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5/17の2本目は、原作・脚本・主演は佐藤二朗さん。触れたものを消す力を持った名もなき怪物。その手が掴むものは、希望か、絶望か…。前代未聞のサイコバイオレンス
『名無し』

白昼のファミレスを襲った無差別大量殺人事件。防犯カメラに残されたのは容疑者の中年男。
被害者が鋭利な刃物のようなもので刺される瞬間は映っているのに、凶器だけは目に見えません。
鍵を握るのは男の右手。その手が向かう先には必ず何かが起こるのです。
目に見えない力の秘密に隠された、恐るべき真実から逃がれることはできるのでしょうか?

右手で触れた瞬間、相手は消え、死が訪れる…世にも奇妙な凶器なき犯行と謎に包まれた動機。
その過激なテーマと特殊な世界観ゆえに、お蔵入り寸前となっていた物語を生み出したのは、『爆弾』の怪演で数々の賞に輝いた佐藤二朗さん。
オリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒氏の作画で漫画化されました。数奇な運命を背負い“名前のない怪物”と化した男の希望と絶望、そして狂気を描くこのサイコバイオレンスは好評を博し、“映像化不可能”の烙印を覆しついに映画化されました。

脚本と主演も、佐藤二朗さんです。
得体の知れない人間を演じさせたら右に出る者はいない唯一無二の個性と、セリフを徹底的に排除し、これまでのパブリックイメージを真っ向から覆す“静”の狂気を体現しました。
この作品の一番の魅力は、佐藤さんを含めた俳優陣の演技合戦です。
容疑者の名付け親となるキーパーソンには、近年俳優としての評価を高め続ける丸山隆平さん。
容疑者の最大の理解者にしてトリガーでもある正体不明の女性には、女優、プロデューサー、実業家としても活躍するMEGUMIさん。
異常な執念で容疑者を追う刑事には、同じ演劇畑出身の佐藤の熱望に応えて駆けつけた佐々木蔵之介さん。

メガホンを取ったのは、『嗤う蟲』『悪い夏』などの当代屈指の映画職人・城定秀夫監督。
劇中に仕掛けられた歪みとタブーに潜む闇をえぐり出しています。

現在と二つの過去へ行ったり来たりするうちに、明かされていくなぞ。
見ていくうちに、ああそういうことだったのかと腑に落ちます。
人と繋がりたいのに繋がることができない絶望…怪物になってしまう気持ちはわからなくはないです。
空が印象的に描かれる作品。名無しが見上げた空に、神様はいるのでしょうか?

『名無し』
5月22日(金)全国ロードショー
公式サイト:映画『名無し』公式サイト|5.22公開
原作・脚本:佐藤二朗
出演:佐藤二朗 / 丸山隆平 MEGUMI / 佐々木蔵之介
監督・共同脚本:城定秀夫
配給:キノフィルムズ
2026年|日本|カラー|原作:佐藤二朗「名無し」(HERO’S Web)|PG12
©佐藤二朗 永田諒 / ヒーローズ ©2026 映画「名無し」製作委員会

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