古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2023.03.12

2023年3月12日放送『あいつソング』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第62回目のテーマは『あいつソング』。

呼び方を変えることでその人の性格や心情も顕になりますが、

今回注目するのが「あいつ」という呼び方です。

今回はそんな「あいつソング」を集めてご紹介しました。

 

まず1曲目は、泉アキさんで「夕焼けのあいつ」。

ビート歌謡の名曲といわれています。

ピンクレディーの「ウォンテッド」同様、

好きにさせておきながら消えてしまったアイツを想う歌です。

ポイントは、曲の途中での「叫び」。

叫びは一番が「返して~」 二番が「帰ってきて~」

憎い相手には、「あいつ」という呼称が一番似合うのかもしれません。

 

続いて2曲目は、研ナオコさんで「あいつのこと」。

対象相手は、今おつきあいしている相手と思われ、

憎しみとはちがう「あいつ」への想いが聴き取れます。

また、この曲は、サザンオールスターズの「私はピアノ」の歌詞違い。

サザンのアルバムが発売されたこの年の7月に、

高田みづえさんの「私はピアノ」がシングルで、

研ナオコさんの歌詞違いバージョンがアルバムで発売。

当時の研ナオコさんチームは、

「歌詞を変えた方が売れる」という判断だったようです。

 

3曲目の「あいつソング」は、チューリップで「あいつのどこがいいんだ」。

ここまで、女性目線による「あいつ」の歌をお届けしてきましたが、

こちらは、男性による「あいつソング」です。

彼女のことを「あいつ」と呼ぶパターン、

好きな女性の交際相手を、「あいつ」と呼ぶパターンがありますが、

ここでは、後者に当てはまる曲です。

 

お別れの曲は、キャンディーズで「内気なあいつ」でした。

1975年リリースの6枚目のシングルですが、

実はこの曲、歌詞には「彼」という言葉が使われており、「あいつ」は出てきません。

タイトルのみで表現するというテクでしょうか…。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2023年3月19日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

最新番組ブログ
パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ

    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。