あさナビ

2019.06.21

サイボウズ青野慶久さんが考える働き方。

6月17日(月)からは、サイボウズ株式会社

代表取締役社長の、青野慶久さん登場。

サイボウズとはどんな会社なのか?

高い離職率をいかに解消したのか?

働き方の改革について伺いました。

 

サイボウズについて詳しくは コチラ

 

 

6月17日(月)  サイボウズ株式会社とは

サイボウズは主にソフトウェアを作る会社で、

今はPCやスマホなど、オンラインでのスケジュール管理が出来る、

グループウェアと呼ばれるソフトウェアと運営している。

 

今でこそ全国に10数の拠点があるが、

起業当初は愛媛県の松山で、2DKのマンションからの

スタートだった。その後なんと9年という異例の速さで
東証1部に上場したが、その後は少し経営的には伸び悩む時期が続いた。

 

さらに起業当初は、毎年15〜20%程度の離職率で

ITベンチャー起業ならばよくある事と、割り切っていたが、

2005年の離職率が28%に上り、

このままでは・・・という思いから、社員一人一人の声に耳を傾けるようにし、

全員が気持ちよく働ける職場作りを心掛けるようになった。

 

 

6月18日(火)  離職率5%へ

「100人いれば100通りの働き方」という経営モットーを掲げていて、

全ての社員の都合を叶えるのは大変だが、

結果的にそれが会社にもプラスになると考えている。

 

例えば、在宅勤務を希望する人のために、

機材や情報共有への対応を試行錯誤する事で、

会社全体の向上を目指している、

 

また、社員から勤務時間を大幅に減らして欲しい、

少し条件を緩和してほしいなどの要望は、

給料を下げるという形で対応する場合もある。

 

今の、日本の給与体系は、硬直的なため難しい部分はあるが、

自身も取締役という身でありながら、

育児休暇など、わがままを通した事も多く

結果的に、離職率を大幅に下げる成果に繋げた。

 

 

6月19日(水)  会社という名のモンスター

「会社のために・・・」という言葉があるが、

本来会社とは実態のないもので、実際は、お客さんのため、

自分のため、家族のため、同僚のために働いているのであり、

社員が気持ちよく働ける会社が

結果的にいい会社になるのであり、

いい会社を作る事が目的ではない。

 

だからこそ、状況に我慢して不満を言ったり、

大変な作業や、やりたくない仕事は、

ロボットやAIに任せるという事も、手段の一つだと考えている。

反面、今の若い子は好きなことや、やりたい事がない場合が多い。

それは今の小中学校で、やりたいことを探したり、

自主性を伸ばす授業は少ないというのが現状で、

大人になってからも高い意識を持つためには、

子供の頃から常に、自問自答する訓練をする必要がある。

 

 

6月20日(木)  選択的夫婦別姓

妻と共働きだった事もあり、妻だけに育児を押し付けられないと感じ、

子供が生まれる度に必ず育児休暇を取ってきた。

子育ては仕事よりもはるかに大変で、改めて主婦の大変さを感じた。

 

また、選択的夫婦別姓にも取り組んでいて、

今は青野と名乗っているが、青野という名前は旧姓で、

戸籍上は妻の姓になっている、

しかし、名字を変えることはとても大変で、カードやパスポート、

その他の手続きなどにも様々な弊害があり、

夫婦で同じ姓を名乗らなければいけない、今の制度に異議を唱えている。

最近では、後押ししてくれる人が増え、

数年以内に実現すべく精力的に取り組んでいる。

 

 

6月21日(金) 真の働き方改革とは

現在、スキルや実績に関係なく29歳以下であれば

採用のチャンスがあるという「U-29採用」という制度を導入している。

今の日本は大企業の大半が、新卒採用のみで、
次のステップを踏みたい若い人を

応援したいという思いからスタートした。

 

人材育成についても、その人に会った育て方があると考えているため、

一人一人の意見を聞くことを心がけている。

経営や人材育成についての講演の依頼もとても

多くなってきているため、講演自体をビジネスに

出来ないかと計画を進めている。

真の働き方改革とは、働きやすい場所を作る事で、

今後も社員一人一人がいろんな意味で、

幸せになれるかを考える事が、経営者のすべき事だと考えている。

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