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3/8の2本目は、地方バレエ団から世界の頂点へ!天才振付家の驚きの人生
『ジョン・クランコ バレエの革命児』

ジョン・クランコは、ドイツ地方都市の小さなカンパニーだったシュツットガルト・バレエ団を一躍世界トップレベルに引き上げ、“シュツットガルト・バレエの奇跡”と言われた天才振付家です。
代表作「オネーギン」は、世界三大バレエ団の英国ロイヤル・バレエ団、パリ・オペラ座バレエ団など、世界中のカンパニーで現在も上演されています。
この作品では、その傑作の誕生秘話と45歳という若さで非業の死を遂げたクランコの半生が描かれます。

南アフリカに生まれロンドンに渡ったジョン・クランコは、名だたるバレエ団で振付を手掛け、マーガレット王女とも親交を深めるなど、新進気鋭の才能として活躍していました。しかし、ある日、警察のおとり捜査で同性愛行為の罪で起訴されてしまいます。
ロンドンを追われたクランコは、1960年、伝手を頼りシュツットガルト・バレエ団で客演、翌年には芸術監督に就任します。既存の常識にとらわれず、自由な発想で美と情熱を完璧に表現する作品とカンパニーを作り上げていきます。
そして1969年、バレエ団はニューヨークのメトロポリタン歌劇場で公演し大成功!ソ連を含む盛大な世界ツアーが行われ、まさに絶頂を極めますが、
1973年6月26日、帰国する飛行機の中で悲劇が起きるのです。

クランコへの鎮魂歌、ラブレターのような素晴らしい作品でした。
ダンサーたちの究極の肉体美を活かしたバレエシーン、衣装、建物、景色…
圧倒的な映像美に見惚れてしまいました。
そして、物事に一喜一憂し不安定、怒鳴ったり、優しくなったり「これこそが芸術家だ」という彼の性格に振り回されながらも、嫌いになれない魅力があるのです。
サム・ライリーが、目が離せないほど本当に魅力的に演じました。

ストーリーや演出が飛び飛びなところがあるのですが、それがテンポを生み出し飽きることがありません。
斬新な振付の『ロミオとジュリエット』を演出するシーンは忘れられないほど圧巻でした。
あんなに素晴らしい芸術を生み出しながらも、求めた愛が得られない孤独な人生…いえ、孤独だからこそ、生み出すことができたのかもしれません。
最後は淋しくて死んじゃったのかな…と思うほどでした。
人は一人でも、誰かと一緒にいても、寂しさや孤独を感じることがありますよね。その部分でも、とても共感できました。

『ジョン・クランコ バレエの革命児』
2026年3月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
公式サイト:映画『ジョン・クランコ バレエの革命児』公式サイト
監督・脚本:ヨアヒム・A・ラング
キャスト:サム・ライリー、マックス・シンメルフェニッヒ、ハンス・ツィッシュラー、ルーカス・グレゴロヴィチ
シュツットガルト・バレエ団キャスト:フリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、ジェイソン・レイリー、ロシオ・アレマン、ヘンリック・エリクソン
ドイツ/2024年/138分/シネマスコープ/ドルビーSRD/カラー/ドイツ語/原題:John Cranko
配給:アット エンタテインメント
© 2023 Zeitsprung Pictures GmbH

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