スペインでサッカー指導者をしている佐伯夕利子さんに、
サッカーがもっと好きになるお話しや
人口の少ない女性サッカー指導者の苦労や、その手腕
海外で指導者の道を志したきかっけなど伺いました。
8月27日(月) 拠点はサッカー大国スペイン
世界でサッカーの盛んな国、スペインで
26年間サッカー指導者をやっている。
今でも日本とスペインのサッカーの交流などに励んでいて、
休暇ではありながらもサッカーに携わっていることが多い。
現在はスペイン一部リーグのビジャレアルの
育成部に所属していて、過去には女性チームの
最高責任者を担当していたこともある。
8月28日(火) サッカー指導者を志したきっかけ
父親の仕事の関係で、転勤が多く、
その過程で偶然イランに生まれた。
その後も、日本、台湾と転勤は続き、
18歳の時、高校卒業のタイミングで
スペインに転勤、語学の勉強も兼ねて
幼少期から好きだったサッカークラブに入団。
サッカーに携わる事を、仕事にしたいという思いから、
選手としてサッカーをしながらも、指導者の養成学校に通い、
25歳から本格的に指導者としての道を歩み始めた。
8月29日(水) 女性サッカー指導者の軌跡
スペインではサッカーの指導や監督になるためには
ライセンスが必要で、一番上級のライセンスを
取るためには、最短でも5年は要する。
指導者養成学校では科学的にサッカーを
学び、筆記試験や実技試験をクリアし
実際にチームを率いて公式戦で経験を
積む必要があり、途中で指導者の道を
断念してしまう人も少なくはない。
ライセンスを取得して最初は、小学生の男子チームの
指導者を担当、その後、徐々に昇格していき
スペイン一部リーグの指導者に上り詰めた。
8月30日(木) 指導者の在り方
セルヒオ・ナバーロという指導者が上司に着任し
自身のサッカー指導者人生が大きく変わった。
それまでは、指導者の言う事を選手が、
そのまま遂行することが勝利へつながる、
と考えられていたが、選手自身が自分で考え、
判断する力を高めていくことが強化の道だと言う意見を
セルヒオ・ナバーロ氏が提唱し、
サッカーの性質上、どうしても選手の判断のみで
行動する場面が多いため、
プレーごとに指導者が答えを提示するのではなく、
選手一人一人に見つけ出させるという方針に変わった。
そのため、以前よりもさらに指導者の手腕が問われる事となった。
8月31日(金) 今後の目標
今回のワールドカップで日本の選手達は
今までにない手応えを感じていると確信している。
日本で指導者として活動したい気持ちは
本場ヨーロッパに身を置きながらもある。
特に、サッカーは模倣のスポーツであり、
世界的トップクラブの「バルセロナ」の戦術を、
どこのクラブも取り入れている現象もあるが、
そのトレンドは移りやすく指導方法も
常に成長を求められる。
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