おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
9/19は、全くタイプの違う作品を3本ご紹介。
3本目は、半端ない緊張感、驚きの実話を元に作られた
『クーリエ:最高機密の運び屋』

1960年代の初め、アメリカとソ連の核武装競争が激化。
世界中の人々は、第三次世界大戦が起きるかもしれないという脅威におびえていました。
そんな中、CIA=アメリカ中央情報局とMI6=英国秘密情報部が、一人のイギリス人セールスマン グレヴィル・ウィンにある任務を依頼します。
ウィンは東欧諸国に工業製品を売っていましたが、依頼された任務とは…販路拡大と称してモスクワに行き、GUR=ソ連軍参謀本部情報総局のオレグ・ペンコフスキー大佐と接触、ソ連の軍事機密を西側に持ち帰るというものでした。
スパイの経験など一切ないウィンは、余りに危険な任務に恐れをなして拒否しますが、世界平和のために愛する祖国を裏切ったペンコフスキーに説得され、しぶしぶ引き受けます。

そして、1962年10月、いわゆる“キューバ危機”が訪れます。
ソ連がカリブ海のキューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚。両国は一触即発!世界は核戦争寸前の危機に陥りました。
このキューバ危機に際し、戦争回避に決定的な役割を果たしたのが、ウィンがペンコフスキー大佐から受け取った機密情報だったのです。
国に背いた軍人と名も無きセールスマン、2人は政治体制を越え、友情と信頼で結ばれていくのですが、非情な国家の理論に引き裂かれ、共に過酷な運命を辿ることに…。

イギリス人セールスマンを演じたのは、テレビシリーズ「SHERLOCK」が世界中で大ブレーク、今やイギリスを代表する俳優ベネディクト・カンバーバッチ。
平和のために国家を裏切ったペンコフスキー大佐役は、ジョージア出身のメラーブ・ニニッゼ。
この2人のとてつもない演技に目が釘付けでした。
早い展開に、次から次へと訪れる危機。アクションシーンもカーチェースもないのにドキドキハラハラで、手のひらに爪の後が付くほど、拳を握りしめていました。

そして、そんな緊迫する状況の中でも、家族のために、世界の平和のためにという同じ思いを持った2人の間に芽生えた友情に涙が流れます。
もし、ペンコフスキー大佐がソ連を裏切らなかったら、ウィンがスパイを断ったら…もしかしたら、私たちが生きている地球のこの姿はなかったかもしれないのです。
この作品を観終わったあと、今こうしてこの場所に生きていられることに感謝の気持ちが湧いてきました。

『クーリエ:最高機密の運び屋』
9月23日(木・祝)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
公式サイト:https://www.courier-movie.jp/
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリー
監督:ドミニク・クック
2021年|イギリス・アメリカ合作|英語・ロシア語|カラー|スコープサイズ|5.1ch|112分|原題:THE COURIER|G
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
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