ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2021.09.12

サンデー早起キネマ『スイング・ステート』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
9/12は、名優が奏でるその国らしい作品を3本ご紹介。

2本目は、現代のアメリカらしいコメディ作品です。
今日本では、自民党の総裁選挙が大きなニュースになっていますが、こちらは、ある田舎町の町長選挙を扱った抱腹絶倒のエンタテインメント!
『スイング・ステート』

タイトルの「スイング・ステート」は揺れる州、
そう選挙のたびに〈共和党・赤〉にも〈民主党・青〉にも変わる激戦区のことです。

舞台は、米国のハートランドと呼ばれる中西部の激戦区ウィスコンシン州にある架空の町ディアラケン。
物語は、2016年の大統領選、共和党トランプの劇的な勝利から始まります。
その結果にうなだれる民主党の選挙参謀のゲイリーは、バズっているYouTube動画を見つけます。
それは、ディアラケンの町役場で、不法移民のために立ち上がる退役軍人ジャックの人々の胸を打つ素晴らしい演説の動画。
ゲイリーは、「彼こそが中西部の農村で民主党の票を取り戻す起死回生の秘策だ」と確信。単身アポなしで、さびれた田舎の町ディアラケンに乗り込み、退役軍人ジャックに、町長選に民主党から出馬するよう要請します。
紆余曲折を経て、ジャックの娘や地元のボランティアと共に地道な選挙活動がスタートしましたが、共和党は、対立候補の現役町長ブラウンのために、トランプの選挙参謀フェイスを送り込みます。
さあ、こうして始まった選挙参謀ゲイリー対フェイスの闘い、いや、民主党対共和党の闘いは巨大な資金調達合戦やCМ合戦、ネガティブキャンペーンと、マスコミにも煽られ大戦争に発展!
果たしてその結果やいかに??

ゲイリーやフェイスの機関銃のような口喧嘩ともとれる口論、あれよあれよとスピード感あふれる展開…ものすごくパワフルな作品です!
最初は対岸の火事のようなつもりで観ていましたが、どんどんスクリーンに引き込まれていきます。
監督・脚本は、アメリカの人気パロディ・ニュース番組「ザ・デイリーショー」で16年間司会を務め、政治風刺の定義を変えたといわれるジョン・スチュワート。

「選挙はもはや最も的確な人物を選ぶメカニズムとして機能しておらず、その周辺で成長する巨大な経済、コンサルティングや世論調査、メディアなどのための基盤となってしまった」といいます。市民が自分たちの代表を選ぶ民主主義の基本である選挙が、選挙に群がる人々の金もうけの場になってしまったと。
面白おかしく描かれた選挙の現実に大笑いした後、「どこでも一緒だ」と一抹の不安感をじるのは私だけではないはずです。
手遅れになる前に、この作品から笑いながら学びませんか?

『スイング・ステート』

9月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷・渋谷シネクイントほか全国ロードショー

公式サイト:映画『スイング・ステート』公式サイト (swingstate-movie.com)

出演:スティーヴ・カレル/ローズ・バーン/クリス・クーパー/マッケンジー・デイヴィス/ 
監督・脚本:ジョン・スチュワート
2020年/アメリカ/102分/カラー/ヴィスタ/原題:IRRESISTIBLE/
配給:パルコ ユニバーサル映画 ©2021 Focus Features, LLC. All Rights Reserved

 

 

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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