高田文夫のおもひでコロコロ

2024.02.05

第83回『雑誌を読もう』

活字系やら舞台系やらラジオ系以外にも 75歳というのに色々やってるから様々考えることが沢山あって「セクシー高田さん」としては大変だ。あのTVドラマ毎週見てたのに原作者があんな事になって 同業者のようなものにとって謹んでお悔やみ申し上げます。
私も50年間 名前を変えてあらゆる現場で働いていたけど、最後くらいは本名で死にたいネ。
<WANTED>で「桐島」の隣に載ってた奴も「この顔にピンときたなら110番」でつかまったらしいネ。
銭湯でもソープでも指名手配のポスターは貼っておくべきだな。

そんな事よりドラマに出てる「志らく」が「ダイコン」らしいな。塙 曰く「僕以外にも棒をみつけましたよセンセ―。志らく師の棒ぶりは すごいです」だと。
刑事ドラマに出ているナイツ塙を見て私が「お前は流れるような棒読みだな」と言ったら あいつは「劇団スティック」まで旗上げ。
棒には自信とプライドを持っている塙だったが…。
伯山もラジオで「志らくダイコン!」と絶叫していた。
志らくの家のまわりに犬でも放してみて志らくにぶつかるかどうか実験してみればいい。「犬も歩けば棒にあたる…か」

クドカンの「不適切」が爆笑だな。
チョメチョメ!1986年から来た男 阿部サダヲ―――まるで あの姿が今の私のよう。スマホみてはびっくり、まったく現代に対応していない。
ケツバットにバスの中でタバコまでやりかねない。ギボアイコ⁉
こういうビミョーなワードを出してくるのもうまい。
私のまわりの芸人達もみんな見ていてキャッキャッ喜んでいるチョメチョメ。
(私は山城新伍さんの「アイアイゲーム」で このチョメチョメの中を答えさせるクイズ問題をずっと作っていた。今 三宅恵介がフジTVから移った「千代田企画」で当時製作していた。たしか三谷幸喜も この問題を作っていた。)

 

うまいヌードル ニュータッチ。
凄麺は すごい

ホラッCMが入っちゃった。ニュータッチのラジオCMをやらせてもらって長いことになるが(ありがたや節)その前にTVでは私の顔がアニメになって ずっとCMをやっていた。その頃の商売仇がデーブスペクターのたしかヤカン男ケトラー?(私が東スポに「デーブ埼玉県人説」を売った。一面を飾った。これを大きなパネルにしデーブには営業で全国をまわった。
「ボクはサイタマだから…高田センセも そう言ってる」)

凄麺の御当地シリーズ いっぱいあってどれもおいしいのだが、私は「富山ブラック」がおすすめだ。それがこの度頂いた「愛媛八幡浜ちゃんぽん」(八幡浜製造じゃこ天使用)
これがうま―――い。文句なし。
芦田愛菜が追いかける柳亭小痴楽にも食べさせてやりたいよ。

右は「漫才協会THE MOVIE」の千社札。もう少々お待ちを。
3月1日が初日です。
2月6日には完成披露の会見のようなものをナイツと私とで。ナレーションをやってくれたキョンキョン  KYON2  小泉今日子は仕事の都合で来られないらしいが…誰かが花束を持ってくるらしい。(AT角川シネマ有楽町)。

 

本を読もう。本を買おう。書店に行こう。本屋をつぶすな。文化が消える。雑誌でも何でもいい。本を読もう。テレビやスマホで教えてくれないことが いっぱい載っている。
いまチラリ書店をのぞくだけで戦後最強の爆笑軍団「クレイジーキャッツ」のことが「ユリイカ」という普段は真面目に「詩」なんか載せている雑誌で丸々一冊大特集をしている。
松本人志よりスマートで凄かった男達である。このチームに私が最も尊敬するド天才作家 青島幸男がついていた。鬼に金棒である。

 

おなじみ「東京人」3月号は「どっぷり落語!」
落語協会が創立100年なんだそうな。

 

「東京人」写真中央に柳家喬太郎、上手に林家正蔵、下手に林家彦いち。
かつては志ん生が居て文楽が居て圓生が居て談志・志ん朝の居た100年がこの一冊で分かる。
「クレイジー」と「落語協会」この二冊で、もう いっぺんに分かっちゃうんだから雑誌は凄い。凄麺はすご――い。

 

雑誌というのは趣味に特化しているから楽しい。
24年の大河ドラマ「光源氏」?「光る君へ」?このタイトルを見て爆笑問題の太田が「ン?ひかり君へってオレのことがドラマになってんの?」と間違えたとか。

24年の大河より私はもう今から楽しみなのが来年、25年の大河ドラマだ。江戸っ子は気が早いし、せっかちだから。見てくれ!25年は「べらぼう」だ。

「歌麿、写楽、北斎の仕掛人!蔦谷(つたや)重三郎とは、」
ありとあらゆる江戸の絵師、文人、芸人を育てた男だよ。私も100年もしたら「高田重三郎」とか呼ばれてて「東京のあらゆる文化。談志を たけしを クドカン、爆笑を仕掛けた男」と呼ばれ始めて評価されるのかなァ。

 

「一冊の本」朝日新聞が出している出版のニュースなどを中心とした雑誌。よく書店のレジの横などに「波」なんてのも置いてあるでしょ。
毎月「一冊の本」を110円払って読んでいる。手に入れるのも大変。これがまとまると一冊の本にもなるのだが爆笑問題の太田が金にもならないのに ここでずっと書いている。誰の目にもふれないのにだ。キチンとした論文(?)のようなものなのだ。
「芸人人語」もう第58回である。この男には頭が下がりっぱなしだ。この号は例の「日大問題」についてしっかり書いていた。

 

2月5日

 

高田文夫

  • ビバリーHP導線
筆者
  • 高田 文夫
    高田 文夫
    高田 文夫

    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。