ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2026.09.20

サンデー早起キネマ『ナギダイアリー』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

9/20の1本目は、松たか子さん主演。何を選び、どう生きていくのか…人生観を揺さぶる人間ドラマ
『ナギダイアリー』

メガホンを取ったのは、繊細な人物描写と独自の映画表現で社会や人間の本質を鋭く捉え、世界的に評価されている深田晃司監督。
第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザ氏の代表作「東京ノート」に着想を得て、監督自ら脚本を執筆。岡山県奈義町をモデルにした架空の町「ナギ」を舞台にした新たな物語を紡ぎ、企画の立ち上げから9年の歳月を経て完成させました。

主人公は、自然豊かな町「ナギ」で、近くの山で切り出される木材で彫刻を作る寄子。
ある日、東京と台湾で建築家として活躍してきた友梨が、数日間の休暇をとり、別れた夫の姉・寄子のもとにやってきます。二人は元義理の姉妹なのです。
都会にはない「ナギ」での穏やかな生活。若くして妻を亡くした寄子の幼なじみの好浩、そして息子の春樹とその親友の圭太…人々との出会いは、それぞれの日常に小さな揺らぎをもたらしていきます。
やがて、毎晩、彫刻のモデルをするうちに寄子の知られざる喪失に触れた友梨にも、変化が起きるのです。

寄子役は、日本映画界には欠かせない名優・松たか子さん。
松さんの演技にはいつも心惹かれますが、今回は彫刻を作り上げていく様子やちょっとしたしぐさなど、本当にナギで生きている女性そのもの。
東京から訪れ寄子の彫刻のモデルを務める友梨には、石橋静河さん。
松さんとの相性と空気感が素晴らしく、ずっとツーショットを見ていたいなと思うほどでした。

そして、寄子の幼なじみで役場に勤める好浩は、松山ケンイチさん。
これまた松山さんの控えめでほんわかしながらも、実はピリッと効いている演技に目が離せませんでした。
好浩の息子・春樹役の川口和空さんと親友の圭太を演じた藤原聖さんも、フレッシュでありのままの演技がとてもよかったです。

ナギでの日常を中心とした穏やかなお話なのですが、あらすじからは想像もできない展開が待っています。
多様な価値観や選択肢で溢れるこの時代、何を選び、どう生きていくか。地方と都会…それぞれの土地で生きる人々の孤独や葛藤、そして自分や他者と向き合うことで生まれる希望。
紆余曲折の末、登場人物たちが、自分の居場所に近づいていく余韻が温かく、忘れられないラストシーンの清々しさが心も爽やかにしてくれました。

『ナギダイアリー』
9月25日(金)より新宿ピカデリー、ユーロスペース ほか全国ロードショー

公式サイト:映画『ナギダイアリー』公式サイト|2026年9月25日(金)全国公開
松たか子 石橋静河/松山ケンイチ
監督・脚本:深田晃司
配給:スターサンズ
2026/日本、フランス、シンガポール、フィリピン/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/カラー/110分/映倫区分:G
© 2026 ナギダイアリー・パートナーズ (スターサンズ/八朔ラボ/ワンダーストラック) / Survivance / Momo Film Co.

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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