09月12日岸和田編

街歩き「岸和田編」
岸和田城、別名・千亀利城。
「ちきり」とは、機のたて糸をまく器具。
本丸と二の丸を合わせた形が「ちきり」に似ていることから
こう呼ばれるようになったと言われています。
14世紀前半に最初の城が築かれたといわれ、その後 場所を少し移し、
16世紀後半になると、城郭を整備、天守閣が作られました。
1640年、寛永17年には岡部宣勝が入城。
紀州藩の動向を監視するためとも、
大阪防衛の役割を担っていたとも考えられています。

「へえ、昔の絵図によると、江戸時代には五層の天守閣で、
  高さは、石垣の上から18間……およそ32.4メートル。
    ふ〜ん、そう記されているものもあるんだ…」
天守閣は1827年、文政10年、落雷で焼失。
現在建っているのは1954年、昭和29年に建造された
三階三層の模擬天守です。
在りし日の姿をとどめているのは、堀と石垣だけ。
昔と変わらず、岸和田の土台をしっかりと支えています。

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岸和田城、別名・千亀利城。
「ちきり」とは、機のたて糸をまく器具。
本丸と二の丸を合わせた形が「ちきり」に似ていることから
こう呼ばれるようになったと言われています。
14世紀前半に最初の城が築かれたといわれ、その後 場所を少し移し、
16世紀後半になると、城郭を整備、天守閣が作られました。
1640年、寛永17年には岡部宣勝が入城。
紀州藩の動向を監視するためとも、
大阪防衛の役割を担っていたとも考えられています。

「へえ、昔の絵図によると、江戸時代には五層の天守閣で、
  高さは、石垣の上から18間……およそ32.4メートル。
    ふ〜ん、そう記されているものもあるんだ…」
天守閣は1827年、文政10年、落雷で焼失。
現在建っているのは1954年、昭和29年に建造された
三階三層の模擬天守です。
「今、私がいる天守閣の展望台は
   昔より10メートル以上低いのね。
     『石垣上部から鯱を含めた高さがおよそ22メートル』か…」
在りし日の姿をとどめているのは、堀と石垣だけ。
昔と変わらず、岸和田の土台をしっかりと支えています。

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およそ300年の歴史と伝統を誇る「岸和田だんじり祭」。
1703年、元禄16年、時の岸和田藩主・岡部長泰が、
京都伏見稲荷を岸和田城内の三の丸に祀り、
五穀豊穣を祈願して行った稲荷祭が、その始まりと伝えられます。
「だんじり」とは、祭りで使う山車のこと。
漆塗りや金箔などを施さず、欅の木目を活かした彫刻は
芸術品とも言える見事な仕上がり。
旗や吹き流し、金縄、水引幕などで、華やかに飾り付けられます

各町のだんじりが一斉に出発する「曳き出し」に始まり、
岸和田駅前のパレード…そして、定められたルートを駆け巡り、
曲がり角ごとに行う「やりまわし」が、だんじり最大の見所。
太鼓や鳴りものに合わせてだんじりが走り出すと、
沿道の観客からは拍手喝采、クラッカーまで鳴らして大盛り上がりです。

だんじりの大屋根や小屋根の上に乗って、
華麗に舞う大工方の指揮で、
だんじりが勢いよく走りながら直角に向きを変えます。
「うわぁ! こんな角曲がれるのっ!?!
   手に汗握る、すっごい迫力!!!!」

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だんじりの季節のごちそうと言えば、ワタリガニ。
祭りの席には、茹で上げられたワタリガニがつきものです。
ワタリガニが祭りの食卓に並ぶようになったのは、
『タマゴを抱いた一番おいしい時期に、近場で収穫があったから…』
という単純な説や、
『だんじりの彫物師に淡路島の方がいて、
   岸和田だんじり祭りを見に行く時、
     淡路産のワタリガニをお土産として持参した…』
という説など、様々な理由が考えられています。

夏から秋にかけて旬なのは、オスのワタリガニ。
身の詰まりがよく、とても濃厚な味です。
「ボイルしたワタリガニを…わしづかみで豪快に…
   いっただきます!
     うん、カニのうまみが口いっぱいに広がるわ。
      ちょっとお行儀悪いけど、
      カニはね、やっぱりこうやってほおばらないと・・・」

名物に舌鼓を打ちながら、岸和田の夜は更けてゆきます。

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<曲紹介>

    岸和田の街歩きと併せてお届けした曲は、
    M1‥マンハッタンズ、「シャイング・スター」
    M2‥クール&ザ・ギャング、「ジョアンナ」
    M3‥アトランティック・スター、「シークレット・ラヴァーズ」
    M4‥チャカ・カーン、「スルー・ザ・ファイアー」
    M5‥パティ・オースティン duet with ジェイムス・イングラム、「あまねく愛で」
    そして、
    M6‥阿川泰子、「セプテンバー・ソング」でした。

<声の歳時記>

◇まずは、北海道。
「秋の味覚を楽しみませんか?」
三連休の中日、9/19(日)、富良野駅前特設会場で
「第24回ふらのワイン・ぶどう祭り2010」が行われます。
富良野の名物は、ワインをはじめ、ジュース、チーズ、和牛、カレーなどたくさん!
こういった特産物を味わいながら、市民と観光客の交流を目的にしたお祭りです。
また、食べ物関係のお土産品も豊富なので、富良野の味を存分に楽しみましょう。

◇続いては、秋田県。
「“いものこ”と“花火”は、いかがですか?」
“いものこ”とは、里芋のこと。こちらも9/19(日)、横手の鶴ヶ池公園ふれあい広場で、
「第24回いものこまつりin鶴ヶ池」が行われます。
全国いものこピラミッド競技大会や、いものこ汁の即売、ステージショーなど、
イベントが盛りだくさん!また夜には「第22回花火大会」が開催され、湖面を彩ります。

◇次は、東京都。
「都内で、“ねぶた祭り”を楽しめます!」
9/18(土)、東京都品川の中延商店街で「第11回・中延ねぶた祭り」が行われます。
本場、青森県黒石市から運ばれてくる巨大なネブタや、
地域の児童センターの子どもたちが作るネブタなど大小の鮮やかなネブタが
商店街を練り歩きます。 雨天決行です。

◇そして、愛知県。
「街のシンボルで、お月見ですよ」
今年の“中秋の名月”は9/22。
少し前の18(土)、小牧市の小牧山史跡公園をメイン会場に
「小牧山お月見まつり」が行われます。
薪能や、歴史館の無料開放、餅つき会、月見茶会などが予定されています。
尚、雨天の場合は、一部のイベントのみ翌日19(日)に開催します。


◇つづいては、大阪府。
「今年も熱く、激しく!」
街歩きでもご紹介しましたが、9/18、19の土日、岸和田市内で
「岸和田だんじり祭り」が行われます。
別名「けんか祭り」の名に相応しく、だんじりの全速力の直角方向転換や、
やりまわし、ぶつかり合いなど、迫力満点!
また夜には、提灯を掲げて、ゆっくりと練り歩く“灯入れ曳行”があり、
幻想的な一面を披露します。
祭りを見物する方、事前に“見物の心得”をチェックしましょうね!

◇おしまいは、長崎県。
「こちらは、異国情緒漂うお祭りです」
続いても9/18、19の土日、長崎市内のグラバー園をはじめ、旧外国人居留地一帯で
「2010長崎居留地まつり」が行われます。
日本の夜明けに大きく貢献した長崎の歴史的役割と、郷土への誇りを高めるお祭り。
各国の衣装を身にまとったパレードに始まり、
急な石畳の坂を一気に駆け上がる“オランダ坂かけあがり大会”、居留地大バザールなど、
多彩なイベントです。 “西洋のかほり”を満喫しませんか?