筒として最適だったそうです。

 

【感想】

時代劇を見ると、“竹筒に入れた水を飲んでいるシーン”に出会いますよネ。

また、『まんが日本昔ばなし』でも、お爺さんはひょうたんを

腰からぶら下げていたりしていますよネ。

 

水はまさに命の水。

私はクルマ生活なので、水筒を3本持ち歩いてますよ。

好きな温度で持ち運びできるので、

本当に重宝しています。

 

 

5/23(火) 『水筒の豆知識①』

 

日本では古くから、ひょうたんや竹で作られた水筒が

長い間使われていました。

その後、1897年(明治30年)頃に登場したのが、

『アルミ製の水筒』です。

 

この水筒は軍事工場で作られていたそうで、

“軽くて丈夫”なこの水筒は、軍人さんにとって必需品で、

戦地ではまさに“命を支える道具”だったそうです。

 

そんな水筒ですが、昭和の戦後の時代になると大きく進化し、

『プラスチック製』や『ステンレス製』など様々な水筒が登場しました

 

そして、水筒の歴史に大きな影響を与えたのが、

“魔法びんの水筒”の誕生です。

 

1904年(明治37年)、ドイツのガラス職人、

ラインホルト・ブルガーさんが、世界初となる『ガラス製の魔法びん』の

生産を始めました。

その際、ブルガーさんが設立した会社が

『THERMOS(テルモス)』で、ギリシャ語で『熱』という意味です。

 

この『THERMOS』を英語読みしたのが『サーモス』で、これを

のちに会社の名前にしたのが、『ステンレス製の魔法びん』などで

おなじみの『サーモス株式会社』さんです。

 

魔法びんは日本には1907年に初めて輸入され、

そこから日本でも魔法びんの歴史が始まり、やがて水筒としても

活用されるようになっていきます。

 

【感想】

『魔法びん』、この名前、すごく浸透していますよネ。

“冷めない水筒”の代名詞ですもんネ。

 

ひょうたんから竹、そしてアルミ、プラスチック、ステンレスと進化して

ガラスの魔法びん。

重さとかどうだったのかなぁ・・・?って

あまり記憶にはないんですが、

ずっとありがたい進化をしてきたんですネ。

 

 

5/24(水)  『水筒の豆知識②』

 

明治の終わり頃、ドイツから『ガラス製の魔法びん』が輸入され、

その後、昭和30年代になると、

水筒として活用されるようになりました。

ところがガラスですので、倒したり落としたりすると

割れてしまう・・・という最大の欠点がありました。

 

そこで1978年(昭和53年)、現在の

『日本酸素ホールディングス』さんが世界で初めてとなる

“ガラスを使わないステンレス製の魔法びん”を発明し、

携帯用の『アクト・ステンレスポット』を発売しました。

この『日本酸素ホールディングス』さんのブランド名が『サーモス』で、

ホールディングスの会社の名前にもなっています。

 

“振動などにも強い”ということで、ドライブやツーリングなど

アウトドア派に支持され、1982年にはお子さま向け用の

『シャトルミニ』が登場し、遠足や運動会で使われるようになりました。

さらに1986年には、スリムタイプの『シャトルタウン』が

発売されました。

 

他にも『象印マホービン株式会社』さんなど、様々な企業が

『ステンレス製の魔法びんの水筒』の開発に乗り出し、

水筒はどんどん進化をしていきます。

 

そしてペットボトルのように、直接クチをつけて飲むことができる

”ワンタッチ・オープン”のスタイルの水筒が誕生しました。

それによって、”家族で使うもの”のイメージが強かった水筒は、

”個人で使うもの”に変わっていきました。

 

【感想】

『サーモス』、私も用途別に何本か持っていますが、

本当に長時間冷めないし、しかも丈夫ですよネ。

持っている方、多いですよネ。

 

確かに昔、水筒にはコップが必要で、みんなで分けて飲んでましたよネ。

今では1人1本の時代、どんどん進化しているんですネ。

子どもの頃、水筒を斜め掛けして、遠足に行ったことを懐かしく思い出します。

 

 

5/25(木)  『水筒の豆知識③』

 

2000年以降になると、『エコ』など“環境に対する意識”が

強まっていきました。

そして、“マイボトルを持ち歩くのは、エコでスマート”という

イメージが広がっていく中、水筒への意識も変わっていきました。

 

また温暖化が進み、夏の暑さが年々、厳しくなる中、

熱中症を防ぐために、“水分のこまめな補給”が求められ、

水筒の重要性が見直されるようになりました。

 

このように、今では生活に欠かせないモノのひとつになった水筒ですが、

日々のお手入れが大切です。

特に“直接クチにつけるタイプ”の水筒は、より一層、

清潔に保つことが求められています。

お手入れの際には、説明書で注意点などご確認くださいネ。

 

洗う時、水筒の栓やパッキンを取り外して洗いますが、

洗ったあと、うっかりパッキンを付け忘れてしまったり、

ちゃんと付けたはずがズレてしまっていて、

水漏れしてしまった・・・ということもあるそうなんですネ。

 

またご家族がそれぞれ“マイボトル”をお持ちの場合、洗ったあと、

“どれがどのパッキンだっけ?”って迷うこともあるそうです。

 

そこで登場したのが、栓とパッキンが一体化になった

象印マホービンさんの『シームレスせんボトル』です。

分解しなくても洗えるため、お手入れが簡単になったそうです。

水筒は、まだまだ進化を続けていますネ。

 

【感想】

そうなんですよネ。

ゴムのパッキンを外して洗って付け直したら、

なかなか溝のところにゴムが入らなくて、

悪戦苦闘することが私もありました。

 

清潔にしておかないと、次に使う時、

気持ち良くないですもんネ。

 

この『シームレスせんボトル』はイイですネ。

使いやすそうですよ。

 

 

5/26(金)  『水筒の雑学』

 

魔法びんの水筒の中には、『保冷と保温と両方OK』のものと

『保冷専用』のものがあります。

どちらも中身の構造は同じはずなのに、どうして?と思いますよネ。

 

その理由ですが、“水筒のタイプによる違い”だそうです。

例えば、直接クチをつけて飲む“直飲みタイプ”の水筒の場合、

熱い飲み物を入れると、飲む時に、

熱い状態のままクチに入ってくることになります。

そうなると、ヤケドの危険がありますよネ。

お子さんの場合は特に危険です。

そのため、“直飲みタイプ”の場合、『保冷専用』としているそうです。

 

熱い飲み物を入れても、水筒が壊れるわけではないそうですが、

飲む時のヤケドの危険性を考えて、

『保冷用』と表示しているそうです。

 

それに対して、『保温・保冷両方OK』の場合、

必ずコップが付いているそうなんです。

そして、冷たいものを飲む時は直飲みしても、

熱いものの時は、必ずコップに移し替えてから飲むことを

呼びかけているそうです。

 

水筒はとっても便利ですが、“正しい使い方”をして、

そして“長時間、飲み物を入れておかない”、

“こまめにお手入れをする”というのが大切だそうです。

 

【感想】

私が持っている水筒の大半は直飲みタイプで、

ということは、冷たいものが望ましかったんですネ。

これ知らなかったです。

 

私の場合は、まあまあ冷ましてから入れているので、

これまでヤケドの被害はありませんでしたが、

皆さまどうぞ、中身の温度にはくれぐれも気をつけて、

水筒を使ってくださいネ。

 

 

【今週の感想】

これから夏に向かって、暑さが厳しくなっていく中、

こまめな水分の補給というのは、本当に欠かせません。

 

お出かけの時だけじゃなくても、例えばデスクワークのお仕事の時、

すぐそばに水筒があると、イチイチ立って飲みものを入れに行かなくても

済みますから、とっても便利ですよネ。

 

今回、ガラス製の魔法びんの水筒のお話をした時、

“氷の音かと思ったら割れたガラスの音で、

飲めなくてショックでした・・・“という感想をいくつもいただきました。

この苦い経験って、昭和世代には“あるある”ですよネ。

 

それを考えたら、今の水筒は丈夫で、本当に進化していますよネ。

感謝して日々、使っていきたいと思います。

 

【お知らせ① 次週(5/29~)からのテーマ】

朝、お出かけになる時、あるいは夜、寝る前に

お天気の確認をされる方、いらっしゃるかと思います。

『天気予報』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/