望月智之 イノベーターズ・クロス

2020.06.08

#11 平成最後の商品開発プロジェクト!Amadana Music CDプレーヤー

毎週金曜日の21時20分からお送りしています「望月智之 イノベーターズ・クロス」

パーソナリティは、株式会社いつも 取締役副社長の望月智之とホリプロアナウンス部の高橋茉奈です!

様々な分野で活躍するプロフェッショナルな方々「イノベーター(革新者)」をゲストにお迎えして、実業家でプロのマーケターでもある望月が、「その分野の未来に向けたお話」を伺う番組です!

イノベーターズ・クロス

今週も引き続きイノベーターは家電ブランド「amadana」の代表取締役社長熊本浩志さんです!

1975年 宮崎県生まれ。「名古屋商科大学」を卒業後、「東芝」に入社。家電商品の販促企画、商品企画を担当。26歳で退社。

2002年 株式会社リアル・フリート(現amadana株式会社)を設立。
ユニバーサル・ミュージックとの「AmadanaMusic」や、サントリービールとのビールサーバー開発など、家電の枠を超え、様々な企業とのコラボレーション。新たな事業を、次々と展開。
現在は、「東京ヴェルディ クリエイティブセンター長」そして「東京ヴェルディベースボールチーム ゼネラルマネージャー」としても活躍。

 

D2C(Direct to Consumer)について

高橋:先週は、家電メーカーとしてのデザインのこだわりやコンセプト。そこから始まり、「奥渋谷」の話、珈琲の面白さなど色々とお伺いしました。今週も宜しくお願いいたします。

望月:熊本さんは、ブランドの立ち上げや販売まで含めて色々な事業をされていると思うのですが、D2Cについてどのようにお考えですか?

熊本:D2Cの流れは加速すると思います。実際に、我々も流通業界のお客様の商品企画、開発をする機会が多いですね。もともとはものづくりはメーカーで行うものと思われていたのですが、段々と顧客接点、いわゆるコミュニティと接点がある人たちの元へ消費者の声が集まるようになりました。メーカーはリサーチをかけて調べないといけないのに比べて、実際に顧客接点をもっている人たちは、情報が早いのですよね。その顧客接点をもっている人たちに対して、ブランドの価値を高めるために必要なのがデザインやブランディングだと思うので、そこを僕らは意識しています。顧客接点をもっているのは、小売だけではなくて、今の場合はSNSもそうですが、コミュニティがあるところとも言えます。

望月:コミュニティという観点から見ると、ラジオも、別のビジネスに見えますね。

熊本:そうですね。ラジオはものすごくコミュニティ度合いが強いという印象です。他局ですが、ラジオ番組の企画で、ラジオを作る機会がありました。正直ラジオってradikoや車でも聞けますし、ラジオにスイッチを入れて家の中で聞く需要ってあるのだろうかと疑問に思うこともありました。ラジオ番組内で、デザインやコンセプトを音声でのみ伝える状況でしたが、それでもクラウドファンディングでものすごい金額が集まり、ラジオは完売しました。その時に、ラジオの集客力、コミュニティの力を再認識しました。

望月:面白いですね。

熊本:ビジュアルの情報がどんどん溢れている世の中で、音声に対する意識が高まっているのではないかと思います。大量のビジュアル情報の中で目が疲労し、耳から入ってくる情報の方が感度が高いという考え方もできます。

望月:ラジオもまだまだ新しいイノベーションといえますね。確かにITの世界やアメリカでも音声の価値については再認識されていますし。

クラウドファンディングで4250万円を集めたCDプレイヤーのプロジェクト

高橋:amadana株式会社で開発された、CDプレイヤーがあるのですが、このクラウドファンディングに私も参加させていただきました!クラウドファンディングで4250万円を集めたCDプレイヤーのプロジェクトということで、こちらのお話についてもお聞かせください。

熊本:2年前に平成最後のプロダクトを何か作ろうという話の中で、平成を象徴する商品を考えた結果、候補に上がったものがCDでした。CDが出てきたタイミングで平成が始まり、平成の30年間でCDは発展し衰退していきました。そういった点から、平成最後に作るものはCDだと考えました。ターゲット層は過去の30年のアーカイブを捨てられない我々40代の男たち。その溜まっているCDを聴くにしても、パソコンではドライブがなかったりして、プレイステーションを使って聴いたりするわけです。オーディオ自体があまりないので、手軽に再生できるものを作ろうということになりました。絶対に売れないと役員に反対されましたが、その意見に対してクラウドファンディング4250万円集めて、今も売れています!

高橋:工夫もたくさん詰まっていますよね。bluetoothがついていたり、木目調のデザインであったり!

望月:半透明でCDが目の前でクルクル回るのが見えるのも良いですね!

熊本:CDがクルクル回るところに情緒を感じるのますよね。やはり全てに利便性を追求してしまうとどんどん形がないものになっていくのですが、わざわざ手間をかけるという価値をどうやって商品に演出するかが大切です。 

望月:まさに男性のために作られたという感じですね。

熊本:クラウドファンディングの90パーセントは4,50代の男性でしたね!

高橋:熊本社長、2週に渡ってありがとうございました。

 

次回の放送は6月16日(火)21:00からです!

来週6月12日(金)の放送はおやすみです。

次回の放送は6月16日(火)21:00からです。お楽しみに!

番組へのメッセージやご質問をお待ちしています!

イノベーターの皆さまからの番組へのメッセージやご質問をお待ちしています。

メールアドレス:  mochi@1242.com 

 

この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができます。

<6月12日(金)までの期間限定!radikoタイムフリーで聴く>

番組名:「望月智之 イノベーターズ・クロス」

放送日時:2020年6月5日(金)21時20分~21時40分

パーソナリティ:望月智之、高橋茉奈

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    パーソナリティ
    • 望月智之
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      望月智之

      株式会社いつも 取締役副社長
      東証1部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつも を共同創業。
      同社は中小・大手メーカーに向けてのECの総合支援企業として、数多くの企業に戦略とマーケティング支援を提供している。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。
      デジタル消費の専門家として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、ブランド企業に対するデジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。
      2019年に『2025年、人は「買い物」をしなくなる』、2021年に『買い物ゼロ秒時代の未来地図』を上梓。

    アシスタント
    • 高橋茉奈
      高橋茉奈
      高橋茉奈

      高橋茉奈

      生年月日:1992年12月4日
      出身校:法政大学経営学部市場経営学科卒業
      所属:ホリプロ アナウンス室(アナウンサーズ・ルーム)
      趣味:フェレット育成、坂道アイドル研究、温泉巡り、ギター
      資格:温泉観光士