古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2023.03.26

2023年3月26日放送『効果音から始まる曲』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第64回目のテーマは『効果音から始まる曲』。

これから始まる楽曲のテーマや雰囲気を感じ取れる演出「効果音」。

今回は、この効果音から始まる印象的な曲をテーマにお送りしました。

 

まず1曲目は、石井明美さんで「CHA-CHA-CHA」。

曲の出だしから雑踏や車のブレーキ音、クラクションの音が。

ヒットにつながった要因は、

ドラマ「男女7人夏物語」の主題歌に起用されたこと。

都会の30代前後の恋愛を象徴するトレンディな一曲となりました。

原曲は1985年、イタリアでヒットした同名曲。

歌っていたのは「フィンツィ・コンティーニ」というユニットで、

日本では、石井さんのこの曲のヒットをきっかけに、

ユーロ系ダンス・ポップの日本語カヴァーがトレンドに。

 

続いても車関連です。

ブレーキやクラクションの音ではなく、

実際の走行音から始まる曲を、2曲つづけてお聴きいただきました。

1曲目が、1977年にリリースされた、

子門真人さんで「サーキットの狼」です。

この曲は、池沢さとしさんによる漫画「サーキットの狼」の実写映画の主題歌。

この漫画は70年代のスーパーカーブームの火付け役。

一匹狼の走り屋の主人公が愛車のロータス・ヨーロッパで、

ライバルと競争しながら、プロレーサーへと成長する物語。

当時、特に男子たちに大人気の作品でした。

走行音から曲が始まればコーフンすること間違いなし・・?

 

そして続いては、この曲から20年後の1997年にリリースされた

PUFFYで「サーキットの娘」です。

元ネタは、漫画の「サーキットの狼」!(多分、奥田さんがこのマンガの世代)

レースクイーンがテーマとなっています。

どちらも臨場感あふれるサーキットの走行音から始まります。

 

車ものの効果音に続いては、雨、風、カミナリ、嵐、波の音など、

自然現象による音から始まる楽曲です。

アン真理子さんで「悲しみは駆け足でやってくる」。

この曲の冒頭で吹いているのが風。

この曲は7月に発売されていますが、

冒頭で吹いている風は、北風のような冷たいイメージが・・

「風」を効果音として歌に入れる場合、

寂しさや悲しさを表す以外は難しいかも・・?

 

お別れの曲は、森山良子さんで「あなたへのラブソング」でした。

こちらは「波の音」から始まる曲です。

波の音や小川のせせらぎ、小鳥のさえずりなどには、

ヒーリング効果があるといわれますが、

実際にこういった自然界の音には、「1/fのゆらぎ」という、

心をリラックスさせてくれる「ゆらぎ」が存在するのだそうです。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2023年4月2日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

最新番組ブログ
パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ

    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。