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2023.02.03

パンダライターの二木繁美さんに聞く愛すべきパンダの魅力

パンダライターでイラストレーターの二木繁美(にき・しげみ)さんが登場。

国内にいるパンダの全頭を撮影してまわる筋金入りのパンダ愛好家である

二木さんに、パンダ好きになったきっかけや

パンダの推し活(=パン活)について、さらに、日本に現在いるパンダや、

パンダの意外な生態についても伺いました。

 

Twitter コチラ

 

著書『このパンダ、だぁ~れだ?』(講談社ビーシー)

講談社のWEB版「現代ビジネス」で、『水曜日のお嬢様』連載中

https://gendai.media/list/author/nikishigemi

 

二木さんに持参いただいたパンダグッズ!(↓ 写真)

 

パン活、パンダが好きになった理由

パンダに関する連載、パンダのイラストやグッズの作成もしている。

パンダの推し活 を「パン活」と呼んでいる。

昨年12月に講談社ビーシーから『このパンダ、だぁ~れだ?』を出版。

日本に13頭いるパンダの写真を見て、

どのパンダか当ててもらうクイズ形式の本。

顔だけでなく、足の裏やおしり、後姿など、

マニアックな写真を中心にのせている。

パンダはアイパッチの形や顔形など1頭1頭違う。

現在、日本にパンダは上野動物園に5頭、

和歌山のアドベンチャーワールドに7頭、神戸市立王子動物園に1頭いる。

パンダの繁殖は難しい。

メスの発情期が限定されていて、発情のピークは年に2日間ぐらいしかない。

2月から5月の間のその2日間を飼育員の方は尿中のホルモンを検査したり、

マーキングなどの行動をみて見極めている。

檻越しのお見合いなどで、自然繁殖にもっていくというのが世界的な流れ。

自分はカンカン、ランランが来た少しあとの生まれだが、

田舎だったので、ブームが少し遅れてきていて、

グッズがまだたくさんあった。

幼い頃、大きなパンダのぬいぐるみが好きだったようで、

写真に残っている。

就職してから、グッズを集めだしたり、パンダが気になりだした。

 

パンダの名付け親に

和歌山のアドベンチャーワールドのパンダ

「明浜(めいひん)」、「優浜(ゆうひん)」の名付け親。

名前の公募に応募して採用された。

アドベンチャーワールドは白浜にあり、

最初にここで生まれたパンダに「良浜(らうひん)」と名前がつけられて以来、

名前に「浜」がついている。

アドベンチャーワールドに来た「永明(えいめい)」の子孫はたくさんいる。

中国に渡った子もたくさんいて、孫もいる。

中国では“浜家”という一大勢力になっている。

ジャイアントパンダは数が少ない。

1980年代に竹の一斉開花があった。竹は花が咲いた後、枯れてしまう。

一斉開花により、パンダの食べるものがなくなり、飢え死にしてしまい、

さらにその頃は、毛皮をとるための密猟もおこなわれていたこともあり

野生のジャイアントパンダが1100頭ほどまで減ってしまった。

保全活動がおこなわれ、2015年発表では野生のパンダは1864頭になった。

絶滅危惧種からワンランク引き下げられ、危急種になった。

パンダの主食は竹 副食としてリンゴやニンジン、

竹の粉などいろいろ混ぜた「パンダ団子」というものを食べている。

そのほか動物用のペレットも栄養補給のために与えられている。

 

 

パンダの出産

本物のジャイアントパンダは2003年か2004年に

神戸の王子動物園にいた2頭を見たのが最初。

2021年に上野動物園で双子のパンダが誕生。

「暁暁(シャオシャオ)」と「蕾蕾(レイレイ)」。

パンダは40%ぐらいの確率で双子が生まれる。

しかし、野生では環境が過酷なので、片方しか育てられず、

より強い方を母親は育てる。

生後1週間は「魔の1週間」と言われるほど、命をなくしてしまうことが多い。

ツルツルで自分で体温の保持ができず、しっかり母親が温めないといけない。

育児放棄などで、初乳が飲めず母親から免疫がもらえないことも。

上野動物園の「香香(シャンシャン)」は中国に返還される。

日本で生まれた子供も所有は中国になっている。

両親のリリやシンシンは繁殖のために中国から借りているという形なので、

子供が生まれたら子供は中国に返され、中国でペアリングをして数を増やしていく。

パンダはオスとメスの見分けが難しい。

アドベンチャーワールドの「楓浜(フウヒン)」は最初はオスと発表されたが、

実はメスだった。

 

 

パンダの意外な一面とWEBでの連載

パンダは意外と動きが俊敏。

おいしいものをみつけたときに走ったり、

竹が気に入らない時に抗議をしているのかでんぐり返しをしたりする。

木登りも上手。あっという間に登って行く。しかし、降りるのが下手。

中国では「登り2分降りるの2時間」といわれているほど下手。

途中で落ちてしまったり、降りられなくなり、

飼育員の方に救出されるということもある。

講談社のWEB媒体「現代ビジネス」で、

『水曜日のお嬢様』という連載をしている

これは休園日の水曜日にいち推しのお嬢様パンダ、

神戸市立王子動物園の「旦旦(タンタン)」のようすを伝える連載。

今は隔週になってしまっているが、お嬢様のもとに取材に行き、

飼育員の方に今週のお嬢様のようすをきいたりし、お伝えしている。

パンダは腰をなげだしたような姿で座って食べるが、

タンタンはその座り方ができず、ちょこんと座って上品に食べる姿から

「神戸のお嬢様」と呼ばれている。

コロナ禍で現地に来れない人が多く、様子を知りたいというニーズがあった。

また、「タンタン」は返還される予定だったので、それまでの間、

読者のみなさんに様子を伝えたいという思いもあり連載が始まった。

返還が延期されているので今も連載を続けている。

 

これからのパン活・夢

中国の人は、日本人のパンダ愛には驚くという。

パンダの好かれる理由は「かわいい」「癒し」など。

特にSNSなどでかわいい動画をみて、はまったという人もいる。

「香香(シャンシャン)」が生まれてからパンダにはまったという人が多い。

「香香」は久しぶりに日本で生まれたパンダでスターパンダ、

カリスマと言われている。

パンダの主食は竹。

竹は堅く、繊維も多いので他の動物が食べない、

生存競争をする中で食べ物を奪い合うことがなく進化してきた。

竹は食べても栄養を20%ほどしか摂取できていない。

なので、パンダは“食べて寝て”を繰り返している。

パンダの意外な面は、パンダのでんぐりがえし。

また、ふんは臭くなく、竹の香りがする。嗅げるところもある。

パンダの意外な魅力をパンダに興味がない人にも伝えたい。

それでパンダに少しでも興味を知ってもらいたい。

パンダは国の状況がよいときにやってくる。

平和の象徴、友好の使者。

パンダが幸せに過ごせているということは人間界も平和だということ。

 

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