おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
4/7は、3人の監督の“最新作にして最高傑作”と言われる3本をご紹介。
1本目は、ブランドン・クローネンバーグ監督の本領発揮
『インフィニティ・プール』
父親はカナダの鬼才デヴィッド・クローネンバーグ、自身も『アンチヴァイラル』『ポゼッサー』など独特の世界観に溢れた作品でカルト的な人気を誇るブランドン・クローネンバーグ監督の長編第3作にして、最大の話題作がついに日本上陸です!
物語の舞台は、美しいリゾート地“リ・トルカ島”。
この国には、とんでもないルールが存在していました。それは、「観光客がどんな罪を犯しても、大金さえ払えば、見た目も記憶もそっくりそのままのクローン人間を作ることができ、そのクローンが身代わりに死刑になればOK」というものです。
そんなルールは知らない2人…スランプ中の作家ジェームズが、裕福な資産家の娘である妻のエムを伴って島にやってきます。彼は、ここでバカンスを楽しみながら新たな作品のインスピレーションを得ようと考えていました。
ある日、彼の小説の大ファンだという女性ガビに話しかけられたジェームズは、彼女とその夫に誘われ一緒に食事をすることに。意気投合した彼らは、観光客は行くことを禁止されているリゾートの敷地の外へドライブに出かけます。それが悪夢の始まりになるとは知らずに……。ひゃ~!!
ジェームズ役は、『ターザン:REBORN』「ビッグ・リトル・ライズ」のアレクサンダー・スカルスガルド。クールなルックスで大人気のスカルスガルド兄弟の長男です。
そして、ガビには、タイ・ウェスト監督作『Pearlパール』で大ブレイクを果たしたミア・ゴス。
本国ではスランプに陥り徐々に堕落していくジェームズを演じたスカルスガルドの熱演と、そんな彼を奇妙で恐ろしい世界に誘う女、ガビ役のミア・ゴスの怪演が大いに話題になりました。
本当に2人ともすごい演技です。特にミア・ゴスは、はっきり言って笑っちゃうほど怖いです!
高慢でパリピな富裕層のまさしく取り返しのつかない転落と倒錯。どこまで落ちれば、どこまで行けば気が済むのか…この世で一番恐ろしいものは人間だと改めて思い知らされました。
将来、クローンの技術がこんなことに使われるようになってしまったらと思うと本当に恐ろしいです。
不可思議で恐ろしくどこか可笑しくもある、スタイリッシュでスリリングなクローネンバーグのプールに飛び込んでみませんか?
『インフィニティ・プール』
4月5日(金)より 新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
公式サイト:https://transformer.co.jp/m/infinitypool/
監督・脚本:ブランドン・クローネンバーグ 『アンチヴァイラル』『ポゼッサー』
出演:アレクサンダー・スカルスガルド『ノースマン 導かれし復讐者』、ミア・ゴス『Pearl パール』、クレオパトラ・コールマン『月影の下で』、トーマス・クレッチマン『タクシー運転手 約束は海を越えて』、ジャリル・レスペール『イヴ・サンローラン』
2023年/カナダ・クロアチア・ハンガリー合作/英語/118分/R18+/原題:Infinity Pool
日本語字幕:城誠子/配給:トランスフォーマー
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