株式会社ヘラルボニーの松田文登さん登場。
主に知的障害のあるアーティストのアート作品を
ビジネスにつなげる事業を展開しているヘラルボニー。
その設立の経緯や事業内容について、
さらに、昨年の「ヘラルボニー・ヨーロッパ」の設立や
国際アートアワード「ヘラルボニー・アート・プライズ」開催など、
広がりをみせるヘラルボニーの取り組みについて伺っていました。
※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。
株式会社へラルボニー HP コチラ
公式X コチラ
【関東初の常設店舗が開店!】
ヘラルボニー初の都内常設店舗
「HERALBONY LABORATORY GINZA」
3月15日(土)オープン決定! 詳しくはコチラ
↓ 4歳年上の兄が小学校の時に書いたノート
ヘラルボニーの事業について
株式会社ヘラルボニーは、主に知的障害のあるアーティスト
を発掘して、ライセンス契約を結んで、
その絵画やデザインを活用して商品を作るなど、
アートに関連する事業を展開している会社。
“障害”と言った時に「欠落」と連想するのではなく、
「違い」や「個性」や「特性」などに変換されていく、
そんな仕組みを作っていきたいということを強く持ち、
作品に関して「B to C」と「B to B」の2つの事業をおこなっている。
「B to C」の部分はブランドの事業。
いろいろな商品にヘラルボニーのブランドとして活用。
あとは、原画をいろいろな方々に届けていく
「B to B」の部分では、いろいろな企業と一緒に、
障害というそのものが持つネガティブなイメージや価値観を
変え、そうすることで障害のある方たちが
会社の中でも個性を発揮しやすくなるような土壌を
作っていくことを目的としていきながら、
いろんな形でライセンスを通じて社会に放っていく。
株式会社ヘラルボニー設立の想い
自閉症の兄が「かわいそう」って言われることが
幼い頃から引っかかっていた
私の中では、「かわいそう」という概念はないが、
社会側から見ると、知的障害や自閉症になった途端に、
「かわいそう」になってしまう、
できないということ、能力主義的なものにフォーカスが当たりすぎ。
そのかわいそうになることを変えていきたいなって思った時に、
岩手県の花巻で、「るんびにい美術館」という
福祉施設がやってる場所で作品を見たときに、とても感動した。
展示のあり方であったり、伝え方であったり、
いろんな形でタッチポイントが増えていくことによって、
リスペクトが生まれてくるような、自分には到底描き出せないなという、
心の内側から善の心が出てくるような、
そういう価値観を作りたいと思った。
目的としては、兄の幸せを作っていくことだと思ってるので、
兄が豊かに生きていく人生を作り続けていくということそのものが、
結果として、アーティストだけでなく、
周りにいる障害のある作家さんだけでない方々、
親御さんだったり、いろんな方々のエンパワーメントになっていったら嬉しい。
ヘラルボニー・ヨーロッパ設立
昨年7月ヘラルボニー・ヨーロッパを設立。
フランスで視察している時、クリスチャン・バースト氏と出会ったことが
1つのきっかけ。
クリスチャン・バースト氏は、素晴らしいギャラリスト。
その方が、日本でこのビジネスがここまで成立するということに、
とても驚いてくれた。
彼は、「IPという形で、アートのデータというものを通じて、
原画ではない形で、広がっていける可能性があるのだったら、
君たちはその挑戦できるチケットもらえてる可能性があるから、
そこに思いっきりチャレンジした方がいいのではないか。」
というようなこと言ってくれた。
確かに、なんで自分は日本にこだわってやっているのかと思った時に、
世界の作家さんも含めて、いろんな方と出会って、
もっと自分としての豊かさも増やしていきたいし、
他の世界の障害のある方たちの豊かさも増やしていきたいと思った。
こちらでは今は「BtoB」の部分のアートのライセンス、データを通じて、
いろんな企業との連携をしていこうということをやっている。
海外の福祉施設などとも契約をしながら、いろいろな世界の作家さんと
連携ができ始めてるところ。
作家さんがいろいろな形で社会に出ていくきっかけを作りたいと思っている。
ヘラルボニー・アート・プライズ
国際アートアワード「ヘラルボニー・アート・プライズ」を
昨年8月に開催。今年も開催される。
これは、世界の作家さんと一緒にエンパワーメントを
強く作っていきたいということを思い、
世界の作家のコンペディションをヘラルボニーが主催して
チャレンジをしていこう ということをもって開催している。
昨年は、28の国と地域、924名の作家、
約2000点以上のアートが集まり、東京で展示が行われた。
今後は岩手やパリなど、いろいろなところに巡回できたらいいなあ
とも思っている。
また、アート・プライズを通じて、ヘラルボニーと一緒になって
世界に向けて発信していく仲間ができていくということも含めて
チャレンジしていきたいと思っている。
コンペは福祉の価値観とは少し離れたところにあると思われるが
そこはマラソン大会みたいになっていけばいいなと思っている。
順位付けっていうことが目的ではなく、
これを通じて世界中の作家さんと繋がれたりだとか、
親御さん同士も含めてお互いの悩みを共有できたりだとか、
いろんな人たちが繋がって、より前に進んでいけるような
参加するといろんな出会いがあるんだっていう状態。
そこを目的にしていきたい。
様々な形でヘラルボニーが、いろいろな方々との架け橋に
なっていけたらと思っている。
これからの事業展開
今年3月、銀座にヘラルボニーの店舗ができる。
今は常設の店舗はなく、いろいろな形でポップアップ的に出ていたが
3月に銀座に店舗ができ、あと岩手県盛岡に
カフェとギャラリーと物販を併設した旗艦店を
「カワトク」という岩手の百貨店の1階にだす。
これは今年の大きな挑戦だと思っている。
自分の兄とか外に出た時に、例えばバスや電車に乗ったり
百貨店に行ったりしたときに、
「この人なんだ」とかと思われ、見られてしまう。
それにより、精神的に辛くなる瞬間が多いので、
なかなか外に出ないということも多いが
ヘラルボニーの場所だとそれが除去され、
いろいろな人たちがそこにいていいんだっていう、
そういう帰属意識ができるような場所にしたいと思っている。
あくまで店舗というよりは、いろんな人たちがそこに集って、
コミュニティが生まれてくるような場所になればと思っている。
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