古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2022.06.28

2022年6月26日放送『純情』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽をミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第32回目のテーマは『純情』。

純情を辞書で調べますと、

【すなおで清らか まじりけのない心。

利益・策略を離れて、いちずに寄せる人情・愛情】このように出てきます。

ここで、自分の心に「まじりけ」があるか、ないかと考えた時、皆さんはどうでしょう。

今回は、そんな「純情」にまつわる楽曲たちをご紹介していきました。

 

まず1曲目は、近藤真彦さんで「純情物語」。

マッチにとって19枚目のシングルということで、

「乱れる夜」「最後の女になってくれないか」など、かなり大人びています。

また、「悪い奴ほど純情さ」ともうたっているように、

「純情」は時に、「自分が純粋であること」のアピールの手段にもなるようです。

 

続いては、荒川さんで「はじめての純情」。

こちらはいわゆる「ウブ」、もう少し幼い「純情ナンバー」です。

歌うのは、子役として活動しながら、

1973年に、13歳で歌手デビューをした荒川務さん。

恋によって純情というものを知ったという、

初々しくも、初めて抱く感情への苦しさが 見え隠れする曲です。

 

そして3曲目にお届けしたのは、南沙織さんで「ひとかけらの純情」。

1973年に発売された、南沙織さん10枚目のシングル。

純愛物語の多くは、「初恋」や「青春」と結びつきながら、

悲劇的な結末へと向かっていくのがセオリーのようです。

もちろん、その結末にもさまざまなタイプがありますが、

もっとも身近でお手軽なのが、心変わり。

こちらの曲は、始まりのコーラス部分から、

残念な匂いをプンプンと漂わせていて、秀逸です。

注目して聞いてみてくださいね。

 

お別れの曲は、中井貴一さんで「青春の誓い」でした。

こちらは中井貴一さんのデビュー曲でもあり、

ドラマ「ふぞろいの林檎たち」で注目された翌年、1984年に発売されました。

特に「純情」をテーマにしたものではありませんが、

個人的に、主人公の純情さをうっすらと感じとった曲です。

当時の中井さんは、古風な顔立ちに加え、

ドラマでの真面目な役どころの印象が強かったことから、

「純情らしきなにか」がにじみ出ていたのかもしれませんね・・。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2022年7月3日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

 

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。