音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に７０年代・８０年代・９０年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第９７回目のテーマは『クリスマス・コラボ・ソング特集』。

早いもので、今年の放送も今回を入れてあと２回。

さらにそのうち一週は「大晦日」の放送ということで、

今回は一足早く「クリスマス・コラボ・ソング特集」でお送りしました。

まず１曲目は、星屑スキャットで「蜃気楼」。

クリスマスソングではありませんが、

１２月１３日にリリースされたばかりの、

星屑スキャットのニューシングルをお聴き頂きました。

昔懐かしい短冊形の８cmシングルCDでリリースです。

２曲目は、小林明子、永井真理子、Reimy、辛島美登里で「Merry Christmas To You」。

いずれもFUN HOUSEというレコード会社で活躍していた

女性シンガーソングライターが一同に会して

１９８９年にリリースされたクリスマス作品です。

この次の年、辛島美登里さんは「サイレント・イブ」で大ヒットを放ちます。

そのまま続けてお送りしたのは、七つ星で「リボン結びのWAKU WAKU」。

すでに「アイドル真冬の時代」に突入していた１９９０年。

当時CBS SONYに所属していた女性アイドルが

季節的に集められてリリースしたクリスマスアルバム「聖夜 七つ星」。

七つ星のメンバーは、中山忍・河田純子・田山真美子・

Lip’s （加藤貴子・山本京子・吉村夏枝）・宍戸留美。

３曲目は、カイリー・ミノーグで「１００ Degree feat. ダニー・ミノーグ」。

海外でも、大物歌手たちがタッグを組んだり、時には集ったり、

そのようなスペシャルな組み合わせを期待できるのはクリスマスソング商戦の醍醐味です。

今もイギリス、そして本国オーストラリアを始め、

世界中でアイドル的人気を誇る「みんなのカイリー」カイリー・ミノーグと、

その妹で９０年代にはトップ１０ヒットをいくつも飛ばし、

今やオーストラリアのRikacoもしくはアン・ミカ的ポジションで

人気テレビスターとして活躍中の妹・ダニー。

このミノーグ姉妹が歌うというのは、長い歴史の中でもほとんどありませんでした。

単刀直入に言って、「どっちがどっちの声だか分からない」というのが、

初めて聴く人たちの感想だと思います。それぐらい声質と歌い方は同じです。

強いて言えば、妹ダニーの方が、「最近、あまりコンサートやってないんだな」

というのがほんのり分かります。

しかしこのような血をわけた二人のＤＮＡが為せる業というのは、とても興奮します。

お別れの曲は、桑田佳祐＆松任谷由実「Kissin’ Christmas（クリスマスだからじゃない２０２３）」。

１９８７年のテレビ特番の中で生まれたこの楽曲は、

一度KUWATA BANDでセルフカバーはされたものの、

桑田佳祐＆松任谷由実のデュエットが盤になるというのは、

まさに３６年目にして初めてのことです。

「ユーミン乾杯！」の超隠し玉にして超目玉の１曲です。

それぞれのファンが、何十年もかけて待ち望んでいた夢の楽曲が

遂に私たちの手に届きます。最高のクリスマプレゼント。

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