ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2026.06.14

サンデー早起キネマ『億万長者の不都合な終末』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

6/14の2本目は、ブラックユーモアで現代社会をぶった斬る《階級逆転(ヒエラルキー・リセット)》エンタテインメント!
『億万長者の不都合な終末』

究極の階級社会を描いた『プラットフォーム』で、世界のジャンル系映画祭を席巻した
ガルデル・ガステル=ウルティア監督、待望の最新作です。

ストリーミング・プラットフォーム、動画配信サービスの重役プロデューサーであるローラは、家庭を顧みず、夫と娘とは別居し、自身のキャリアにすべてを捧げてきました。
やっとローラが華やかな映画業界での成功を目前にした矢先、超お金持ち、富裕層だけが感染する謎の奇病《リッチフルエンザ》が世界に蔓延し、“歯が白く輝いた者から死に至る”という未曾有のパンデミックが世界を襲います。
富が“成功の証”ではなく“死を招く印”へと変わった時、資本主義に支配された現代社会は、瞬く間にカオスへと陥っていくのです。その極限状態のなかで、ローラが下す究極の決断とは……。

物語は、ヨーロッパの富と権力の象徴ともいえる華やかな舞台から始まります。
登場人物たちは、カンヌで開催される大規模なプレミアのレッドカーペットを歩き、プライベートジェットで移動、ロンドンのバッキンガム宮殿で行われるオークションに参加。
しかし、《リッチフルエンザ》が蔓延すると、彼らは富を手放そうと必死にもがくことになるのです。

この逆転の発想が面白いんです。タイトルから想像していた作品とは全く違っていました。
昔の世界→崩壊→新しい世界と3つのパートに分かれていて、とてもわかりやすく描かれています。
「もっともっと…」限りがない人間の欲望って本当に怖いと思いました。とくにラストシーンは、ゾクっとするほど恐ろしい…。
それでも、もちろん、自分の欲望より相手を思う素晴らしい人はいて、世の中捨てたものではないとも思います。

未曾有のコロナ禍を経験したからこそ、わかることも多かった作品。コロナがなかったらこの作品は作られなかったかもしれないなぁと思っていたら、違っていたんです。
なんと、監督はコロナ前から脚本を執筆していて、コロナ禍になったことで内容を修正したんだそうです。
混乱時は顕著になるだけで、パンデミックがあろうとなかろうと、人間の本質、人間の業は変わらないのかもしれませんね。

『億万長者の不都合な終末』  
2026年6月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

公式サイト:映画『億万長者の不都合な終末』公式サイト
監督・脚本・製作:ガルデル・ガステル=ウルティア
共同脚本:ペドロ・リベロ、ダビド・デソーラ 
製作:パブロ・ラライン、カルロス・フアレス
出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、レイフ・スポール、ロレイン・ブラッコ、ジョナ・ハウアー=キング、ティモシー・スポール
2024年/スペイン、チリ、アメリカ/英語/107分/カラー/ 2.39:1/5.1ch
原題: RICH FLU/字幕翻訳:小河 恵理
提供:シンカ、TCエンタテインメント 
配給:シンカ
© 2023 RICH FLU A.I.E, NOSTROMO PICTURES S.L., BASQUE FILMS SERVICES S.L., MAMMA TEAM SONDER ENTERTAINMENT S.L.

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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