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2023.07.06

6月29日(木)配信 株式会社ミッション6 代表取締役 尾家満

株式会社ミッション6 代表取締役 尾家満

1970年生まれ。
1991年、福岡大学・経済学部を中退、
その後、会社員として主に営業、
経営企画部門で職務に励む。
2020年1月に現在の株式会社ミッション6を設立。


竹内:仕事はどういうことをされてるのか、教えていただけますか。

尾家:ちょっとまとまりがないんですが、一つが太陽光発電事業、一つがブルーベリー農園で、古民家の民宿、あとワークショップの企画開催をしております。

竹内:えー、それぞれ全く違うことのような感じがするんですけれども。元々会社員としてお仕事をされていて、何からスタートされたんですか?

尾家:まず太陽光発電事業から開始して、その後ブルーベリー農園を始めて、それで収益の基盤を作ってるんです。それで会社設立をして、やりたかった古民家の1戸貸切の民泊と自分店のワークショップの開催をいよいよスタートするところです。

竹内:それが一番やりたかったこと?

尾家:そうです。

竹内:なぜブルーベリー農園?

尾家:自分の時間が調整できるっていう働き方をしたくてですね、農業を検討してたんですよ。でも農業ってちょっと素人には難しいなと思ったんですけど、たまたまブルーベリーを作っている人に出会ってですね。まずブルーベリーの美味しさに惹かれたんですね。生で食べたこと無かったんですよ。初めて食べたら甘くて美味しくて、大体冷凍しか食べてなかったんで、酸っぱいってイメージがあったんですけど。

竹内:本当、詰みたては甘くておいしいんですよね。うちも2歳の息子が大好きで。

尾家:それでああいいなと思ってですね、素人でもできるように指導してくれっていうのと、あとブルーベリージャムとか色んな加工ができますよね。色んな販売ルートがあることにそういう魅力を感じて、いろいろな売り方ができるなと思って始めました。

竹内:民泊をしたくて収入を増やしていったと思うんですけど、なぜしたかったんですか?

尾家:これが私の事業の最終目的なんですけども、自殺する人を一人でも減らしたいっていう思いがありまして、本来の自分を無条件に受け入れてくれる場所を築く時間を提供したいことで民泊をしたいというふうに考えました。

竹内:民泊がその手助けになるんですか?

尾家:そうです。私が仕事以外で、自殺に係るボランティアをやってまして、その中で生き辛さ抱えている若者が非常に多いことに驚いたんですよね。私自身も小学生の時に母を亡くしているんですが、子供にとって無条件に甘える場所っていうのは母親だと思うんです。自分が安心して甘える場所がなくなったら自分は、心の奥底にある喪失感を誰にも言えずに無理やり蓋をして成長してきました。

竹内:小学生の頃ですか…辛いですね。

尾家:はい、ボランティア活動していると両親が揃っていて、外から見ると、普通の家庭の子でも、私と同じような気持ちを抱えた子がたくさんいることに驚いたんですよね。だから何で両親がいるのに、両親の愛情を感じるのに。思ったことは、多分子供の頃に、自分の話を最後まで否定せずに親に聞いてもらって、頭ごなしに結論を決めつけられずに、きちんと対話した経験のある子の方が少ないと思うんです。私自身も社会人の娘がいるんですけども、振り返ってみるときちんと話したことはないと思うんです。

竹内:はい。

尾家:今、親も子供も時間に余裕がなくて、ありふれた日常こそが奇跡と、立ち止まって感じることを忘れてしまっているように感じるんですね。立ち止まって、当たり前に目の前の大切な人とゆっくり対話をして、当たり前に目の前の人の大切さ、そして大切な人の話を傾聴すること、そこに幸せを感じてほしいと思います。心と向き合うお宿、リターンってことで民泊を始めました。

竹内:これからの夢・目標を教えてください。

尾家:私の母親が小学校の時に亡くなっているんですけど、子供の成長をみられなかった母が私に残してくれた言葉です。「息子へ。母さんとの思い出をあなたにまだ何一つ残していません。あなたに言葉のもたらす喜びを、本を読む味わいを、頂きに上った時のすがすがしさを、そして海の素晴らしさを、まだ何一つ教えていません。人生でもたらすその人との出会いの素晴らしさを、そして命あるものをいとおしむことを、いつか共に語れるように」母とはできませんでしたけども、多くの方に生きていることの素晴らしさを感じるお手伝いがしたいと思っています。

竹内:お母さんからのメッセージなんですね。

尾家:そうですね、残してくれた言葉ですね。

竹内:お母さんとしてはどういう思いで、どういう人生を送ってほしいと思っていると受け止められたんですか?

尾家:やっぱり生命あるものをいとおしむことでしょうか。自然というか人というか、本当にありふれた日常を幸せと思えることを感じてほしいというふうに思っていたと思います。

竹内:この民泊が多くの方にそういう機会を提供してくれることを私も祈ってますし、きっとそういう場所になると思います。本当に貴重なお話をシェアしていただいて、ありがとうございました。

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