06月24日神奈川県 藤沢市

街歩き「藤沢市(江ノ島)編」

木造・三角屋根が印象的な、江ノ電「江ノ島駅」。
洲鼻通りは、そこから海へと続く1本道。
この通りの西側を流れる境川の砂州の鼻先という意味で
「すばな」と名付けられました。
石のブロックが敷き詰められた通りを歩けば、
観光地らしい風情のあるノスタルジックな商店街が続きます。
まだ海水浴には、一足早いこの季節。
それでも通りには、
カップルや家族連れ、それにサーファーと思われる若者で溢れています。

「さすがは海のそば!海水浴のグッズを売るお店が、何軒もあるのね。
  あっ、それに…しらす料理が自慢の地魚料理のお店、
   おまんじゅうや貝細工など、お土産を売るお店もいっぱいあるんだ」

老舗の和菓子店、「玉屋」を発見。
白餡に青海苔を混ぜた「のり羊羹」など、羊羹が有名なお店です。
明治元年創業、重厚な外観の紀伊国屋旅館も。
まだ江ノ島に渡る橋がなかった時代には、
この宿で島に渡る身支度を整えたと聞きました。

通りを抜ければ、潮の香りとともに急に視界が開け、
目の前に江ノ島の海が広がります。

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江戸時代から庶民に愛された観光地、江ノ島。
片瀬海岸から江ノ島弁天橋を渡った先に、青銅の鳥居。
その先には、江島神社の参道が続きます。
干物や海苔、相模湾の海の幸を売るお店はもちろん、
老舗旅館や、テレビでおなじみの「たこせんべい」を売るお店も‥
そぞろ歩きが楽しめます。

朱色の鳥居からは、江島神社・辺津宮へと続く長い階段。
さらに「エスカー」という長いエスカレーターも出ています。
エスカレーターにしたのは山肌への露出を控え、景観に配慮した結果なんだとか。

4分ほどで、江島神社・辺津宮へ。
権現作りの社殿は、荘厳な佇まいです。
隣には、法隆寺夢殿をモデルにした奉安殿。
妙音弁財天と八臂弁財天が祀られています。
江戸時代には、この江島弁財天への信仰が集まり、
江ノ島詣の人々で大変な賑わいを見せました。
笑みをたたえた弁財天。
何百年にもわたって、多くの人を魅了し続けるのも、納得です。

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江島神社・中津宮から、さらに頂上を目指せば、
見えてくるのが、「江の島サムエル・コッキング苑」。
1882年、明治15年に、英国人貿易商サムエル・コッキングが大庭園を造営。
現在は、レンガでできた温室跡が整備され、
100年の歴史を感じることができます。

苑内には、江の島のランドマーク、「展望灯台」も。

「わ〜、エレベーターの扉が開いたら、もう360度の大パノラマの世界!
  ほら、富士山でしょ、伊豆半島に箱根、それに丹沢の山々、大島、三浦半島…、
   あっ、横浜ランドマークタワーも見える」

まるで空中から海を見下ろす気分です。

島の一番奥には、「江の島岩屋」も。
海水の浸食によってできた洞窟は、
弘法大師や日蓮聖人が修行し、源頼朝が戦勝祈願した、
まさに歴史と伝説の地。
洞窟の奥には、龍も鎮座しています。
チケット売場の先でロウソクをもらったら、さあ、探検の始まりです

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相模湾に面した人気のアミューズメントスポット、新江ノ島水族館。
館内に入ると、まず目を引くのが、巨大な水槽。
マイワシやエイ、サメ、カサゴなど相模湾に暮らす魚、およそ8000匹が
泳ぎ回っています。
常時およそ15種のクラゲがいる「クラゲファンタジーホール」。
クラゲの体内をイメージした半ドーム式の空間に、
大小9つの水槽と小窓型の6つの水槽があります。
照明を落としたホール内にクラゲが浮かび上がり、なんとも幻想的な雰囲気。
心癒される空間です。

そして一番人気は「イルカショースタジアム」で実施されるイルカショー。
カラフルな衣装をまとった人とイルカとのコラボレーション。

「すごい!イルカショーっていうよりも、
  なんかミュージカルを見ているような、新感覚のエンターテイメントなのね」

スタジアムの背景は、湘南の海。
どこまでも青い世界が広がります。

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街歩きパートの曲紹介

江ノ島の街歩きと併せてお届けした曲は・・・

M1‥エア・サプライ、「ロスト・イン・ラヴ」
M2‥ベット・ミドラー、「愛は翼にのって」
M3‥クリストファー・クロス、「オール・ライト」
M4‥シンディ・ローパー、「グーニーズはグッド・イナフ」
M5‥TOTO、「ロザーナ」
そして
M6‥ジャーニー、「オープン・アームズ」でした

『歌の歳時記』

今、歩きたい道がある。
今、触れたい風景がある。
そして今、聴きたい歌がある・・・

東京の季節の風景を、季節の音楽と共にお届けします、「歌の歳時記」。

夏の代表的な花の1つ「朝顔」
東京で、朝顔が有名なのは、台東区の入谷。

江戸時代末期に上野・御徒町に住んだ下級武士が育てた伝統を
明治以降、下谷の植木屋さんが受け継いだといわれています。

田んぼの土が適していたこともあり、
“大輪咲き”という丸い朝顔をはじめ、
交配により、色々なタイプの朝顔を咲かせるようになりました。

朝顔は南方の花なので、長い日照時間と、夜露に当てることが重要です。
水は1日2回、日中葉が垂れ下がった時に。
汲み置きの水や、米のとぎ汁なら、より最適です。
長く楽しむために、愛情を持って育てましょう。

  M1‥谷村有美、「友達」
  M2‥荒木とよひさ、「手紙」