古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2023.03.20

2023年3月19日放送『中森明菜オリジナルカラオケ』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第63回目のテーマは『中森明菜オリジナルカラオケ』。

80年代の明菜楽曲のほとんどのコーラスを担当しているのが、EVEという3人組のグループです。

「EVE」はレオナ・クララ・リリカの3人によるグループで、

返還前の沖縄で生まれ育った三姉妹でもあります。

また、ミッツさんが愛して止まないコーラスグループでもあります。

そこで今回は「中森明菜楽曲におけるEVE」を存分にお楽しみ頂きたく、

すべて「オリジナルカラオケ音源」でお送りしました。

 

まず1曲目は、「TATOO(オリジナル・カラオケ)」。

三姉妹ならではの「声の重なりと響き方」、

さらには「それまでの日本人にはなかった、

ネイティブでダイナミックな英語の発音とフレージング」は、

後にも先にもEVEにしか出せない職人技です。

 

2曲目は、「十戒(1984)(オリジナル・カラオケ)」、

そして「1/2の神話(オリジナル・カラオケ)」。

明菜さんのロック系の楽曲で冴え渡る3人のコーラスワークを、

2曲続けてお聴き頂きました。

「1/2の神話」の最後「いい加減にしてー♪」のところで、

突如明菜さんの歌声が入ってきましたが、これは「ダブル」といって、

メインボーカルと同じ旋律を「歌い手本人」が重ねて、

音の響きにちょっとした違いを付ける録音方法です。

「オリジナルカラオケ」の定義は歌手やレコード会社によって様々ですが、

明菜さんの場合は、「主線を歌うボーカルライン」のみを抜いた、

通称「マイナス1」と呼ばれるものを「オリジナルカラオケ」としているため、

このようにバックコーラスの声をしっかり聴けるだけでなく、

明菜さん本人の「ダブルパート」も、「オケ」の一部に含まれているというわけです。

 

そして3曲目は、「セカンド・ラブ(オリジナル・カラオケ)」。

こちらは、スローテンポな明菜楽曲における、非常に繊細なコーラスワーク。

コーラスが入ってくるのはサビの部分だけですが、実に巧妙で、

きめ細かい和声を奏でているのが分かると思います。

 

お別れの曲は、「飾りじゃないのよ涙は(オリジナル・カラオケ)」。

ミッツさん曰く、「明菜楽曲の中で、

おそらく最もEVEの多彩なコーラスワークを堪能できる作品」なんだそう。

「オリジナルカラオケ愛好家」のミッツさん。

また今回のような「オリカラ縛り」の特集ができたらなと思っています。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2023年3月26日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

最新番組ブログ
パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ

    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。