高田文夫のおもひでコロコロ

2024.03.25

第90回『ゴジラ・一平・不適切』

あゝもう三月も終わっちゃう。
1月2月3月 業界的に言えばワンクールが もう終わった勘定。
結局この3ヶ月間で みんなの心をワクワクさせたのは「ゴジラ・一平・不適切」という事になる。

その昔 松村が「一平ちゃんラーメン」のCMをやっていた事がある。
あの頃も松村 私に近付いてきて「一平です」なんて言いながら私の口座と高座から7億円持っていった事がある。あの金どうしたかなぁ。

 

24日(日)朝 爆問の「サンデージャポン」でも見ようとTVをつける。「スポーツ報知」も読もうと開くと なんとド―――ンと丸々一頁「高田文夫の伝え方」。
来月35周年の「ラジオビバリー昼ズ」ロングインタビューだ。
この中でも喋っているが35年間 生放送で語り続けるのって異常だ。誰も気がついていないが尋常ではない。
報知読者の宮路美穂の「人生入門」の人気シリーズだ。

どっかで見つけて読んでみて下さい。
「ゴジラ・一平・不適切」という訳で一平はラーメンでクリア。

 

「アカデミー賞」で大さわぎの「ゴジラー1.0」。負けじと私も松村と共にLF近くの曰比谷ミッドタウンに突如現れたインチキゴジラとパシャリ。私は神木隆之介だ。松村は、ほぼミニラ。

 

 

我々「通(つう)」は「ふてほど」と言う「不適切にもほどがある」も いよいよ今週で最終回だ。あゝ楽しみもなくなるなぁ。
そんな時、クドカン(宮藤官九郎)が そっと ひっそりと「ビバリー」終わりの時間を見計らって私に会いに来てくれる。2時間くらい喋ったかな。楽しかった。子供の頃からコントなんてのも書いていた あの娘さんが大学に受かったという朗報。よかった よかった。乙女心もあるだろうから大学の名は伏せて「XX(チョメチョメ)大学」ということでと ふたりで大笑い。
(この日に喋った事は いま秘密裏に製作中のある本に掲載予定・5月出版予定)
それにしても よくあれだけ面白く、社会にもピシャリ言うだけ言う素晴らしいドラマが書けたものだ。手のつけられない面白さ。クドカンがお土産に持って来てくれた「不適切」なシール。

松戸にある「喫茶&バーすきゃんだる」塙は現場まで行っている。

面白いにもほどがあるクドカンドラマ。4月期はテレ東で「季節のない街」が放送される。私が大学時代 心に突き刺さった山本周五郎の小説だ。これを数年後 黒沢明が映画化。「どですかでん」。それから何十年も何十年もたってクドカンがドラマ化。「これはいい」と思う感性は私も黒沢も宮藤も一緒なんだな。
もうすぐ このシナリオ集が出ます。私 そこで「解説」のようなものを書いてます。是非と。

 

出ましたよ。私と誕生日も近く、仲良くさせてもらった大瀧詠一。あの「EACH TIME」の40周年記念盤です。これまた是非と。大瀧詠一 会いたいなぁ。

 

3月25日

 

 

高田文夫

  • ビバリーHP導線
筆者
  • 高田 文夫
    高田 文夫
    高田 文夫

    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。