音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第64回目のテーマは『効果音から始まる曲』。
これから始まる楽曲のテーマや雰囲気を感じ取れる演出「効果音」。
今回は、この効果音から始まる印象的な曲をテーマにお送りしました。
まず1曲目は、石井明美さんで「CHA-CHA-CHA」。
曲の出だしから雑踏や車のブレーキ音、クラクションの音が。
ヒットにつながった要因は、
ドラマ「男女7人夏物語」の主題歌に起用されたこと。
都会の30代前後の恋愛を象徴するトレンディな一曲となりました。
原曲は1985年、イタリアでヒットした同名曲。
歌っていたのは「フィンツィ・コンティーニ」というユニットで、
日本では、石井さんのこの曲のヒットをきっかけに、
ユーロ系ダンス・ポップの日本語カヴァーがトレンドに。
続いても車関連です。
ブレーキやクラクションの音ではなく、
実際の走行音から始まる曲を、2曲つづけてお聴きいただきました。
1曲目が、1977年にリリースされた、
子門真人さんで「サーキットの狼」です。
この曲は、池沢さとしさんによる漫画「サーキットの狼」の実写映画の主題歌。
この漫画は70年代のスーパーカーブームの火付け役。
一匹狼の走り屋の主人公が愛車のロータス・ヨーロッパで、
ライバルと競争しながら、プロレーサーへと成長する物語。
当時、特に男子たちに大人気の作品でした。
走行音から曲が始まればコーフンすること間違いなし・・?
そして続いては、この曲から20年後の1997年にリリースされた
PUFFYで「サーキットの娘」です。
元ネタは、漫画の「サーキットの狼」!(多分、奥田さんがこのマンガの世代)
レースクイーンがテーマとなっています。
どちらも臨場感あふれるサーキットの走行音から始まります。
車ものの効果音に続いては、雨、風、カミナリ、嵐、波の音など、
自然現象による音から始まる楽曲です。
アン真理子さんで「悲しみは駆け足でやってくる」。
この曲の冒頭で吹いているのが風。
この曲は7月に発売されていますが、
冒頭で吹いている風は、北風のような冷たいイメージが・・
「風」を効果音として歌に入れる場合、
寂しさや悲しさを表す以外は難しいかも・・?
お別れの曲は、森山良子さんで「あなたへのラブソング」でした。
こちらは「波の音」から始まる曲です。
波の音や小川のせせらぎ、小鳥のさえずりなどには、
ヒーリング効果があるといわれますが、
実際にこういった自然界の音には、「1/fのゆらぎ」という、
心をリラックスさせてくれる「ゆらぎ」が存在するのだそうです。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2023年4月2日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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