音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に７０年代・８０年代・９０年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第８６回目のテーマは『慶應出身歌手スペシャル』。

今年の夏、注目を浴びた学校といえば慶應義塾高校です。

全国高等学校野球選手権大会、いわゆる「夏の甲子園」で

１０７年ぶりに優勝を果たしたわけですが、あれから１か月近くが経ちました。

改めて全国にその存在を認知された「慶應義塾」でありますが、

フィーバーもひと段落したところで、今一度「慶應高校甲子園優勝」を祝し、

今回は、『慶應出身歌手スペシャル』でお送りしていきました。

まず１曲目は、加山雄三さんで「大学の若大将」。

加山雄三さんは、地元・茅ヶ崎一中を卒業し、５３年に慶應高校に入学。

「慶應ボーイ」だけでなく「湘南ボーイ」、そして「若大将」。

戦後日本の新しい男性像を一手に確立してきた加山さんは、

歌手としても「日本人シンガーソングライター」の先駆けとして多くのヒット曲を世に残しています。

「大学の若大将」は、加山さん最初の「若大将シリーズ映画」のテーマ曲でした。

続いて２曲目は、藤山一郎さんで「青い山脈」。

慶應義塾のカレッジソング「若き血」が誕生した１９２７年、

学生たちに歌唱指導をしたのが、藤山一郎さんです。

当時、慶應普通部（中学部）に在籍していた藤山さんは、

すでに将来を嘱望されるほど、音楽の才能が抜きん出ていたと言われ、

学生ながら、自ら学生たちにかなり厳しい歌唱指導をしたと言われています。

無論、今年の甲子園で観られたような、

「大勢で肩を組みながら歌うスタイル」は、藤山さんの指導ではなかったと思いますが…。

慶應普通部を卒業後は、慶應高校・大学ではなく、

東京音楽学校の声楽科に進み、クラシックを学び、

やがて流行歌を歌い国民的歌手の象徴となっていった藤山一郎さん。

今回は藤山一郎さんの代表曲でもある「青い山脈」をお聴きいただきました。

続いては、竹内まりやさんで「September」。

時代はどんどん進み、さらなるスターが慶應義塾を経て誕生した７０年代。

竹内まりやさんは、１９７３年に文学部に入学。

まりやさんが在籍していた音楽サークル「リアル・マッコイ」は、

今なお活動を続ける伝統的なバンドサークルでもあります。

当時、マッコイには杉真理さんも在籍しており、

この出会いがきっかけで、竹内まりやさんは音楽の道を志し、

後の１９７９年にデビューし、現在に至ります。

まだまだ残暑が厳しい毎日ですが、９月になったということで、

「September」をお送りいたしました。

続けてお聴きいただいたのは、中村雅俊さんで「青春試考」。

中村雅俊さんの１９７８年のシングルで、こちらは吉田拓郎さんの作品でもあります。

中村雅俊さんは、宮城県女川の出身で、

慶應大学１９７０年に慶應大学経済学部に入学、７４年に卒業しています。

在学中には「KESS」と呼ばれる英会話部に所属しながら演劇を学び、

卒業後すぐに文学座所属の俳優としてデビューしました。

主演ドラマ「われら青春！」と、その主題歌「ふれあい」が大ヒットし、

一躍トップ人気俳優として、今なお活躍中です。

おそらく慶應大学を卒業した俳優の中では、もっとも成功した人のひとりだと言えるでしょう。

お別れの曲は、嵐で「a Day in Our life」でした。

嵐の櫻井翔さんと言えば、小学校から筋金入りの慶應出身者ということで、

櫻井さんのラップが光る「a Day in Our life」をお送りしました。

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