8月15日に公開される映画「雪風」は太平洋戦争の様々な海戦に参加し、沈没した日本軍の艦船から海投げ出された兵士たちを救出し、日本に送り返し続けた旧海軍の駆逐艦の物語。
この船は撃沈されることなく戦火を乗り越え戦後は復員船として活躍をしました。
この艦船に乗船していた若き兵士が25年後の大阪万博に足を運ぶところから物語は始まります。
そうなのです。前回の大阪万博は戦後四半世紀しかたっていない日本で開催され、そこには戦争を経験した多くの方も訪れていたのです。
戦争中に疎開先の飯田で勤労動員に駆り出された父と、「火垂るの墓」の舞台になった神戸の空襲を逃げ惑った母も、私と妹を連れて1970年の万博に行きました
当時父は40才、母は37才。今思えば二人にとって戦争体験は、そんなに昔の話ではなかっただろうと今さらながら。
家族で訪れた当時の日本館は日本の歴史や工業技術、そして未来はこのような国になるという展示であったと記憶しています。そして月の石が注目され大行列のアメリカ館は並ばなかったものの日本館では「月の砂」を見たこともうっすらと覚えています。
あれから55年。映画「雪風」の冒頭の万博シーンを見たことで、そこまでそこまで前向きではなかった関西万博行き、そして必ず日本館に行こうと決めたのでした。
今回の日本館は、ドミノ倒しのように立てた木の板をぐるりと円に並べた外観で、会期終了後に木材は再利用されるとのこと。

そして展示のテーマは「循環」でした。
館内は微生物や水、藻類、そして伊勢神宮の式年遷宮まで様々な物語で構成されています。
例えば「万博会場で出た生ごみを、微生物のチカラで水やバイオガスへと分解させ、らにバイオガスを使って電気を生み出し、プラントを動かすエネルギーとして生かしていく」という展示もありました。
また藻類にはこのような形で実に多種多彩な種類がありそれぞれに役割があることをキティーちゃんで表したりも。

命や宇宙の起源を知るきっかけになるであろう「はやぶさ」と「はやぶさ2」のカプセルが地球に持ち帰った微粒子や砂、さらに南極観測隊が発見した火星からの隕石も。

高度成長期に開催された当時の展示は、戦後の混乱を経験したにもかかわらず日本はここまでの国になったのだと感慨深く思った人も多かったことでしょう。
またこれから続く日本の未来はこの先も永久に発展していくものだとも。
そして今回は、今この地球で住まわせてもらっている我々がいかにこの地に負荷をかけずに暮らしていくかを考えさせられるテーマとなっていました。

日本館の中心では「ゴミから水へ」館内で循環させることで生まれた水が、静かに迎え入れてくれました。この美しい水面がいつまでも存在することを願うように・・・

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