高田文夫のおもひでコロコロ

2023.01.16

第54回『立川流三人の会』

だしぬけにジャーン、唐突にジャーン。新春いきなり嬉しいお知らせです。落語ファンのみならず高田フェチ並びに明るい日本人にとって待ちに待った落語会です。グダグダ野暮は言いません。下の みごとなチラシを見てもらえば とんでもない事が行われると分って頂けると思います。

個性的で負けず嫌いな三人が顔を揃えるのは2005年の「第一回立川流三人の会」、2008年の「第二回」以来。苦節で沈黙で喪に服し、疲れた15年振り。いくら落語ファンでも15年という歳月は首を長くしすぎです。“タートルネック殺し”です。ン?新宿紀伊国屋ホールでやった第一回の時は なんと師匠談志が なんと客席に現れ またもや なんとなんと三人の噺を最後まで聞いて私にそっと「いい会をありがとう。感謝します。文句ないでしょう」と言ってくれた。にぎやかな事が好きな師匠だった。人が集まることを善しとした。芸人でも作家でも売れなきゃ駄目だと いつも口にした。私が連れていった たけしも爆問太田も売れてるから談志は大好きだった。常に“大衆芸能”ということを意識していた。愛されるのも才能だということを身をもって教えてくれた。その点でも この三人は文句なしだ。談志の処へ入ってきた時から私が大好きな三人だった。

そんな訳で第三回やります。チケットは大変な事になるでしょうが明治座のホームページでチェックしてみて下さい。

本日(16日)まで情報が漏れずにホッとしております。左は本日(16日)発売の「週刊ポスト」、右はこの日に合わせてくれた今日の「日刊スポーツ」の特ダネスクープ。皆様の御協力です。ありがとう。雑務一切を任せた志ららの所に談春から再三再四電話があり「情報解禁の16日の前に万が一この会のことが漏れたら お前殺すからな」と殺人予告までされていたのです。この一週間 緊張で志ららは一睡もしてませんアハハ。殺された方が面白かったのに。

そんな訳で難しい理屈は いりません。「落語」なのです。明るく楽しく心が豊かになれば それでいいのです。今年の11月には実は談志13回忌です。享年75。そうです私もこの6月で75才。談志が亡くなった年ともなります。その割には私はやたら元気だな。こういう三人が居てくれるから まだまだ東京の芸を楽しみ、見届けたいという料簡なのかもしれない。ちなみに徳川家康も75歳だったっていうけど「どうする?」

会は3月29日(水)昼の部13時開演、夜の部18時開演です。小粋な浜町・明治座で待っております。

 

2023年1月16日

高田文夫

 

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筆者
  • 高田 文夫
    高田 文夫
    高田 文夫

    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。